『A Fever You Can't Sweat Out(邦題:フィーバーは止まらない)』はパニック!アット・ザ・ディスコのデビュー・スタジオ・アルバム。2005年9月27日にディケイダンス・レコードとフューエルド・バイ・ラーメンより発売された。このグループは2004年にラスベガスで結成され、オンラインでデモを公開し始めたところ、フォール・アウト・ボーイのベーシスト、ピート・ウェンツの目に留まった。ウェンツは、ライブ演奏を一度も行わないまま、自身のレーベルであるディケイダンスと契約した。このアルバムは、オリジナルベーシストであるブレント・ウィルソンがバンドに在籍していた時代にリリースされた唯一のアルバムであるが、2006年半ばに彼がバンドから解雇された後、彼の作曲とレコーディングへの関与の実態が論争の的となった。日本盤ではすべての楽曲に邦題が付けられている。
OVERVIEW
このアルバムは、2005年6月から7月にかけて数週間にわたり、メリーランド州カレッジパークのSOMD!スタジオで低予算でレコーディングされた。リードギタリスト兼バックボーカルのライアン・ロスが作詞したこのアルバムは、スタイル的に2つのパートに分かれている。前半は主にポップパンクでエレクトロニックミュージックの要素を取り入れ、後半はよりバロックポップの影響を受けた、より伝統的な楽器編成を採用している。『A Fever You Can't Sweat Out』は発売と同時に商業的に成功を収め、ビルボード200で最高13位を記録した。セカンドシングル「I Write Sins Not Tragedies(邦題:アイ・ライト・シンズ・ノット・トラジェディーズ~いつわりのウェディング)」はビルボードホット100で最高7位を記録し、アルバムの売り上げを2011年までにアメリカで180万枚に押し上げ、グループ史上最も売れたアルバムとなった。このアルバムからは他に4枚のシングルがリリースされた。「The Only Difference Between Martyrdom and Suicide Is Press Coverage(邦題:殉死と自殺の差は記事になるかならないか)」(ビルボード・ホット100で77位にランクイン)、「But It's Better If You Do(邦題:君がやってくれた方がいいのに)」「Lying Is the Most Fun a Girl Can Have Without Taking Her Clothes Off(邦題:嘘は女の子が服を脱がずに楽しめる最上の方法)」「Build God, Then We'll Talk(邦題:神を創造し、僕達は話そう)」などである。アルバムは売上こそ好調だったものの、音楽評論家の間で賛否両論となり、キャッチーさを称賛する声が多い一方で、創造性の欠如を批判する声も上がった。2015年末には、全米出荷枚数200万枚を達成し、アメリカレコード協会(RIAA)からダブル・プラチナ認定を受けた。さらに2023年6月にはクアドラプル・プラチナ認定も受けた。
TRACKLIST
1. Introduction (instrumental)
2. The Only Difference Between Martyrdom and Suicide Is Press Coverage
3. London Beckoned Songs About Money Written by Machines
4. Nails for Breakfast, Tacks for Snacks
5. Camisado
6. Time to Dance
7. Lying Is the Most Fun a Girl Can Have Without Taking Her Clothes Off
8. Intermission (instrumental)
9. But It's Better If You Do
10. I Write Sins Not Tragedies
11. I Constantly Thank God for Esteban
12. There's a Good Reason These Tables Are Numbered Honey, You Just Haven't Thought of It Yet
13. Build God, Then We'll Talk







