Green Day(グリーン・デイ)のプロフィール
Green Day(グリーン・デイ)は、1987年に結成されたカリフォルニア州バークレー出身のパンク・ロックバンド。
メンバーはBillie Joe Armstrong(ビリー・ジョー・アームストロング)、Mike Dirnt(マイク・ダーント)、Tré Cool(トレ・クール)の3人組。
1987年、当時15歳だったビリー・ジョー・アームストロングとマイク・ダーントは、ベーシストのSean Hughes(ショーン・ヒューズ)とドラマーのRaj Punjabi(ラジ・パンジャビ)とともに、Sweet Children(スウィート・チルドレン)という名前でバンドを結成。同年10月17日、カリフォルニア州ヴァレーホのロッドズヒッコリーピットでバンド初のライヴを行いました。翌年、ラジ・パンジャビが抜け、変わりにJohn Kiffmeyer(ジョン・キフマイヤー)が加わり、ショーン・ヒューズが抜けたためこの時期よりマイクはベースを担当するようになります。
インディーズレーベルのルックアウト・レコーズのオーナーがバンドのパフォーマンスを見たことをきっかけに契約。デビューEP「1,000 Hours」のレコーディングを開始します。リリースされる前に別の地元のバンド、Sweet Baby(スウィート・ベイビー)との混乱を避けるために改名することとなり、バンドの発祥の地であるベイエリアで、マリファナを吸うだけで1日を過ごしたという俗語である「Green Day(グリーン・デイ)」という名前を採用しました。
1990年にデビュー・スタジオ・アルバム『39/Smooth(39/スムーズ)』をリリース。今作は翌1991年にEP収録曲を追加した『1,039/Smoothed Out Slappy Hours(1,039/スムーズド・アウト・スラッピー・アワーズ)』として再リリースされました。1990年後半頃のバンドの最初の全国ツアーの直後、ジョン・キフマイヤーはイーストベイエリアを離れ、カリフォルニア州アルカタにあるハンボルト州立大学に通いました。トレ・クールは当初一時的な交代として参加。後に正式なメンバーとなります。1992年と1993年のほとんどの間ツアーに出かけ、ヨーロッパで海外で多くのショーを行い、2枚目のスタジオ・アルバム『Kerplunk(カープランク)』は、アメリカで50,000枚を売り上げました。
アルバムの成功によって主要レーベルが注目したことでレーベルが取り合う状態となり、プロデューサーのRob Cavallo(ロブ・キャヴァロ)が目をつけたことでルックアウト・レコーズを去り、リプリーズ・レコードと契約します。その後3週間でメジャー・デビュー・アルバムとなる『Dookie(ドゥーキー)』のレコーディングが行われました。翌1994年2月にリリースされた『Dookie』は爆発的なヒットとなり、アメリカだけで1,000万枚以上を売り上げ、全世界では2,000万枚を売り上げました。グラミー賞では最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム賞を受賞しています。
4thアルバム『Insomniac(インソムニアック)』は『Dookie』ほどではありませんでしたが、アメリカでは300万枚を売り上げました。その後予定されていたヨーロッパツアーを中止し、少しの間の休業を行った後、1997年に次のアルバムの作業を開始しました。これまでの作品と異なる方向性が必要であることを考え、実験的に逸脱した「Nimrod(ニムロッド)」が生まれました。
2000年にはフォークパンクにインスパイアされた6番目のスタジオ・アルバム『Warning(ウォーニング)』をリリース。2001年から2002年にかけて2枚のコンピレーション・アルバム『International Superhits!(インターナショナル・スーパーヒッツ!)』、『Shenanigans(シェナニガンズ〜スーパー・ウラ・ベスト!)』をリリースしました。
2003年の夏、バンドはスタジオに入り、暫定的に「Cigarettes and Valentines(シガレット・アンド・バレンタインズ)」というタイトルのアルバムの素材を書き、レコーディングを行いましたが、マスターレコーディングはスタジオから盗まれました。盗まれたトラックを再録音する代わりに、バンドはプロジェクト全体を放棄して最初からやり直すことにしました。これは、取られた素材がバンドの最高の作品を代表していないと考えたためです。
