ヴァン・モリソンが3/10リリースの新作アルバムから新曲「Worried Man Blues」のヴィジュアライザー・ビデオを公開

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Van Morrison(ヴァン・モリソン)が2023年3月10日にリリースされる新しいアルバム『Moving On Skiffle』から新曲「Worried Man Blues」をリリースし、ヴィジュアライザー・ビデオを公開しました。

Van Morrison – Worried Man Blues – YouTube

多くの影響力のあるフォークやスキッフルの曲と同様に、「Worried Man Blues」は長年にわたり様々な形で登場してきた楽曲。歌詞が変更されたり、アレンジが変更されたりすることもありますが、ヴァン・モリソンの新しいテイクが示すように、この曲には強い主張があります。

「Worried Man Blues」は、カーター・ファミリーのヴァージョンで初めて多くの聴衆に知られるようになりました。ウディ・ガスリー、ピート・シーガー、ロニー・ドネガンなど多くのアーティストがこの曲の伝説に名を連ねています。そしてヴァン・モリソンにもこの曲の歴史があり、これまでに『The Skiffle Sessions – Live in Belfast 1998』にも収録。このアルバムは、ロニー・ドネガンやクリス・バーバーとの共演を収めたものが発表されています。

3月10日にリリース『Moving On Skiffle』ではスキッフルへの愛を再び表現しており、本作は、1950年代半ばに英国で爆発的に流行したホームメイド・スタイルに、当初は必ずしも持ち合わせていなかった洗練さとソウルフルさを吹き込んだものとなっています。
※スキッフルとは、20世紀前半のアメリカ合衆国で生まれた音楽ジャンルで、ジャズ、ブルース、フォーク、ルーツ・ミュージック、カントリー・ミュージックなどの影響を受け、1950年代にはイギリスでもブームとなったジャンル。

スキッフルにインスパイアされたアルバムを作ったことは、驚くには値しません。ヴァン・モリソンのスキッフルへの愛情は、彼の子供時代にまで遡ります。彼はベルファストの有名なレコード店アトランティック・レコードに出入りし、そこでリード・ベリーやジェリー・ロール・モートンのような20世紀初頭のフォーク、ブルース、ジャズを聴いていました。だから、ロニー・ドネガンの「ロック・アイランド・ライン」を聴いたとき、彼は直感的に自分野中にある音楽を理解し、やがてヴァン・モリソンは学校でスキッフル・バンドと演奏するようになります。

この23曲入りのアルバムは、ヴァン・モリソンが6歳の時にベルファストのアトランティック・レコードのスモーキーな場所でたむろしていた時からずっと宿っている音楽の核心に迫っており、また、自由の重要性と自分らしく生きることのメッセージとして、彼の生涯の哲学を強調する曲も収録されています。

ヴァン・モリソンは、「まだ学生だった私は、数本のギター、洗濯板、ティー-チェスト・ベースというスキッフル・バンドで演奏していたんだ。 リード・ベリーのレコーディングにはすでに親しんでいたから、ロニー・ドネガンの「ロック・アイランド・ライン」のヴァージョンを聴いたとき、彼が何を創造したのか直感的に理解できたし、これこそ私がやりたかったことだと思ったんだ。爆発したような感じだった。このレコードは、その時代の曲を再翻訳している。チャス・マクデヴィットの本は、スキッフルの歴史を知る上で、まず始めに読むべき本だ。リード・ベリー&ジャグ・バンドが基礎を築いた始まりから、ロニー・ドネガンの影響、そしてチャス・マクデヴィットのスキッフル・グループまで、すべてがそこにある」と述べています。

