エイ・ブギー・ウィット・ダ・フーディ

A Boogie Wit Da Hoodie(エイ・ブギー・ウィット・ダ・フーディ)のプロフィール、歌詞一覧、アルバム・シングルを網羅したディスコグラフィーをご紹介。最新の洋楽はここからチェック。

プロフィール

A Boogie Wit Da Hoodie
Photo Credit Jimmy Fontaine
  • BORN
    ニューヨーク州ブロンクス
  • SNS
  • BIRTHDAY
    1995/12/6 (29歳)

  • OCCUPATION
    ラッパー、シンガーソングライター

A Boogie wit da Hoodie(エイ・ブギー・ウィット・ダ・フーディ)はニューヨーク、ブロンクス出身のラッパー、シンガー、ソングライター。本名はJulius Dubose(ジュリアス・デュボース)。

生い立ち

幼少時代はKanye West(カニエ・ウエスト)と50 Cent(50セント)を聴きながら育ち、12歳でラップを始める。プロンクスにある中学イーグルアカデミーに通い、そこで新入生の年にラップを始め、昼食時にはサイファーに参加し、歌詞などを書いたノートを持ち歩いていた。

ブギーとは映画のキャラクターからとったもので、いつもパーカーを着ていたため周りから「wit da Hoodie」と言われていたのが後のステージネームとなるA Boogie wit da Hoodie(ア・ブギー・ウィット・ダ・フーディ)の由来になっている。

その反面高校時代は規則的で、教室の後ろにいて、静かだったと語っているが、この時期繁栄に法的なトラブルに巻き込まれることも多く、両親は彼を罰としてフロリダへ送り、フロリダ州フォートピアスのパフォーマンスベースのアカデミーを卒業。高校卒業後は音楽に集中し始め、建設やピザの配達などさまざまな分野で仕事をしながら活動するようになる。

初期のキャリア

19歳のとき、SoundCloudでシングル「Temporary」をリリースした。フロリダで出会い、この曲をプロデュースしたMyster Whyte(ミスター・ホワイト)は、A・ブギーに初めてのプロ用スタジオを見せた。彼はA・ブギーに、テクニックを習得するまでトレーナーの指導を受けるよう依頼した。ミスターとのトレーニングセッションは、彼のサウンドの進化に大きく貢献した。

2015年、A・ブギーはヒップホップをフルタイムの仕事にしようとニューヨークに戻った。その後、ドン・Q、クインシー・"QP"・アチェアポン、ババと共にレーベル「ハイブリッジ」を設立し、自宅にスタジオを構えた。2016年2月に初のフルアルバムとなるミックステープ『Artist』をリリース。このミックステープは彼のキャリアをスタートさせ、フォーブスの注目ラッパーリストにも選ばれた。

このミックステープは、デュボーズが辛い別れを経験していた時期に録音されたもので、それがミックステープとデュボーズのその後のサウンドに大きな影響を与えた。ビルボード200では70位にランクインした。

メジャーデビュー

A・ブギーはその後、ハイブリッジを拠点に活動する仲間のラッパー、ドン・Qとのコラボレーション作品『Highbridge the Label: The Takeover Vol.1』を2016年5月18日にリリースした。その後、Drake(ドレイク)とFuture(フューチャー)の『Summer Sixteen Tour』で3日間のオープニング・アクトを務めた。

2016年7月、A・ブギーはアトランティック・レコードと契約を結び、「The Bigger Artist」の頭文字をとって『TBA』と題した初のEPをリリースした。このEPは米国のビルボード200チャートで最高63位を記録し、ローリングストーン誌の2016年ベストラップアルバム40選に選ばれた。

デビュー後のキャリア

2017年9月29日、デビュー・スタジオ・アルバム『The Bigger Artist』をリリース。リードシングル「Drowning」は全米ビルボードホット100で最高38位を記録し、彼のシングルの中でも国内で最もチャート入りした曲の一つとなった。2018年1月14日にリリースされた、同じくニューヨーク出身のラッパー、6ix9ine(シックスナイン)のシングル「Keke」にフィーチャーされた。この曲はビルボードホット100で最高43位を記録した。A・ブギーは、2018年11月にリリースされたシックスナインのアルバム『Dummy Boy』収録曲「Waka」にも参加した。

2枚目のスタジオ・アルバム『Hoodie SZN』は2018年12月21日にリリースされ、ビルボード200で初登場2位となり、初週で9万枚を売り上げた。その後2019年1月14日には1位を獲得。アルバムは2019年に最も再生されたアルバムの1つとなり、ビルボード200の年間チャートで10位にランクインした。

