プロフィール

DJ Mustard(DJマスタード)のプロフィール、歌詞一覧、アルバム・シングルを網羅したディスコグラフィーをご紹介。最新の洋楽はここからチェック。
DJ Mustard(DJマスタード)は、カリフォルニア州ロサンゼルス出身の音楽プロデューサー。本名はDijon Isaiah McFarlane(ディジョン・アイザイア・マクファーレン)。
幼少期に父がジャマイカへ強制送還されたが、連絡は取り続けていた。
11歳の時、DJをしていた叔父Tyrei Lacy(タイレイ・レイシー)の影響で家族のパーティーで初めてDJを務め、その後高校時代には地元のイベントやクラブでも活動を広げていった。12歳で洗礼を受けキリスト教に関心を持つようになった。芸名「DJ Mustard」は調味料のマスタードに由来する。
DJマスタードは西海岸ラッパーYGと深い関係を築き、YGの2作目のミックステープ『The Real 4Fingaz』以来、全ての作品にビートを提供してきた。2人で「ダンスサウンド」を作り上げたと語っている。YGの「Snitches Ain’t Shit」や「You Broke」などを手掛け、2010年にはコンピレーション『Let's Jerk』を発表した。
2011年末にはTyga(タイガ)のシングル「Rack City」をプロデュースし、ビルボードホット100で7位、ホットR&B/ヒップホップ・ソングス・チャートで1位を記録、RIAAの2×プラチナにも認定された。この曲でマスタードのキャリアは大きく飛躍した。その後もタイガのミックステープ『Well Done 3』収録曲やアルバム『Hotel California』収録の「Hit Em Up」をプロデュースした。
2012年、DJマスタードは2 Chainz(2チェインズ)の「I'm Different」をプロデュースし、ホットR&B/ヒップホップ・ソングス・チャートで6位を記録、RIAAゴールド認定を受けた。同年にはJeezy(ジージー)の「R.I.P.」も手掛け、こちらもチャート17位に入った。また、Bow Wow(バウ・ワウ)のアルバム『Underrated』収録予定曲「We In Da Club」も制作したが、アルバム自体は無期限延期となった。
2013年6月には自身初の公式ミックステープ『Ketchup』をリリースし、YGやTy Dolla $ign(タイ・ダラー・サイン)、Nipsey Hussle(ニプシー・ハッスル)らが参加した。同年にはB.o.Bが2チェインズを迎えた「HeadBand」、Kid Ink(キッド・インク)がChris Brown(クリス・ブラウン)を迎えた「Show Me」、YG「My Nigga」などヒット曲を次々にプロデュースした。9月にはキッド・インク「Show Me」が全米リズミック・チャート1位、YG「My Nigga」が同チャート5位を記録。2013年11月にはJay-Z(ジェイ・Z)のロック・ネイションと契約し、ソロアルバム制作を発表した。2014年にはキッド・インクがクリス・ブラウンを迎えた「Main Chick」も手掛け、全米リズミック・チャート3位を記録した。
2016年、DJマスタードはJeremih(ジェレマイ)やNicki Minaj(ニッキー・ミナージュ)との「Don't Hurt Me」を含むアルバム『Cold Summer』を9月30日にリリースし、YGやタイ・ダラー・サイン、Rick Ross(リック・ロス)、ジージーらが参加した。2019年6月28日には3rdアルバム『Perfect Ten』を発表し、グラミー賞にノミネートされたシングル「Ballin’」を生んだ。2023年にはアニメ映画『Sneaks』の声優として出演が発表された。
2024年にはKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)とDrake(ドレイク)のビーフの中でラマーのディストラック「Not Like Us」を手掛け、さらにアルバム『GNX』収録の「hey now」と「TV Off」を共同制作。「TV Off」でケンドリック・ラマーが叫ぶ「Mustard」の声はネットミーム化し、スーパーボウルLIXのハーフタイムショーにも登場した。2025年4月には、ケンドリック・ラマーとSZA(シザ)の『Grand National Tour』でオープニング・アクトを務めることが正式に発表された。