2024年カントリーミュージックの名曲おすすめ20選

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洋楽コラム

2024年にアメリカで話題となり大ヒットした名曲からTikTokで人気となったカントリーソング、その他編集部おすすめの曲などカントリー・ミュージックの名曲おすすめ20選をご紹介いたします。

カントリーミュージックは日本では馴染みがないようにも思われる方もいると思いますが、非常にわかりやすい代表的なアーティストで言えばテイラー・スウィフトの初期の楽曲はカントリーミュージックに分類されます。

2020年以降カントリーソングはTikTokをきっかけにヒットした曲なども多くあり、今年はカントリーに本格参入するアーティストもいたりなど、カントリーミュージックは盛り上がりを見せていますので、カントリーミュージックが好きな方にとっては知ってる曲ばかりかもしれませんが、この機会に今年おすすめの曲から気に入った曲を見つけて頂けると幸いです。

2024年カントリーミュージックの名曲おすすめ20選をご紹介

1. Beyoncé - Texas Hold 'Em

YouTubeBeyoncé - TEXAS HOLD 'EM - YouTube

今年のトピックのひとつでもあるのが、Beyoncé(ビヨンセ)がカントリージャンルに参入したこと。

実は幼い頃から、特に父方の祖父の影響でカントリーを聴いていたビヨンセ。2016年リリースの6枚目のスタジオ・アルバム『Lemonade』収録の「Daddy Lessons」で初めてカントリー・ジャンルの楽曲を発表していおり、第50回カントリーミュージック協会賞で披露したところ、一部のカントリーファンから反発を招いてしまいました。

実はこの経験がカントリー・アルバムを作るきっかけとなり、カントリーミュージックと西洋文化の歴史を掘り下げ、そのアフリカ系アメリカ人のルーツを研究しながら作られたアルバム『Cowboy Carter』をついに今年リリースするまでに至りました。

「Texas Hold 'Em」はフォークの要素を取り入れたアップテンポのカントリーポップ、さらにウエスタンや、ソウルソングのジャンルも取り入れ大ヒット。米ビルボードでは黒人女性として初めて1位を獲得しました。

2. Shaboozey - A Bar Song (Tipsy)

YouTubeShaboozey - A Bar Song (Tipsy) - YouTube

『Cowboy Carter』にゲスト出演したことがきっかけとなり知名度を上げたのが、バージニア州ウッドブリッジ出身のシンガー、Shaboozey(シャブージー)。

「A Bar Song (Tipsy)」をリリース前にビヨンセのチームが聴いた事をきっかけにアルバムに呼び、知名度が上がったことも相まって、いざリリースすると大ヒットを記録します。

日本ではまだ知名度は決して高くないですが、米ビルボードではこの曲は史上最多となる通算19週1位という驚異的な記録を作りました。これはLil Nas X(リル・ナズ・X)が2018年にリリースした「Old Town Road」に並ぶ記録です。

3. Post Malone - I Had Some Help (feat. Morgan Wallen)

YouTubePost Malone - I Had Some Help (feat. Morgan Wallen) - YouTube

今年はビヨンセだけでなく、Post Malone(ポスト・マローン)もカントリーのアルバムをリリースしました。

2022年のインタビューでカントリー・ジャンルへの参入をほのめかしていましたが、偶然なのか意識した上でなのか、ポスト・マローンも『Cowboy Carter』にゲスト出演しています。

そして自身のアルバムには多くのカントリー・ミュージシャンを招き、リード曲としてリリースされたのが今作。Morgan Wallen(モーガン・ウォーレン)とのコラボで大ヒットしました。

4. Morgan Wallen - Love Somebody

YouTubeMorgan Wallen - Love Somebody - YouTube

モーガン・ウォーレンはソロでも1位を獲得し、米国での人気の高さを示しました。

本物のつながりへの憧れと、表面的な関係の中で意味のある愛を見つけることの苦労を描いた1曲となっており、全米1位を獲得しました。

5. Luke Combs – Ain't No Love In Oklahoma

YouTubeLuke Combs – Ain't No Love In Oklahoma (From Twisters: The Album) - YouTube

Luke Combs(ルーク・コムズ)がリリースしたこの曲は映画『ツイスターズ』のサウンドトラック・アルバムに提供されました。

映画の舞台がオクラホマ州だったこともあり、嵐を追うことの危険性と追跡のスリルの両方を表現しながら映画を象徴する歌詞でこちらもヒットしました。

『ツイスターズ』のサウンドトラック・アルバムはカントリー・ミュージシャンで構成されたアルバムとなったことも話題となり、米ビルボードでトップ10入りを果たしています。

