UKソウル・ジャズ界のライジングスター、ポピー・アジューダが新曲「NO!」のミュージック・ビデオを公開

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洋楽ニュース

Tom Misch(トム・ミッシュ)とのコラボ曲「Disco Yes」で注目を集め、2022年4月にデビュー・アルバム『The Power In Us』をリリースしたロンドンのジャズ、ソウル、R&Bのシーンで活躍するライジング・スター、Poppy Ajudha(ポピー・アジューダ)がUKのエレクトロ・ファンク・バンドJungleとの共同制作・プロデュース曲「NO!」をリリースし、ミュージック・ビデオを公開しました。

Poppy Ajudha – NO! – YouTube

Dylan Hayes(ディラン・ヘイズ)が監督を務めたミュージック・ビデオでは、ポピー・アジューダが街をひたすら走り続け、その間に出会う様々な人たちとの遭遇を印象づけており、俳優のRory Nolan(ロリー・ノラン)、Hamish Somers(ハミッシュ・ソマーズ)、Nathaniel Landells(ナサニエル・ランデルズ)、Ema Kosac(エマ・コサック)、Talia Pittman(タリア・ピットマン)、TikTokerのPoppy Tingay(ポピー・ティンゲイ)のカメオ出演が含まれています。

ポピー・アジューダはこれまでにもソーシャル・メディア等を駆使して、同世代が抱える課題に対し自身の積極的に意見を伝えてきました。新曲「NO!」では、ネット上での嫌がらせや、一方的な批判、不誠実な政治家等に対して堂々とノー!という力強いメッセージを叩きつけています。

同作についてポピー・アジューダは、「誰とでもいつでも簡単に連絡がとれ、パソコンの画面を通して好きなことが言える世の中です。”NO!”は、インターネット上の批判や荒らしに対して抵抗するものであり、混沌とした政治的な物語や、不誠実な公人、相反する世論の流れが続く世界に対する社会的な主張です。この曲では、自分が何者であるかを知り、堂々と自分自身でいること、そして他人の期待に対して“NO!”を突き付けることをテーマにしています。私はJungleを初めて会った時に一緒にこの曲を書きました。私たちは意気投合し、今この瞬間に私が感じていることを代弁してくれるような完璧で反抗的なレコードが完成しました。」とコメントしています。

ポピー・アジューダの個人的な体験や近年の出来事が、彼女のキャリアの中でも最もダイナミックな作品である本作のリリースを後押ししています。

ポピー・アジューダはイギリス人の母親とセントルシアから移住してきた父親を両親にもち、イギリスのデトフォードで育ちました。LGBTQ+の有色人種の若いクリエイターとして、彼女の20代は、自身の芸術的な見方の発見や主張だけでなく、自分の性的アイデンティティと混血の人種的伝統を理解することで特徴づけられてきました。この過程で出会ってきたミュージシャンやクリエイター、そしてロンドン大学東洋アフリカ学院で社会人類学の1級の学位を取得したことは、彼女のソウル、R&B、ポップが交じり合った先進的な作品を形作る上で極めて重要なことでした。

彼女の作品では、ボディ・オートノミー(からだの自己決定権)、性差による政治、クィア理論、フェミニズム、植民地主義、人種差別と性差別の横断など、タイムリーで重要な社会的・政治的なトピックを取り入れています。特にポピー・アジューダにとって、有色人種の女性が公の場で発言する際に存在するダブルスタンダードに直面する機会が多く、本作「NO!」を生み出すきっかけの1つにもなっています。

Poppy Ajudha (CREDIT LENNON GREGORY)Poppy Ajudha (CREDIT LENNON GREGORY)

■リリース情報

ポピー・アジューダ「NO!」

ニュー・シングル「NO!」
再生/購入リンク

ポピー・アジューダ『The Power In Us』

デビュー・アルバム『The Power In Us』
再生/購入リンク

■収録曲
1. Who’s Future, Our Future!
2. Playgod
3. Holiday From Reality
4. Mothers Sisters Girlfriends
5. Interlude / Reclaim Yourself
6. Demons
7. Interlude / All For You
8. Fall Together
9. Fall Together Outro (feat. Nubya Garcia)
10. Land Of The Free
11. London’s Burning
12. Power You Might Share

■バイオグラフィー
サウス・ロンドンを拠点に活動するアーティスト。セントルシアとイギリスにルーツを持ち、父親の影響で幼少期よりジャズをはじめ様々な音楽に触れて育った。10代より楽曲制作をはじめ、才能を開花。2018年にはTom Mischの楽曲「Disco Yes」にフィーチャリング参加し注目を集めた。2020年にはJAZZの名門「BLUE NOTE」の名曲をUKジャズシーンで活躍するミュージシャン達がカバーしたコンピレーション・アルバム『ブルーノート・リイマジンド』に参加。彼女がつくりだす、ソウル、R&B、ジャズ、ポップを融合させた先進的で社会的・政治的意識の高いユニークな音楽は各所で高い評価を獲得しており、Barack Obama、Anderson .Paak、Naomi Campbellなどの著名人からも称賛されている。2022年4月には、待望のデビュー・アルバム『The Power In Us』をリリース。8月にはJungleとの共作曲「NO!」をリリースした。

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洋楽まっぷ編集部

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