ブラッド・メルドー、バッハとガブリエル・フォーレからインスピレーションを受けた新作2タイトル、『After Bach II』と『Apres Faure』が発売決定!

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洋楽ニュース

現代ジャズ・ピアノ界で最も影響力を持ち、ジャズ・シーンの先鋭を歩み続けるBrad Mehldau(ブラッド・メルドー)が、偉大なる音楽の大家を独自の感覚と解釈で再び紐解く2枚の最新作『After Bach II(アフター・バッハII)』と『Apres Faure(アプレ・フォーレ)』をNonesuchからリリースすることが決定した。この2作品は、海外では2024年5月10日に発売となる。なお、両作品は日本盤の発売も予定されており、日本盤の詳細に関しては、後日明らかとなる予定だ。

After Bach II / Apres FaureAfter Bach II / Apres Faure

また、現在アルバム『アフター・バッハII』の収録曲の中から、メルドーのオリジナル曲となる「Between Bach」と、バッハによる「フーガ 第20番 イ短調」とが、そしてアルバム『アプレ・フォーレ』収録曲となるメルドーのオリジナル曲の「Apres Faure: Prelude」が、現在音楽配信サービスで先行配信中となっている。
『アフター・バッハII』からの先行配信曲はこちら
『アプレ・フォーレ』からの先行配信曲はこちら

バッハをテーマにした『アフター・バッハII』は「平均律クラヴィーア曲集(Well-Tempered Clavier)」から4つの前奏曲と1つのフーガ、そして「パルティータ 第4番 アルマンド」から構成されており、バッハからのインスピレーションを元に、「バッハ:ゴルトベルク変奏曲」含め、メルドーによる7曲のオリジナルとインプロビゼーション楽曲が散りばめられている。『アプレ・フォーレ』では、フランスの作曲家ガブリエル・フォーレの37年のキャリアから、メルドーが4つのノクターンと、「ピアノ四重奏曲 ト短調」のアダージョの抜粋を演奏している。この作品では、フォーレからインスピレーションを受けたメルドーによる4曲のオリジナル楽曲がアルバム中盤でまとまって収録されており、最後の2曲をフォーレの楽曲が飾ってアルバムを締めくくっている。

メルドーは、バッハの音楽の「普遍性」について、ライナーノーツで次のように語っている。

「バッハに取り組めば取り組むほど、私自身のパーソナリティが、否が応でも浮き彫りとなる。それは、私がバッハを演奏しているのではなく、バッハに操られているような感覚で、バッハが私自身を剥き出しにしているのだ…。(演奏において)常に、最良の選択というのは必ずあるもので、その全てが、あるべき場所からやってくる。具体的に言えば、ハーモニーとメロディーを紡ぐ中で絶え間なく行われる選択だ」。

「これはバッハが、ジャズ・ミュージシャンとしての私にとってお手本であるからだ。インプロビゼーションのソロでは、私は調和のとれた音色を奏でる旋律を目指し、メロディアスな手法で躍動するハーモニーを創り出したいと思っている。これは、表現力における決定的な要素だ」。

『アフター・バッハII』は、2018年発表の『アフター・バッハ』に続くシリーズ2作目のタイトルであり、元々は、カーネギー・ホール、トロント王立音楽院、ナショナル・コンサート・ホール、そしてウィグモア・ホールからの委嘱によって作曲された「Three Pieces After Bach」というプログラムで、2015年にメルドーが初めて披露した作品だ。そのプログラムからメルドーによる2曲のオリジナル曲が『アフター・バッハ』に収録されており、名匠の技術が冴えわたる最後の1曲が今回『アフター・バッハII』に収録されることとなった。

『アプレ・フォーレ』のライナーノーツでメルドーは作品について次のように語っている。

「崇高さが、私たちの死を免れない人生を予兆するものであれば、このアルバムに収められた音楽は死の厳しさを伝えるものだろう。フォーレは、彼に近づけるけど、それは私たち自身の不安に近づくことでもあるような、そんな存在だ。最終的には、フォーレが未来に、そして私たちに投げかけた疑問符の形をとって、彼との密接な繋がりを感じる。アルバムにはフォーレの楽曲と合わせて、4曲のオリジナル曲が収められているが、それは、この楽曲を通して、私がどのようにフォーレの疑問に取り組んできたのかということを、聞き手である君たちに共有するためだ」。

