ニール・ヤングと盟友クレイジー・ホースが1969年に録音した未発表音源を収録したファン垂涎のアルバム『Early Daze』7/10に日本盤発売決定!日本盤のみSHM-CD仕様

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洋楽ニュース

Neil Young(ニール・ヤング)が1969年にCrazy Horse(クレイジー・ホース)とレコーディングした数々の曲の中から、ファンにお馴染みのヒット曲である「シナモン・ガール」、「ヘルプレス」、「ダウン・バイ・ザ・リヴァー」など初期代表曲の未発表ヴァージョンを含む全10曲が収録したアルバム『Early Daze(アーリー・デイズ)』の日本盤が7月10日に発売されることが決定した。アルバムからは「Everybody's Alone」の音源が公開されている。

YouTubeNeil Young with Crazy Horse - Everybody's Alone - YouTube

ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホースの初期のレコーディングには歴史的な重みがあり、熱心なファンでさえ、新しい作品集のリリースが予定されると興奮を抑えられない。この選曲で1枚のアルバムに収められたことがなかったからかもしれない。収録曲にはニール・ヤングの最も象徴的なオリジナル曲や、バンドのギタリストであるダニー・ウィッテンとの共作もいくつか含まれている。クレイジー・ホースはバッファロー・スプリングフィールド解散後、ニール・ヤングが最初に結成したバンドであり、これらの曲が書かれた1960年代末のロックンロールの金字塔のひとつを築いた。

クレイジー・ホースが結成された当初は、ダニー・ウィッテン(ギター、ヴォーカル)、ラルフ・モリーナ(ドラムス、ヴォーカル)、ビリー・タルボット(ベース、ヴォーカル)、ジャック・ニッチェ(キーボード、タンバリン、ヴォーカル)が在籍していた。バンドはすぐに熱狂的に語られるようになり、ニール・ヤングの新しい曲は新たな方向へ飛び立つための滑走路となったのだ。彼らの初期のライヴはすぐにロックンロール・バンドの新しいスタンダードとなり、「ダンス・ダンス・ダンス」、「カモン・ベイビー・レッツ・ゴー・ダウンタウン」、「シナモン・ガール」、「ダウン・バイ・ザ・リヴァー」といったニール・ヤングの新曲で、バンドは瞬く間にアメリカ国内そして世界中で熱狂的なファンを獲得した。

この新しいニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホースの初期音源集には、未発表のオリジナル・ヴァージョンが数曲含まれている。さらに、1970年にリリースされた7インチ・モノ・ミックスには、オリジナルLPヴァージョンにはなかったギター・アウトロが収録されている。『アーリー・デイズ』に収録されている曲はどれも1960年代末のロックンロールの新たな始まりのようなサウンドと空気感がある。サンフランシスコのバンドによるサイケデリックな実験の時代から潮目が変わり、緻密なソングライティングのスタイルやフォーク・ロックの原点を受け継ぎ、それをさまざまな場で爆発させる新しい方法を見つけることができたバンドへと移行していったのだった。ニール・ヤングとクレイジー・ホースはその際立った表現力を持つ新しいサウンドをリードする存在だった。それは多種多様な新しいスタイルの扉を開き、全世代のミュージシャンが新しい道を見つけることを可能にしたのだった。その功績は今なお大きいと言える。

ニール・ヤングにとって1960年代後半~1970年代前半は、特に重要で充実した時期だったと言えるだろう。1968年にアルバム『ニール・ヤング』でソロ・デビュー、1969年にクレイジー・ホースとのアルバム『ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース』(原題:Everybody Knows This Is Nowhere)、1970年にはCSN&Yの活動も並行し、アルバム『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』、1972年にアルバム『ハーヴェスト』を発表し、その人気を確固たるものにしたのだった。そしてその数年間は様々なミュージシャンと縦横無尽に共演した最初の時代だったのである。その中で、クレイジー・ホースとの共演はニール・ヤングにとって刺激的で最も創作意欲を掻き立てられる時期だったのではないだろうか。

なお、ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホースは2024年4月24日から北米で『Love Earth Tour』を開始しており、現時点で2024年9月29日までの日程が発表されている(2024年5月21日現在)。