A・ブギーは2019年、Ed Sheeran(エド・シーラン)、Rick Ross(リック・ロス)、Khalid(カリード)、Ally Brooke(アリー・ブルック)、Liam Payne(リアム・ペイン)、Lil Durk(リル・ダーク)、Summer Walker(サマー・ウォーカー)といったアーティストの楽曲20曲以上に参加した。また、2019年を通してアメリカとイギリスでツアーやコンサートを行った。

同年、次のアルバムからの先行シングルとして3曲がリリースされた。「Mood Swings」はビルボードホット100で初登場76位を記録、Lil Uzi Vert(リル・ウージー・ヴァート)を迎えた「Reply」はビルボードホット100で初登場49位を記録。「King of My City」はビルボードホット100で初登場69位を記録し、最高位を記録した。

3枚目のスタジオ・アルバム『Artist 2.0』は2020年2月14日、バレンタインデーに正式にリリースされた。バレンタインデーにリリースしたのは、2016年のバレンタインデーに最初の『アーティスト』アルバムがリリースされたことと、その日が娘の3歳の誕生日だったことが理由である。ビルボード200チャートで初登場2位を記録し、初週でアルバム換算ユニット111,000枚(アルバム売上3,000枚を含む)を獲得した。

同年、『Wireless 2020』に参加する予定だったが、COVID-19パンデミックの影響でイベントは中止となった。同年6月、『Artist 2.0』のデラックス版がリリース。先行曲「Bleed」はビルボードホット100で最高57位を記録した。その後は多くのアーティストの楽曲にフィーチャリング参加するも、自身の活動は約1年にわたって休止した。

2021年5月21日、リル・ダークをフィーチャリングしたシングル「24 Hours」をリリース。ビルボードホット100で初登場92位を記録した。同年夏、4枚目のスタジオ・アルバムを制作中だった際、アルバム収録曲約20曲がリークされ、アルバムのリリースは2022年後半まで延期された。A・ブギーは「曲がリークされるほど、リリースに時間がかかる。リークされた曲をアルバムに収録するつもりはない。これらの曲はすべて自分で書くのにとても苦労しているんだ!だから、もしリークしているなら、もう食い下がるのはやめて、俺に料理させてくれ」と述べた。

同年12月7日、26歳の誕生日の翌日、4枚目のスタジオ・アルバム(当時『A Boogie vs. Artist』と題されていた)の前編として、新作EPのリリースを発表した。EPは『B4 A Boogie vs. Artist』(略称『B4 AVA』)と題され、2021年12月10日にリリース予定だった。発表には「Be Free」の楽曲の一部が添えられていた。EP収録曲の一つ「Man in the Mirror」は2022年2月11日にシングルとしてリリースされ、ビルボードホット100で最高82位を記録した。

『A Boogie vs. Artist』(現在は『Me vs. Myself』と改名)は2022年11月4日になることが発表されたが、最終的に12月9日にリリースされた。ビルボードホット200で最高6位を記録。デラックス版は3日後にリリースされた。2022年末に『Me vs Myself Tour』を発表し、2023年2月にスタートした。北米とヨーロッパで公演を行い、バークレイズ・センター、コカ・コーラ・コロシアム、アレクサンドラ・パレスなどの会場で公演を行った。また、高い需要に応えて6月にカナダツアーでツアーを再開し、コーチェラ、ロラパルーザなどの大型フェスにも出演した。

同年5月31日、映画『スパイダーマン:スパイダーバース』のサウンドトラックにフィーチャーされた。「Calling」では、Swae Lee(スウェイ・リー)、Nav(ナヴ)と共にMetro Boomin(メトロ・ブーミン)がプロデュースしたリードシングルにフィーチャーされている。この曲はビルボードホット100で最高41位を獲得し、オーストラリア、カナダ、フランス、インド、イギリスなど、多くの国でチャートインした。現在、2023年で最もストリーミング再生されたラップソングの一つとなっており、2023年のMTVビデオ・ミュージック・アワードでもこの曲を披露し、A・ブギーにとってVMA初のパフォーマンスとなった。

2024年には5枚目のスタジオ・アルバム『Better Off Alone』をリリース。このアルバムはA・ブギーのアルバムの中で最も商業的に成功しなかった作品となり、初週で26,000枚を売り上げ、ビルボード200で初登場18位に終わった。2週目には82位、3週目には190位にまで順位を落とし、4週目にはチャートから完全に消えた。しかしながら批評家とファンの両方から好評を得ており、内省的なテーマと音楽的な成熟度が高く評価されている。