史上最大の成功を収めたポップ・グループの一つ、ABBA(アバ)が、40年ぶりに復活することを本日発表しました。今年11月5日に完全新作スタジオ・アルバム『Voyage(ヴォヤージ)』をリリースすることを発表し、アルバムからの先行シングル「I Still Have Faith In You(アイ・スティル・ハヴ・フェイス・イン・ユー)」、「Don't Shut Me Down(ドント・シャット・ミー・ダウン)」が本日リリース。「I Still Have Faith In You」では過去の写真や映像を中心に構成されたミュージック・ビデオ、「Don't Shut Me Down」はリリック・ビデオをそれぞれ公開しました。
ABBA - I Still Have Faith In You - YouTube
ABBA - Don't Shut Me Down - YouTube
前作に当たるスタジオ・アルバム『ザ・ヴィジターズ』から40年の歳月を経てリリースされる今作は、ストックホルムにあるベニーのスタジオ〈Riksmixningsverket〉にメンバーが集結してレコーディングを実施。プロヂュースもバンド自身が行っている9枚目のスタジオ・アルバムとなります。
また、この復活に際し、アグネタ、ビョルン、ベニー、フリーダことアンニ=フリッドの4人は、10人編成の生バンドとデジタル的に共演する革命的なコンサート〈ABBA Voyage〉をロンドンのクイーン・エリザベス・オリンピック・パークに設置された3,000人収容の最新鋭アリーナ〈ABBAアリーナ〉で2022年5月27日より開催。このデジタル版ABBAは、バンド・メンバーの4人が、ジョージ・ルーカスが設立したインダストリアル・ライト&マジック社の850人のチームと共にモーションキャプチャやパフォーマンステクニックを駆使し、何週間、何ヶ月もかけて作り上げてきたもの。同社にとって、これが音楽分野への初進出となります。
チケット購入の事前登録はabbavoyage.comで本日夜6時よりスタート、一般発売は9月7日(火)から開始される予定です。
復活に寄せられたABBAのメンバーからのコメントは以下の通り。
■ABBAのメンバーからのコメント
私達が最後に一緒に音楽を作ってから、随分時が経ちました。実に約40年ぶりです。1982年春に活動を休止したのですが、そろそろそれに終わりを告げようと決意しました。前のアルバムと次のアルバムとの間に40年以上の間隔を空けるのは無謀だと言われています。それで私達は今回、前作『ザ・ヴィジターズ』に続く作品をレコーディングしました。実を言うと、再びレコーディングを行うことに、私達を駆り立てた最大のインスピレーションの源は、想像を絶するような、今までに見たことのない壮観なコンサートの制作に関わったことでした。来春、ロンドンの特設アリーナで、デジタルに再現された私達ABBA(アバ)が自分達の曲をステージ上で演奏する様子を、私達自身も観客席に座って見ることができるようになるのです。不可思議ですが素晴らしいですよね!
この数十年にわたり、何らかの方法で私達のことを辛抱強く見守って下さった皆さんへ。
大変お待たせしました - いよいよ新たな旅の始まりです。
「私達はこれを "ヴォヤージ (Voyage)~航海"と呼んでいますが、正に未知の海原へと私達は船出しようとしているところです。若き日の自分達の力を借りて、未来へと旅立つ。言葉で説明するのは容易ではないのですが、これは前例のないものです」。
「今回のプロジェクトで、私(ベニー)が一番楽しんだのはどの部分か、それは簡単には言い表せません。皆と共にコンサート制作に携わったことであるとか、あるいは40年ぶりに一緒にまたスタジオへ戻ってきたことであるとか。フリーダとアグネタの歌声を再び聴くことが出来るのも、このプロジェクトにおける最上級の醍醐味だと思います。このアリーナに足を運んでいただくと、素晴らしい10人編成のバンドを従えた私達4人がそこにいます。たとえ生身ではなくても、クリエイティブ・チームとILMの素晴らしい仕事のおかげで、私達は正にその場に存在していることでしょう」
「2018年に行った最初のセッションは、とても楽しいものでした。そのあとベニーから電話がかかってきて、もう少し歌ってみるのはどうかと訊かれ、私(フリーダことアンニ=フリッド)はすぐに飛びつきました。それに、あの素晴らしい曲の数々ときたら!! 卓越した才能に溢れた、正に天才的なこのソングライター達に、私から敬意と愛を捧げます。このグループともう一度また一緒に仕事ができて、どんなに嬉しかったか。この作品にとても満足していますし、ファンの皆さんにも同じように感じていただければと願っています」。
「スタジオで再会した時は、これから何が起こるのか、私(アグネタ)には見当も付きませんでした……。でも、ベニーのレコーディング・スタジオは、とても和気藹々とした安心できる環境だったので、いつの間にか心から楽しんでいました! この作品を世界の皆さんと分かち合える時がとうとうやって来たなんて、信じられないくらいです!」
「あの二人は本当に驚くほど素晴らしいシンガーで、彼女達の歌唱力に、私(ビョルン)は完全に圧倒されました。彼女達は真のミュージシャンです。ポップスターの華やかな面に心を奪われることが全くなく、今も変わらず、レコーディング・スタジオで創造性を発揮することを多いに楽しんでいるのです。この“ヴォヤージ・プロジェクト”は、色々な意味で、私達に新たな息吹を吹き込んでくれました」。
「では繰り返しとなりますが、お待たせしました! 待っていて下さってありがとう! 〈ABBAアリーナ〉で、皆さんにお会いできるのを、そう“お会い”できるのを、楽しみにしています。私達はこのアバターに、相当な心血を注ぎましたから。私達は復活したと、そう言っても過言ではありません」
アグネタ、ビョルン、ベニー、アンニ=フリッド
2021年9月2日 スウェーデン ストックホルム
■商品情報
ABBA
『ヴォヤージ』
2021年11月5日(金)世界同時発売
・日本盤CDは全4形態で発売
・日本盤のみCDはすべてSHM-CD仕様
通常盤のほか、日本のみ大ヒット・ベスト盤『アバ・ゴールド』、現在は入手困難な2DVD『アバ・イン・ジャパン』、日本初発売となる全36曲入りのDVD『エッセンシャル・コレクション』をそれぞれプラスした限定盤スペシャル・パッケージも発売!
