『Avril Lavigne(アヴリル・ラヴィーン)』はアヴリル・ラヴィーンの5枚目のスタジオ・アルバム。2013年11月1日に北米ではエピック・レコード、全世界ではソニー・ミュージックエンタテインメントよりリリースされた。ラヴィーンは、マーティン・ジョンソン、ピーター・スヴェンソン、デヴィッド・ホッジス、マット・スクワイア、チャド・クルーガーなど、数多くのプロデューサーとコラボレーションしている。音楽面でも歌詞面でも、このアルバムは前作『Goodbye Lullaby』(2011年)のアコースティック志向のプロダクションから脱却し、よりアップテンポなポップサウンドに、力強いピアノバラードを織り交ぜたサウンドとなっている。また、エレクトロニックミュージック、インダストリアル、パンクロックも取り入れている。このアルバムではクルーガーとアメリカのインダストリアルメタルシンガー、マリリン・マンソンの2人のボーカルがコラボレーションしており、アヴリル・ラヴィーンにとってフィーチャリングボーカリストを起用した初のアルバムとなった。エピック・レコードからのリリースはこれが初めてで、唯一の作品となる。
OVERVIEW
『Avril Lavigne』は音楽評論家から賛否両論の評価を受けた。多くの批評家は、一部の曲に見られる「反抗的な」態度を強引で不自然だと批判したが、一方で、その気楽で気分が良くなる雰囲気を称賛する批評もあった。このアルバムはビルボード200で初登場5位となり、初週売上は44,000枚だった。これは彼女にとって5作連続のトップ5入りとなったが、初週売上枚数としてはラヴィーンのキャリアの中で最低を記録した。日本でも初週売上47,873枚を記録し、最高2位を記録した。これは特定の国におけるアルバムのオープニング成績としては最高記録だった。世界的にも、このアルバムはチャートに中程度の影響を与え、12カ国以上でトップ10入りを果たし、中国と台湾では1位を獲得した。『Avril Lavigne』は世界中で5枚のシングルをリリースした。 2013年4月にリードシングルとしてリリースされた「Here's to Never Growing Up」は国際的な成功を収め、台湾とフィリピンのチャートで1位を獲得したほか、中国、アイルランド、日本、ロシアなどでもトップ10入りを果たした。2枚目の「Rock n Roll」はそれほどのインパクトはなかったものの、3枚目の「Let Me Go」は国際的に好調で、チェコ共和国、韓国、カナダでトップ20入りを果たした。ラヴィーンは、日本限定の4枚目のシングル「Hello Kitty」の物議を醸したミュージック・ビデオでも注目を集めた。
TRACKLIST
1. Rock n Roll
2. Here's to Never Growing Up
3. 17
4. Bitchin' Summer
5. Let Me Go (ft. Chad Kroeger of Nickelback)
6. Give You What You Like
7. Bad Girl (ft. Marilyn Manson)
8. Hello Kitty
9. You Ain't Seen Nothin' Yet
10. Sippin' on Sunshine
11. Hello Heartache
12. Falling Fast
13. Hush Hush