タイ・ダラー・サイン

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プロフィール

Ty Dolla $ign
Photo Credit Nabil Elderkin
  • BORN
    カリフォルニア州ロサンゼルス
  • SNS
  • BIRTHDAY
    1982/4/13 (43歳)

  • OCCUPATION
    シンガー、ソングライター、ミュージシャン、レコードプロデューサー

Ty Dolla $ign(タイ・ダラー・サイン)は、カリフォルニア州ロサンゼルス出身のシンガー、ソングライター、ミュージシャン、レコードプロデューサー。本名はTyrone William Griffin Jr.(タイロン・ウィリアム・グリフィン・ジュニア)。

生い立ち

父のTyrone Griffin(タイロン・グリフィン)はファンク・バンド、Lakeside(レイクサイド)のメンバーで、その縁で幼少期にEarth, Wind & Fire(アース・ウィンド&ファイアー)やPrince(プリンス)らと会い、ソウル音楽への関心を深めた。彼はサウスセントラル・ロサンゼルスで育ち、本人はブラッズの一員、兄は対立するクリップスに属していた。

初期のキャリア

ベースをはじめドラム、ギター、キーボード、MPCなどを習得し、2004年に出会ったKory(コリー)とデュオ「Ty & Kory」を結成した。彼らはSa-Ra Creative Partners(サーラー・クリエイティブ・パートナーズ)やBlack Milk(ブラック・ミルク)の作品に参加し、2008年にミックステープを発表したが、その後解散した。

その後YGと活動を共にし、2010年のヒット曲「Toot It and Boot It」で注目を浴びた。2011年には初のソロ曲「All Star」とミックステープ『House on the Hill』を発表し、続く「My Cabana」が話題を呼んだ。また、ChordzやG Cassoらと共にプロデュースチーム「D.R.U.G.$」を設立し、後にDJ Mustard(DJマスタード)やDJ Dahi(DJダヒ)らも加わった。

デビュー後のキャリア

2012年、アトランティック・レコードと契約し、同年にミックステープ『Beach House』をリリース、翌年には続編『Beach House 2』を発表した。その後、Wiz Khalifa(ウィズ・カリファ)のテイラー・ギャング・エンターテインメントとも契約し、A$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)らと共にツアーへ参加した。

2013年にはシングル「Paranoid」を発表し、ビルボードホット100で29位を記録、プラチナ認定を受けた。続くシングル「Or Nah」も人気を集め、The Weeknd(ザ・ウィークエンド)を迎えたリミックス版はトリプルプラチナとなった。2014年1月にはメジャーデビュー作『Beach House EP』を発表し、ウィズ・カリファやTrey Songz(トレイ・ソングス)ら多数のゲストを迎え、ミックステープよりも進化したサウンドを提示する作品となった。

2014年、デビュー・アルバムのタイトルを『Free TC』と発表し、同年にはミックステープ『Sign Language』をリリース、Rihanna(リアーナ)の「FourFiveSeconds」にソングライターとして参加するなど活動を広げた。2015年、アルバムからのシングル「Only Right」「Blasé」「Saved」を次々に発表し、いずれもヒットを記録。11月に『Free TC』をリリースし、ビルボード200で14位に初登場した。

その後もFifth Harmony(フィフス・ハーモニー)の大ヒット曲「Work from Home」に参加して全米4位を獲得。ビルボードホット100で初のトップ10入りを果たした。他にも、映画『スーサイド・スクワッド』の主題歌「Sucker for Pain」やNick Jonas(ニック・ジョナス)との「Bacon」などで注目を集めた。2016年9月にはプロジェクト『Campaign』をリリースし、全米28位を記録した。

2016年、次のプロジェクトを『Beach House 3』と発表し、2017年10月にアルバムとしてリリースした。先行シングルにはLil Wayne(リル・ウェイン)とThe-Dream(ザ・ドリーム)を迎えた「Love U Better」やDamian Marley(ダミアン・マーリー)とSkrillex(スクリレックス)を迎えた「So Am I」があり、アルバムはビルボード200で11位を記録した。

2018年にはPost Malone(ポスト・マローン)の「Psycho」に参加し、ビルボードホット100で初の1位を獲得。そのほかChristina Aguilera(クリスティーナ・アギレラ)の「Accelerate」、Kanye West(カニエ・ウェスト)の「All Mine」、Beyoncé(ビヨンセ)とJay-Z(ジェイ・Z)がThe Carters(ザ・カーターズ)名義でリリースしたアルバムの収録曲「Boss」、Drake(ドレイク)の「After Dark」など数多くの楽曲に参加し、幅広いコラボレーションで存在感を示した。

さらに2018年10月にはJeremih(ジェレマイ)とのコラボユニット「MihTy」名義でアルバムをリリース。French Montana(フレンチ・モンタナ)やChris Brown(クリス・ブラウン)、ウィズ・カリファが参加し、シングル「The Light」「Goin Thru Some Thangs」などを展開したが、評価と商業成績は中程度にとどまった。

2019年、J. Cole(J.コール)を迎えた「Purple Emoji」、Juicy J(ジューシー・J)らを迎えた「Hottest in the City」を発表し、当初は3rdアルバムを『Tyrone』としてリリース予定だった。しかしカニエ・ウェストの助言を受けて制作を練り直し、2020年にカニエ・ウェスト、FKA Twigs(FKAツイッグス)、スクリレックスを迎えたシングル「Ego Death」を発表、アルバムのタイトルを『Featuring Ty Dolla Sign』へ変更した。このアルバムは2020年10月23日にリリースされ、ポスト・マローン、Anderson .Paak(アンダーソン・パーク)、Nicki Minaj(ニッキー・ミナージュ)、Kehlani(ケラーニ)など豪華アーティストが参加した。また同年10月にはAriana Grande(アリアナ・グランデ)の「Safety Net」にも参加した。

2021年にはカナダのR&BデュオDvsnとコラボアルバム『Cheers to the Best Memories』を発表し、Rauw Alejandro(ラウ・アレハンドロ)や故Mac Miller(マック・ミラー)も参加。その直後にはカニエ・ウェスト『Donda』の「Junya pt 2」やドレイク『Certified Lover Boy』の「Get Along Better」に客演し、精力的に活動を続けた。

2023年10月、カニエ・ウェストとのコラボプロジェクトを発表し、ユニット名「¥$」としてシングル「Vultures」をリリースした。度重なる延期を経て、2024年2月にアルバム『Vultures 1』が発表され、ビルボード200で1位を獲得。これはカニエにとって11作目、タイにとっては初の全米1位アルバムとなった。続いて同年8月には『Vultures 2』もリリースされた。

2025年1月、『Vultures 3』が制作中であることに加え、4作目のソロアルバム『Tycoon』を近く発表すると明かした。2月には先行曲「Wheels Fall Off」が公開され、カニエ・ウェストとザ・ゲームが撮影に参加したミュージック・ビデオの舞台裏映像とともに発表。楽曲はカニエとBbyKobeの共同制作で、複数バージョンが配信された。