◯ヴォヤージ - スタンダード・エディション
通常盤。日本盤のみSHM-CD仕様。
◯ヴォヤージ with 『アバ・ゴールド』(CD)
40年ぶりのニュー・アルバム『ヴォヤージ』に、今年7月に全英アルバム・チャートで1,000週チャートインした初のアルバムという大記録を樹立し、日本でもミリオンセラーを記録している全19曲入りのアバの大ヒット・ベスト・アルバム『アバ・ゴールド』をプラスしたCD2枚組の日本独自企画盤。『アバ・ゴールド』には日本でもおなじみのアバの一連の代表的ヒット曲を完全網羅!! SHM-CD仕様。
◯ヴォヤージ with 『アバ・イン・ジャパン』(2DVD)
40年ぶりのニュー・アルバム『ヴォヤージ』に、現在は入手困難な2DVD『アバ・イン・ジャパン』をプラスしたスペシャル価格の日本独自企画盤。2DVD『アバ・イン・ジャパン』は、1978年にプロモーションで初来日した際に制作された、伝説的な特別番組「アバ・スペシャル」でのスタジオ・ライヴをDVD 1に収録。DVD 2には1978年、そして1980年3月に実現した初来日公演時のそれぞれの来日ドキュメンタリーを収録。
ニュー・アルバム『ヴォヤージ』は、SHM-CD仕様。
◯ヴォヤージwith 『エッセンシャル・コレクション』(DVD)
40年ぶりのニュー・アルバム『ヴォヤージ』に、日本初発売となる全36曲入りのDVD『エッセンシャル・コレクション』をプラスしたスペシャル価格の日本独自企画盤。日本では今回が初めてのリリースとなる『エッセンシャル・コレクション』は、日本でもおなじみのアバの一連の代表的ヒット曲のミュージック・ビデオをはじめ、珍しいビデオ・クリップ、「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」「ノウイング・ミー、ノウイング・ユー」「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」「ハッピー・ニュー・イヤー」「ホエン・オール・イズ・セッド・アンド・ダン」のスペイン語ヴァージョンのMVも収録。
ニュー・アルバム『ヴォヤージ』は、SHM-CD仕様。
■ABBAについて
これまでに全世界で約4億枚のアルバムを売り上げ、17曲のNo.1ヒット・シングルと1,600万回以上の世界週間ストリーミング再生回数を誇るアバは、地球上で最も成功した音楽アーティストの一つだ。 1974年に「恋のウォータールー」でブレイクを果たして以来、アバの音楽は世界中の人々の心を捉えてきた。ベニー・アンダーソンとビョルン・ウルヴァースが作詞作曲・プロデュースを手掛け、アグネタ・フォルツコグと愛称フリーダことアンニ=フリッド・リングスタッドが情熱的に心を込めて歌い上げたアバの楽曲は、今日も尚、世界の音楽作品の中で重要な位置を占めている。21世紀においても、アバの人気は衰えることを知らない。1992年に初版が発売されたベスト盤『アバ・ゴールド』は、つい先頃、全英アルバム・チャートで1,000週目のランクインを記録。史上初の快挙を成し遂げた。#ABBAのハッシュタグを使ったTikTokのコンテンツは、同プラットフォームで楽曲が正式に解禁される前にもかかわらず、10億回の再生回数を先日達成している。アバは2010年にロックの殿堂入りを、2015年には最も愛されている曲の一つ「ダンシング・クイーン」がグラミー賞の殿堂入りを果たした。