Neil Young with Crazy Horse Early DazeNeil Young with Crazy Horse Early Daze

■パーソネル
クレイジー・ホース(1968-1969)
・ダニー・ウィッテン(guitar and vocals)
・ジャック・ニッチェ(keyboards, Tambourine and vocals)
・ラルフ・モリーナ(drums and vocals)
・ビリー・タルボット(bass and vocals)
・ニール・ヤング(guitar, vocal, harmonica)

■商品情報

ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース『アーリー・デイズ』

<日本盤> 2024年7月10日発売
『アーリー・デイズ<SHM-CD>』(WPCR-18672)
税込価格:3,080円
*日本盤のみSHM-CD仕様
<輸入盤> 2024年6月28日発売
・CD
・ブラック・ヴァイナルLP
<デジタル配信> 2024年6月28日配信開始
先行配信トラック「エヴリバディーズ・アローン」配信中
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■『アーリー・デイズ』トラックリスト
(邦表記)
1. ダンス・ダンス・ダンス
2. カモン・ベイビー・レッツ・ゴー・ダウンタウン
3. ウィンターロング
4. エヴリバディーズ・アローン
5. ワンダリン
6. シナモン・ガール
7. ルック・アット・オール・ザ・シングス
8. ヘルプレス
9. バーズ
10. ダウン・バイ・ザ・リヴァー

(英表記)
1. Dance Dance Dance (Included on Neil Young - Archives Vol. I.)
2. Come On Baby Let’s Go Downtown (Unreleased version)
3. Winterlong (Unreleased version)
4. Everybody’s Alone (Different mix included on Archives Vol. I)
5. Wonderin’ (Unreleased version)
6. Cinnamon Girl (Original 7” Mono mix. Released April 20, 1970. Includes guitar outro not on LP version.)
7. Look At All The Things (Unreleased version)
8. Helpless (Unreleased version)
9. Birds (Unreleased stereo mix). Mono mix was released as B-side to “Only Love Can Break Your Heart”)
10. Down By The River (Unreleased version with alternate vocals)
*プロデュース:デヴィッド・ブリッグス&ニール・ヤング
(「ダンス・ダンス・ダンス」のみジャック・ニッチェ&ニール・ヤングよってプロデュース)

■ミニ・バイオ
1945年カナダのトロント生まれ。’66年にロサンゼルスに移り、リック・ジェイムス率いるマイナー・バーズを経て、スティーヴン・スティルスらと共にロサンゼルスでバッファロー・スプリングフィールドを'67年に結成するも、翌年'68年に解散。'69年、ソロとなったニールはアルバム『ニール・ヤング』と、クレイジー・ホースをバックに従えた『ウィズ・クレイジー・ホース』の2枚を発表。また同年夏には、S・スティルスがデヴィッド・クロスビー(元ザ・バーズ)、グラハム・ナッシュ(元ホリーズ)と共に結成したクロスビー、スティルス&ナッシュ(CS&N)に参加、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング(CSN&Y)としての活動も並行して行ない、『ウッドストック』にも出演、また'70年に発表された「デジャ・ヴ」は全米1位に輝いたが、その後バンドは解散してしまう。
その後ニールはソロとして'70年に「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」、翌'71年には「ハーヴェスト」という、初期の傑作としてしられる作品を発表し、シンガー・ソングライターとして際立った存在感を見せつけ、人気を決定づけることとなった。その後もソロ名義、クレイジー・ホース名義の他、CSN&Yの再結成など精力的に活動を続け、孤高のレジェンドとしての地位を確立していく。
パール・ジャムとのコラボレーションや、セックス・ピストルズのジョニー・ロットンに捧げる曲、ニルヴァーナのカート・コバーンに捧げる曲を発表するなど、時代の流れを捕えつつ、若手との交流を続けながら既成の枠にはまることなく革新的なギター・プレイ/サウンドを生みだし続けている。現在も、ニュー・アルバムの発表や、過去の膨大なライヴ音源のアーカイヴをまとめるライヴ・アーカイヴ・シリーズ、未発表音源をまとめるアーカイヴ・シリーズなど、意欲的に音源をファンに提供し続けている。

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洋楽まっぷ編集部

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