クリーン・バンディット

Clean Bandit(クリーン・バンディット)のプロフィール、歌詞一覧、アルバム・シングルを網羅したディスコグラフィーをご紹介。最新の洋楽はここからチェック。

プロフィール

Clean Bandit
Photo Credit Anna Patarakina
  • BORN
    イギリス・ケンブリッジ
  • SNS
  • MEMBERS
    Grace Chatto, Jack Patterson, Luke Patterson
  • YEARS ACTIVE
    2008-present

Clean Bandit(クリーン・バンディット)は、イギリス・ケンブリッジで結成されたエレクトロニックのグループ。メンバーはGrace Chatto(グレース・チャトー)、Jack Patterson(ジャック・パターソン)、Luke Patterson(ルーク・パターソン)の3人。

世界中で1,300万枚以上のシングルと160万枚のアルバムを売り上げており、2010年に多くのヒット曲を世に送り出してきた。

結成

オリジナルメンバーであるグレース・チャットとジャック・パターソンは、ケンブリッジ大学ジーザス・カレッジ在学中に出会った。ジャックは当時、ヴァイオリニストのニール・アミン=スミスが率いていたチャットのクラシック弦楽四重奏団「The Chatto Quartet」に関心を持ち、その演奏をサンプリングして音源制作を始めた。その後、ジャックの弟ルーク・パターソンがドラムで参加。友人のSsegawa-Ssekintu(セガワ=セキントゥ・キワヌカ)が最初のボーカルを務めたが、博士課程進学のため脱退した。

2011年、チャットとジャックは「Cleanfilm」という映像制作会社を立ち上げ、自分たちや他のアーティストのミュージック・ビデオを制作するようになった。バンド名「Clean Bandit」はロシア語のフレーズを英訳したもので、直訳すると「完全なる嫌な奴」という意味に近い。ただし、パターソンは後に「本当は“やんちゃ者”に近い愛称的な意味だ」と説明している。

初期のキャリア

ロンドンのインディー・レーベル、ブラック・バター・レコードがバンドを発見し、2011年末に契約。後にデビュー・アルバムにも収録される「Mozart's House」をリリースした。

デビュー後のキャリア

2012年12月、デビュー・シングル「A+E」をリリースし、全英シングルチャートで最高100位を記録した。2013年3月にはセカンドシングル「Mozart's House」を発表し、全英シングルチャートで17位を記録。その後「Dust Clears」が43位となった。

2014年1月、Jess Glynne(ジェス・グリン)をフィーチャーした「Rather Be」をリリースすると、全英シングルチャートで初登場1位を獲得。1996年以来1月に発売された楽曲として最速の売上を記録し、年間でもPharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)の「Happy」に次ぐ第2位のセールスとなった。累計で113万枚以上を売り上げた。「Rather Be」はオーストリア、フィンランド、ドイツ、オランダ、ノルウェー、スウェーデンでも1位を獲得し、米国ビルボードホット100でも10位に入った。

同年4月、BBCの音楽番組『Later... with Jools Holland』でテレビデビュー。同年6月にはデビューアルバム『New Eyes』をアトランティック・レコードUKから発表した。9月にはBBCフィルハーモニック・オーケストラと共演し、11月には再びジェス・グリンとコラボした「Real Love」をリリースして全英シングルチャート2位を記録した。同月、チャリティープロジェクト「Band Aid 30」に参加し、西アフリカのエボラ危機救済のため「Do They Know It's Christmas?」の最新版をレコーディングした。

2015年2月、「Rather Be」が第57回グラミー賞で最優秀ダンス・レコーディング賞を受賞。同年にはアビー・ロード・スタジオで30人編成のオーケストラ版「Rather Be」をレコーディングし、Marks & SpencerのクリスマスCMに使用された。

2016年5月、『The X Factor 2015』優勝者Louisa Johnson(ルイーザ・ジョンソン)を迎えたシングル「Tears」をリリースし、全英シングルチャートで5位を記録した。同年10月、バイオリニスト兼ピアニストのNeil Amin-Smith(ニール・アミン=スミス)が脱退を発表。その直後に3人体制初となる、Sean Paul(ショーン・ポール)、Anne-Marie(アン・マリー)を迎えた 楽曲「Rockabye」を発表した。同曲は全英シングルチャートで9週連続1位を獲得し、2016年のクリスマス・ナンバーワンにも選ばれ、世界各国でも首位を記録した。アメリカではビルボードホット100で9位を獲得した。

2017年3月にはZara Larsson(ザラ・ラーソン)との「Symphony」をリリースし、全英チャートで3曲目の1位を獲得。6月にはMarina and the Diamonds(マリーナ・アンド・ザ・ダイアモンズ)との「Disconnect」を正式に発表した。2017年10月にはJulia Michaels(ジュリア・マイケルズ)参加の「I Miss You」をリリースし、全英トップ5入りとプラチナ認定を獲得。2018年5月にはDemi Lovato(デミ・ロヴァート)を迎えた「Solo」を発表し、翌月全英1位を獲得。11月にはマリーナとLuis Fonsi(ルイス・フォンシ)参加の「Baby」をリリースした。

同年11月、2枚目のスタジオ・アルバム『What Is Love?』をリリース。Rita Ora(リタ・オラ)、Ellie Goulding(エリー・ゴールディング)、Craig David(クレイグ・デイヴィッド)、Charli XCX(チャーリーXCX)、アン・マリーら豪華アーティストとのコラボレーションを収録している。

新型コロナウイルスのパンデミック下で、本来予定していたライブの代わりに「House Party」と題したオンラインイベントを隔週で開催した。2020年4月から7月までに6回行われ、シンガーのYasmin Green(ヤスミン・グリーン)のボーカルも多く取り入れられた。8月8日にはGlobal Citizenと協力し、貧困による飢餓撲滅のための12時間配信イベント「Houseparty Against Hunger」を開催。世界各国のDJが1時間ずつプレイし、クリーン・バンディットは冒頭とラストで出演、ショーン・ポールやBecky Hill(ベッキー・ヒル)らも参加した。

また同時期、Mabel(メイベル)と24kGoldn(24Kゴールデン)を迎えた「Tick Tock」をリリース。その後もIann Dior(イアン・ディオール)との「Higher」(2021年1月)、DJ Topicとの「Drive」(2021年7月)、Whitney Houston(ホイットニー・ヒューストン)との「How Will I Know」リミックス(2021年9月)、A7Sとの「Everything but You」(2022年2月)、French the Kid(フレンチ・ザ・キッド)とRema(レマ)との「Sad Girls」(2022年9月)、Elley Duhé(エリー・デュエ)との「Don't Leave Me Lonely」(2022年10月)とコンスタントにシングルを発表した。

2022年から2024年にかけて、彼らは所属していたアトランティック・レコードと契約を解消。2024年8月にはアン・マリーとDJ David Guetta(デヴィッド・ゲッタ)とのコラボ曲「Cry Baby」をリリースした。2025年4月にはTiësto(ティエスト)とドイツ人シンガーのLeony(レオニー)を迎えた「Tell Me Where U Go」を発表。この曲では2016年以来となる元メンバー、ニール・アミン=スミスのバイオリン演奏が取り入れられた。同年7月4日には南アフリカのシンガー、Lloyiso(ロイソ)を迎え、インディペンデントとして初のシングル「Believe」をリリースした。