The Mamas & the Papas（ママス＆パパス）のプロフィール
The Mamas & the Papas（ママス＆パパス）は、カリフォルニア州ロサンゼルスで結成されたアメリカのフォークロックボーカルグループ。
1960年代初頭、John Phillips（ジョン・フィリップス）、Michelle Phillips（ミシェル・フィリップス）の夫婦はフォークバンドthe New Journeymen（ニュージャーニーメン）で活動していました。後に解散したフォークバンドthe Mugwumps（マグワンプス）のメンバーだったDenny Doherty（デニー・ドハーティ）が参加し、その後マグワンプスのバンドメイトだったCass Elliot（キャス・エリオット）が参加し、1965年にThe Mamas & the Papas（ママス＆パパス）が結成されました。
同年シングル「Go Where You Wanna Go（青空を探せ）」でデビュー。しかし商業的には失敗し、続く2枚目のシングル「California Dreamin'（夢のカリフォルニア）」をリリースするとビルボードホット100で4位、全英チャートでも9位を記録するヒットとなります。翌1966年2月、デビューアルバム「If You Can Believe Your Eyes and Ears（イフ・ユー・キャン・ビリーヴ・ユア・アイズ・アンド・アース）」をリリース。スタジオ・アルバムでは唯一となる全米1位を獲得、全英チャートでも3位を記録しました。
翌月リリースされた3枚目のシングル「Monday, Monday（マンデー、マンデー）」でシングルでも初の1位を獲得し、第9回グラミー賞で最優秀コンテンポラリー（R＆R）グループのパフォーマンス、ボーカルまたはインストゥルメンタル賞を受賞、他にも3つの部門でノミネート。バンドにとって唯一のグラミー賞受賞曲となりました。
デビューアルバムリリースからわずか7か月後、2ndアルバム「The Mamas & the Papas（ママス＆パパス）」をリリース。このレコーディング中にミシェル・フィリップスとデニー・ドハーティの不倫が発覚。れこーれぃんぐは中断を余儀なくされましたが、ジョン・フィリップスが許し、アルバムのためにこの一件を曲にするため、「I Saw Her Again（アイ・ソー・ハー・アゲイン）」を共同執筆しました。同曲は後にアルバムからの唯一のシングルとしてリリースされ、全米5位を記録しました。しかしジョン・フィリップスは彼女を解雇することを決心。弁護士とレコードレーベルに相談した後、ジョン、エリオット、ドハティはミシェルに1966年6月28日にグループから彼女を追放する手紙を出しました。
新たにJill Gibson（ジル・ギブソン）が雇われ、すぐにニューヨークのフォレストヒルズでのコンサートに参加しました。ジル・ギブソンは迅速な研究で高く評価されていましたが、元の3人のメンバーは、彼女が前任者の「舞台のカリスマ性とグリッターエッジ」を欠いていると結論付け、ジル・ギブソンには一時金を支払ってバンドを去り、、ミシェル・フィリップスは1966年8月23日に復活します。
グループは1966年の秋にレコードを宣伝するために東海岸での小さなツアーに乗り出し、その後すぐに3枚目のスタジオ・アルバム「Deliver（デリヴァー）」の制作を開始しました。リードシングル「Look Through My Window（窓辺に恋を）」をリリース。全米24位と振るわない結果となりましたが、2枚目のシングル「Dedicated to the One I Love（愛する君に）」で全米2位、全英2位と大ヒット。アルバムもこの勢いに乗り全米2位を記録します。
4thアルバム「The Papas & the Mamas（パパス＆ママス）」のレコーディングはジョンとミシェルフィリップスがベルエアの自宅に建てた8トラックスタジオで行われました。その後ロンドンのロイヤルアルバートホールとパリのオリンピアでコンサートを行うことを計画します。キャス・エリオットはイギリスにいたときに、2枚の毛布と10ギニー（28ドル）相当のホテルの鍵を盗んだとして逮捕され、後に無罪判決を受けますがロイヤルアルバートホールとオリンピアの日程はキャンセルされ、解散したことを一方的に発表します。シングル「Dream a Little Dream of Me（私の小さな夢）」の成功が、エリオットがソロのキャリアに乗り出したいという願望を裏付けたのではないかと言われています。
一方的な解散だったため、レーベルは契約上義務付けられていた最後のアルバムの制作を1971年9月まで延長し、バンドがアルバムを届けなかった場合、各メンバーが25万ドルで訴えられるだろうとバンドに警告。バンドとレーベルの間の訴訟と反訴は法廷外で和解し、バンドはダンヒル・レコードによって配布されたジョン・フィリップスのレーベル、ウォーロック・レコードの下で録音することが決定。1971年に最後のアルバム「People Like Us（ピープル・ライク・アス）」がリリースされました。