プロフィール

Olivia Dean(オリヴィア・ディーン)のプロフィール、歌詞一覧、アルバム・シングルを網羅したディスコグラフィーをご紹介。最新の洋楽はここからチェック。
Olivia Dean(オリヴィア・ディーン)は、ロンドン、ハーリンゲイ出身のシンガーソングライター。本名はOlivia Lauryn Dean(オリヴィア・ローリン・ディーン)。
母親はジャマイカとガイアナのルーツを持つ。祖母は18歳のときにガイアナからイギリスへ移住しており、これはウィンドラッシュ世代の一員である。ミドルネーム「Lauryn」は、Lauryn Hill(ローリン・ヒル)にちなんで名付けられた。
オリヴィアはハイナム・パークで育ち、混血であることから周囲との違いを感じることもあったという。幼少期、父親と一緒に音楽を聴き、キッチンで踊る時間が好きだった。小学校の歌唱コンテストでは、ミュージカル『Annie』の「Tomorrow」を歌い、極度の緊張から最初は観客に背を向けて泣いてしまったが、それでも2位を獲得した。その後、土曜日に通うスクールでミュージカル演技を学び、ゴスペル合唱団にも参加していた。
15歳のとき、彼女はブリット・スクールに合格し、毎日3時間かけて通学していた。入学当初は演劇を専攻していたが、後にソングライティングに転向。母親を説得して中古のピアノを買ってもらい、本格的に音楽活動に打ち込むようになった。
16歳でソングライティングを始め、独学でギターとピアノを習得した。卒業コンサートでの演奏がきっかけでマネージャーのEmily Braham(エミリー・ブレイハム)の目に留まり、彼女の仲介によりRudimental(ルディメンタル)のオーディションを受け、バックボーカルとして起用された。本人は「メロディを歌ってしまう癖があってコーラスは得意ではなかった」と語っている。初めてのライブは2017年、ハンガリーのシゲト・フェスティバルで、観客は1万6,000人だった。
2018年10月、セルフリリースによるデビュー・シングル「Reason to Stay」をYouTube上で発表。2019年1月にはルディメンタルのアルバム『Toast to Our Differences』収録曲「Adrenaline」にフィーチャリング参加した。その後、「Reason to Stay」などのセルフリリースが評価され、EMI傘下のAMFレコードと契約。同年11月、デビューEP『OK Love You Bye』をリリースした。このEPはロンドン東部の改装されたパブで録音された。2020年12月には2作目のEP『What Am I Gonna Do On Sundays?』を発表した。
2021年にはAmazon Musicの「ブレイクスルー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」に選出され、同社の企画でNat King Cole(ナット・キング・コール)の「The Christmas Song」をカバー。全英シングルチャートで19位にランクインした。
2023年、BBCの「Music Introducing Artist of the Year」に選ばれ、6月に初のフルアルバム『Messy』をリリース。翌2024年にはグラストンベリー・フェスティバルに出演した。6月26日にシングル「Time」、10月にはThe Supremes(スプリームス)のカバー「You Can't Hurry Love」、11月には「Touching Toes」を発表した。
2025年2月、映画『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』のためにシングル「It Isn't Perfect But It Might Be」をリリースした。同年、彼女はSam Fender(サム・フェンダー)の『People Watching Tour』の一部公演に参加し、ロンドン・スタジアムやセント・ジェームズ・パークなどでサポート・アクトを務めた。また、フェンダーとデュエット曲「Rein Me In」を共演。初披露は6月6日のロンドン・スタジアム公演で、6月25日にシングルとしてリリースされ、全英シングルチャートで6位にランクインした。さらに、オーストラリア最大級の野外音楽イベント、レーンウェイ・フェスティバル2025にも出演した。
9月26日には2枚目のスタジオ・アルバム『The Art of Loving』をリリース。「Nice to Each Other」「Lady Lady」「Man I Need」といったシングルが収録されており、とくに「Man I Need」はビルボードのグローバル200でトップ10入り、全英シングルチャートでは初の1位を記録するヒットとなった。10月にはアメリカの人気番組『サタデー・ナイト・ライヴ』にミュージカルゲストとして出演。ホストのGlen Powell(グレン・パウエル)、ゲストのBrandi Carlile(ブランディ・カーライル)、Sombr(ソンバー)らと共演し、アーティストとしての存在感をさらに広げた。