時代を超えたこれらの楽曲をほとんどストレートに演奏しており、そのうちのいくつかは彼自身のアレンジが施され、また他の曲は彼独特の歌詞のひねりが加えられています。1920年代後半にメンフィス・ジャグ・バンドとシカゴのブルースマン、タンパ・レッドが録音した「Mama Don’t Allow」のタイトルを「Gov Don’t Allow」に変えたのは、政府の日常生活への干渉に対する彼の戦いへの敬意を表したもの。そして、60年代アメリカの公民権運動の重要なアンセムであるゴスペルのスタンダード曲「This Little Light of Mine」は、ノリの良いアップビートな「This Loving Light of Mine」に姿を変えました。

オープニングの「Freight Train」は、Elizabeth Cottenが作曲し、ペギー・シーガーとチャス・マクデヴィットが録音した、ハイライトとなる曲。ヴァン・モリソンは、この曲を洗練されたジャズ・アレンジにし、軽快なオルガン、クローズ・ハーモニー・ボーカル、そして新しい歌詞を加えています。その他、「I Wish I Was An Apple On A Tree」は素晴らしくウォームな手触りがあり、陽気なウォッシュボードとトレジャー・リッチなボーカルハーモニーで完成されています。今作は、フレッド・ニールとデイヴ・ヴァン・ロンクによって有名になり、映画「Inside Llewyn Davis」でも取り上げられたトルバドール人生への頌歌であり、悲しげなフォーク曲である「Green Rocky Road」で幕を閉じます。

このアルバムのキーとなるプレイヤーとして、Dave Keary(ギター)、Pete Hurley(ベース)、Colin Griffin(ドラム)、Sticky Wicket(洗濯板)などが参加しており、また、現在ブリット・フォークで人気のSeth Lakemanも5曲でフィドルを担当。

またヴァン・モリソンは、ミルトン・キーンズのThe Stables(3月13日、14日、15日)とベルファストのWhitla Hall(4月6日、7日)でのアルバム発売記念特別公演の詳細も発表しています。

Van Morrison Photo Credit Bradley QuinnVan Morrison Photo Credit Bradley Quinn

■商品情報

『Moving On Skiffle』

ニュー・アルバム 『Moving On Skiffle』
2023年3月10日発売予定
シングル試聴/購入リンク

■収録予定曲
1. Freight Train
2. Careless Love
3. Sail Away Ladies
4. Streamline Train
5. Take This Hammer
6. No Other Baby
7. Gypsy Davy
8. This Loving Light of Mine
9. In The Evening When the Sun Goes Down
10. Yonder Comes A Sucker
11. Travellin’ Blues
12. Gov Don’t Allow
13. Come On In
14. Streamlined Cannonball
15. Greenback Dollar
16. Oh Lonesome Me
17. I Wish Was An Apple On A Tree
18. I’m So Lonesome I Could Cry
19. I’m Movin’ On
20. Cold Cold Heart
21. Worried Man Blues
22. Cotton Fields
23. Green Rocky Road

■バイオグラフィー
ヴァン・モリソンは、音楽界の真のオリジナルであり、過去70年にわたる遺産を持つ、ユニークでインスピレーションに溢れた人物だ。1945年にベルファストで生まれ、ブルース、カントリー、ゴスペルに影響を受け、1964年にR&BバンドThemを結成して大成功した後、ソロ・アーティストとして更なる領域へと歩みを進めた。この時代の最も多作なレコーディング・アーティストであり、最も勤勉なライブ・パフォーマーでもあるヴァン・モリソンは、ストリート・ポエトリー、ジャズ、スウィング、スキッフル、ケルト・ルーツなど、彼が影響を受けた無数の楽曲をこともなげに消化し、20世紀で最も愛された楽曲を含む比類のないカタログを作り上げ、また、ステージでもスタジオでも、若いアーティストが恥ずかしくなるような仕事ぶりを維持している。2023年3月リリース予定のアルバム『Moving On Skiffle』は、ヴァン・モリソンにとって43枚目のスタジオ・アルバムであった『What’s It Gonna Take? 』に続く新作である。

■リンク
アーティスト日本公式サイト

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洋楽まっぷ編集部

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