『MTV Unplugged(MTVアンプラグド)』はマライア・キャリーの初のライヴEP。1992年6月2日にコロムビア・レコードからリリースされた。キャリーの前2枚のアルバムの成功と、コンサートツアーの少なさとテレビ放映の少なさに対する批評家の批判の高まりを受け、ソニー・ミュージックは1992年3月16日にニューヨークのカウフマン・アストリア・スタジオでライヴ・パフォーマンス・ショーを開催した。「MTV Unplugged」と題されたこのショーは、当初はキャリーのセカンド・アルバム『Emotions』のプロモーションと、キャリーをスタジオアーティストとして見なす批評家たちを遠ざけるためにMTVで放送された。しかし、成功後、ショーはEPとして一般公開され、『MTV Unplugged +3』というタイトルのVHSも発売された。
OVERVIEW
発売後、このEPは音楽評論家から概ね好評を博し、その多くがキャリーのボーカルを称賛した。アルバムは商業的に成功を収め、全米ビルボード200で最高3位を記録し、全米レコード協会(RIAA)から4×プラチナ認定を受け、米国内で200万枚の出荷を達成した。さらに、EPはオランダやニュージーランドなど、いくつかの海外市場で大きな成功を収め、それぞれ1位を獲得し、2×プラチナ認定を受けた。『MTV Unplugged』はイギリスでトップ5入り、オーストラリアとカナダではトップ10入りを果たした。「I'll Be There」はアルバムからのリードシングルに選ばれた。それまでの批評的な成功により、この曲はEPの1ヶ月前にリリースされ、最終的にキャリーにとってアメリカで6曲目のチャートトップとなり、2つの異なるアーティストが1位を獲得した数少ない曲の一つとなった。世界的にもこの曲は成功を収め、カナダ、オランダ、ニュージーランドのチャートで1位を獲得したほか、アイルランドとイギリスでもトップ5入りを果たした。番組やEPでの露出により、成功後、キャリーの2枚目のスタジオ・アルバム『Emotions』からの曲「If It's Over」がリリースされた。
TRACKLIST
1. Emotions
2. If It's Over
3. Someday
4. Vision of Love
5. Make It Happen
6. I'll Be There (ft. Trey Lorenz)
7. Can't Let Go