「この取り組み方は、私の『アフター・バッハ』のプロジェクトと通じるものがある。作品同士の繋がりはそこまで明確ではないが、フォーレの調和のとれた音楽は(バッハの作品に)一致する。さらに、彼が自身の素材をピアノ的な観点からどのように表現したのかということに関して、質感的な影響力もある。どういうことかと言うと、フォーレは、楽器の響きを巧みに利用したのだ、表現方法の一つとして。それで言うと、例えば、私の最初の『Prelude』では、メロディーが連続的なアルペジオに溶け込んでいる。その一部と、その全体の両方に。そして『Nocturne』では、フォーレの第12番のオープニングにおける懐かしいコードのアプローチを耳にすることができる」。

ブラッド・メルドーのNonesuchからのデビュー作は、2004年のソロ・アルバム『Live in Tokyo』であった。それに続く同レーベルからの19作品のリリースには、トリオでの作品、コラボレーション、ソロ・アルバムの6枚の作品が含まれる。近年のリリースでは、コロナ禍のロックダウン中にレコーディングされたソロ・アルバム『組曲:2020年4月』や、それに続く『ジェイコブス・ラダー』(2022年)では、音楽を通じた神の探求と聖句についての熟考を表現し、若かりし頃のメルドーが愛したプログレッシヴ・ロックからインスピレーションを受けた楽曲を演奏している。続くライヴ・ソロ・アルバムの『ユア・マザー・シュッド・ノウ:ブラッド・メルドー・プレイズ・ザ・ビートルズ』では、ジョン・レノンとポール・マッカートニーによる9曲と、ジョージ・ハリソンによる1曲を、メルドー独自の解釈でカバーした。また、メルドーの回顧録とも言える書籍『Formation: Building a Personal Canon, Part I』も2023年に出版されており、彼自身の言葉で、ジャズ界の頂点を極めるアーティストの頭の中を覗くことができる貴重な機会となった。

■商品情報

Brad Mehldau『After Bach II』

Brad Mehldau
『After Bach II』

Brad Mehldau『Apres Faure』

『Apres Faure』(※正式なタイトルには「e」の上にアキュート・アクセントが付いた表記となります)
海外発売日: 2024年5月10日
(日本盤発売予定有、日本盤の詳細は後日発表予定)

■『After Bach II』トラックリスト
1. Prelude to Prelude
2. Prelude No. 9 in E Major from The Well-Tempered Clavier, Book I, BWV 854
3. Prelude No. 6 in D Minor from The Well-Tempered Clavier Book I, BWV 851
4. After Bach: Toccata
5. Partita for Keyboard No. 4 in D Major, BWV 828: II. Allemande
6. After Bach: Cavatina
7. Prelude No. 20 in A Minor from The Well-Tempered Clavier Book I, BWV 865
8. Between Bach
9. Fugue No. 20 in A Minor from The Well-Tempered Clavier Book I, BWV 865
10. Intermezzo
Variations on Bach’s Goldberg Theme:
11. Aria-like
12. Variation I, Minor 5/8 a
13. Variation II, Minor 5/8 b
14. Variation III, Major 7/4
15. Variation IV, Breakbeat
16. Variation V, Jazz
17. Variation VI, Finale
18. Prelude No. 7 in E-Flat Major from The Well-Tempered Clavier Book I, BWV 852
19. Postlude

■『Apres Faure』トラックリスト
Gabriel Faure:
1. Nocturne No. 13 in B Minor, Op. 119 (1921)
2. Nocturne No. 4 in E Major, Op. 36 (c. 1884)
3. Nocturne No. 12 in E Minor, Op. 107 (1915)
Brad Mehldau:
4. Prelude
5. Caprice
6. Nocturne
7. Vision
Gabriel Faure:
8. Nocturne No. 7 in C-Sharp Minor, Op. 74 (1898)
9. Extract from Piano Quartet No. 2, Opus 45 (c. 1887): III. Adagio non troppo

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洋楽まっぷ編集部

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