The Strokes(ザ・ストロークス)が音楽シーンに与えた影響を振り返る

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洋楽コラム

ザ・ストロークスが音楽シーンに与えた影響を振り返る

2001年、アルバム「イズ・ディス・イット」でデビューを果たした『The Strokes(ザ・ストロークス)』

60年代を彷彿とさせるガレージロックサウンドを現代風にアレンジした彼らの楽曲は瞬く間に世界全体に売れ渡り、大ヒットとなりました。

当時は内省的で暗い楽曲が流行っていた時代です。
そんな時代に颯爽と現れた彼らはまさにロックの新時代を予期させました。

そんなファーストアルバムと共に「21世紀を引っ張るロックバンド」として注目を浴びたストロークスですが、その影響力は計り知れません。

彼らの登場を皮切りに、欧州では60年代風のサウンドを鳴らすバンドが急増しました。
このムーブメントは「ロックンロールリバイバル」と呼ばれ、その後デビューした多くのバンドに影響を与えています。

ストロークスがもたらした音楽界への影響とはどんなものなのか。

新たなロックの歴史を作った功績を解説していきます。

ストロークスが与えた一番の影響は「シンプルなサウンド」

「ストロークスは多くのバンドに影響を与えた。」と各所で言われていますが、具体的にはどんな部分なのでしょう。

大きく取り上げられるのが「シンプルなサウンド」です。

・The Strokes – Is This It?

The Strokes – Is This It? – YouTube

大ヒットした『イズ・ディス・イット』のオープニングを飾るこの曲ですが、構成が驚くほどシンプル。
ボーカル・ギター2本・ベース・ドラムのみで作られた古き良きバンド感がたっぷりの曲となっています。

・The Strokes – Last Nite

The Strokes – Last Nite – YouTube

代表曲である『Last Nite(ラストナイト)』ですが、こちらもシンプルなガレージロックになっています。

心地よいスピード感と単調なリフのおかげで、自然と身体を揺らしてしまいそうになります。
加えてボーカルであるジュリアンのしゃがれ声ボイスが最高のエッセンスとなっているんです。

普通なら古臭くて受け付けられないと一蹴されるかもしれません。

しかし、堅実なリズム隊とポップ感のあるギターイントロやリフが融合し、現代風なサウンドへと昇華されています。

この古臭いはずなのに都会的に感じるという唯一無二の存在感が彼らをブレイクさせた大きな要因の一つと言えるでしょう。

このシンプルなバンドサウンドは多くの後輩バンドに影響を及ぼしました。

ストロークスから影響を受けたバンドは数知れず。中でも絶対に聞くべきバンド4選

「ストロークスから影響を受けた」と公言しているバンドはたくさんいます。
本記事ではその中でも著名なバンドや、ストロークス好きなら一度は聞いてほしいバンドをピックアップしました。

・Kings Of Leon(キングス・オブ・レオン)
「Sex on Fire」

Kings Of Leon – Sex on Fire – YouTube

グラミー賞受賞経験もある『キングスオブレオン』
彼らの曲もストロークスのようにシンプルなバンドサウンドかつ馴染みの良いメロディーが特徴です。

音自体はシンプルなのですが、情熱的でエモーショナルな雰囲気は彼らにしか作れないもの。
人生の転機などに聞けば、勇気を貰えること間違いなしでしょう。

・22-20s(トゥエンティトゥ・トゥエンティズ)
『Ocean』

22-20s – Ocean – YouTube

2002年に結成された「トゥエンティトゥ・トゥエンティズ」
既に解散してしまいましたが、ガレージロックを現代風にアレンジし人気を博しました。

どこまでも広がっていくような気持の良い楽曲が特徴です。
爽やかさと荒々しさが共存したサウンドはいつ聞いても心地よくなれるでしょう。

・The Subways(ザ・サブウェイズ)
『Oh Yeah』

The Subways – Oh Yeah – YouTube

男女ツインボーカルで構成された『ザ・サブウェイズ』
イングランドで結成されたガレージ・パンクロックバンドです。

「余計な音はいらない」と訴えかけるような超シンプルなバンドサウンドに魂が揺さぶられます。

疾走感のあるサウンドとシャウトを駆使したボーカルの組み合わせ。まさに衝動の塊、ロックンロールそのものです。

・Arctic Monkeys(アークティック・モンキーズ)
『When The Sun Goes Down』

Arctic Monkeys – When The Sun Goes Down – YouTube

今や不動の地位を手にした「アークティックモンキーズ」ですが、初期の彼らはストロークスからの影響を公言していました。

バックで流れる楽器の音は60年代を思い起こさせるものですが、独特のリズムと畳みかけるボーカルのおかげでアクモンにしかない空気感を出すことに成功しています。

止まることを想像させない圧倒的スピード感のある曲で大ブレイクを果たした彼らですが、未だに初期のサウンドを求めるファンが多いのも事実です。

まとめ

2000年代初頭は世界全体で内省的かつ暗い楽曲が流行っていました。

90年代末の世紀末な雰囲気を払拭するかのように現れたストロークスは、当時の人々が求めていた衝動的な感情を具現化したようなバンドだったと言えるでしょう。

後世に多大な影響を与えたストロークスがこれからどんなバンドサウンドを魅せてくれるのか。非常に楽しみです。

WRITER

UKロックが大好きな20代のライターです! 洋楽のニュースからコラムまで、様々な情報をわかりやすく伝えていけたら良いなと思っています!

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