2004年、新たに制作されたアルバムからのリードシングル「American Idiot(アメリカン・イディオット)」が世界中でヒットします。ビルボードホット100では61位と初のチャートインを果たし、全英チャートでは3位を記録。同名のアルバムはパンクロックオペラと称され、ビルボード200で初めて1位を獲得し、全世界で1,400万枚を売り上げる大ヒットとなります。グラミー賞では最優秀ロック・アルバム賞を受賞しました。また2枚目のシングルとなった「Boulevard of Broken Dreams(ブールヴァード・オブ・ブロークン・ドリームス)」はビルボードホット100でバンド最高位となる2位を記録。グラミー賞の最優秀レコード賞とMTVビデオ・ミュージック・アワードの最優秀ビデオ賞の両方を受賞した唯一の曲となり、バンドの代表曲のひとつとなりました。
8thアルバム『21st Century Breakdown(21世紀のブレイクダウン)』のリリースまでバンド最長となる5年の期間を費やしました。全世界14カ国で1位を獲得しバンドにとって過去最大のチャートパフォーマンスとなります。グラミー賞では再び最優秀ロック・アルバム賞を受賞しました。
2012年には『¡Uno!(ウノ!)』、『¡Dos!(ドス!)』、『¡Tré!(トレ!)』と3枚のアルバムを立て続けにリリース。オーストラリアで開催されるサウンドウェーブ・フェスティバルツアー終了後に、バンドとしての活動を一時休止することを発表します。休止中の2014年にはロックの殿堂入りを果たしました。
2016年、12thアルバム『Revolution Radio(レヴォリューション・レディオ)』をリリース。バンドはアルバムをサポートするワールドツアーに参加しました。
2019年には辻のアルバムからのリードシングル「Father of All...(ファザー・オブ・オール...)」をリリース。アームストロングはアルバムのリリース後、ワーナーとの契約が切れていたため、バンドがリプライズと別れることを発表しました。同年、ナショナルホッケーリーグ(NHL)と2年間の契約を結びました。翌2020年に13thアルバム『Father of All Motherfuckers(ファザー・オブ・オール・マザーファッカーズ)』をリリース。同年アームストロングは、COVID-19のパンデミックが過ぎた後、バンドで新しい音楽を録音することを意図して6曲を書いたことを明らかにしました。
2021年にはシングルを立て続けにリリースし、ロンドンのマイダベールスタジオで開催された1994年から2001年までのBBCのライブレコーディングを収録したライヴ・アルバム『BBC Sessions(BBCセッションズ)』をリリースしました。
2022年、グリーン・デイはロラパルーザやアウトサイド・ランズなど、米国のいくつかの主要なフェスティバルに出演。バンドは7月29日にメトロ・シカゴで行われたロラパルーザのサプライズ・アフターショーでも演奏しましたが、このセットはほとんどが即興で行われました。同年11月、バンドは新しいスタジオアルバムに向けてレコーディングしていると発表。翌2023年10月、ネバダ州ラスベガスでのライブショーで最初の曲「「The American Dream Is Killing Me」を初披露しました。同年の大晦日、テレビ特別番組ディック・クラークのニュー・イヤーズ・ロッキン・イブで「American Idiot」を披露。 アームストロングは、トランプを批判する際、「私は田舎者の政策の一部ではない」というセリフを、ドナルド・トランプのMake America Great Againのスローガンに言及した「MAGAの政策の一部ではない」に置き換え話題を呼びました。
2024年1月16日の夜、バンドはニューヨーク地下鉄の47-50番街-ロックフェラーセンター駅でサプライズパフォーマンスに出演し、深夜番組の司会者ジミー・ファロンもタンバリンで参加して注目を集めました。14枚目のスタジオ・アルバム『Saviors(セーヴィアーズ)』は1月19日にリリース。全米4位、全英チャートでは3作連続での1位を獲得しました。