6. Dasha - Austin

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Dasha(ダーシャ)はカリフォルニア州サン・ルイス・オビスポ出身のシンガー。

カントリーに転向して初めてリリースしたシングルがTikTokでのバイラルをきっかけに大ヒット。TikTokでのバイラルがきっかけとなったカントリー・ソングとしては今年最もブレイクしたアーティストかもしれません。

コーラス部分のダンスも話題となったことで世界6つの国でトップ10入り、またエアプレイも強く全英カントリー・エアプレイでは1位を獲得しました。

7. Megan Moroney - Am I Okay?

YouTubeMegan Moroney - Am I Okay? - YouTube

Megan Moroney(ミーガン・モロニー)はジョージア州ダグラスビル出身のカントリーシンガー。

今作は全アルバムに多かった波乱に満ちたラヴソングから自身の経験した感情を中心に作られた同名アルバムのタイトル曲。

米ビルボードホット100ではデビュー曲以来2度目のチャート入りを果たし、同名アルバムは初めてトップ10入りを果たしました。

8. Kacey Musgraves - The Architect

YouTubeKacey Musgraves - The Architect - YouTube

今年は約2年半ぶりとなるアルバム『Deeper Well』をリリースしたKacey Musgraves(ケイシー・マスグレイヴス)。

アルバムのために書かれた最後の曲だったのが「The Architect」。この制作時期は昨年の3月で、セッションを行っていたナッシュビルでは6人の死者を出した学校銃乱射事件が発生。この事件に恐怖を感じていた彼女が他のソングライターと「人間であることの美しさと恐怖」について話し合い始めた事をきっかけにできた曲です。

リリースされるとこの歌詞が称賛され、第67回グラミー賞で最優秀カントリーソング賞と最優秀カントリーソロパフォーマンス賞にノミネートされました。

9. Jelly Roll - I Am Not Okay

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Jelly Roll(ジェリー・ロール)はテネシー州ナッシュビル、アンティオーク出身のラッパー、シンガー、ソングライター。

ヒップホップを中心に活動してきたジェリー・ロールがカントリーに転向して以降、人気を獲得し続け、今作を収録したアルバム『Beautifully Broken』で遂に初の全米1位を獲得しました。

「I Am Not Okay」はその先行曲で、ソングライターのTaylor Phillips(テイラー・フィリップス)がジェリー・ロールのコンサートで観客の感情的な反応を目の当たりにし、コンサートに行くのは教会に行くのに似ていると語ると、それに反応したジェリー・ロールが「OK for people not to be OK(人々が大丈夫でなくても大丈夫)」と話したことが曲作りのきっかけとなりました。

10. mgk & Jelly Roll - Lonely Road

YouTubemgk & Jelly Roll - Lonely Road - YouTube

ジェリー・ロールが行なったいくつかのコラボのうちのひとつが今作。mgkことMachine Gun Kelly(マシン・ガン・ケリー)のカントリー・ソング。

恋愛関係での葛藤や、喪失感に対処するためのアルコール依存症に焦点を当てた曲となっており、誰もが聴いたことのありそうな有名曲「Take Me Home, Country Roads」のメロディにのせて歌われています。

マシン・ガン・ケリーが米カントリーチャートにランクインした数少ない1曲です。

11. Thomas Rhett - Beautiful As You

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Thomas Rhett(トーマス・レット)がソロでは今年唯一リリースしたシングルで、今年2年ぶりにリリースされたアルバム『About a Woman』からの曲です。

今作については自分の報道が追いついていないと感じているすべての人に向けたアンセムだと本人がインタビューで述べており、妻からインスピレーションを受けたことを語っています。

米ビルボードのホット・カントリー・チャートでは2年ぶりにトップ10入りを果たしました。

12. Carly Pearce - We Don't Fight Anymore (ft. Chris Stapleton)

YouTubeCarly Pearce - We Don't Fight Anymore (ft. Chris Stapleton) - YouTube

Carly Pearce(カーリー・ピアース)はケンタッキー州テイラー・ミル出身のカントリーシンガー。

Chris Stapleton(クリス・ステイプルトン)はケンタッキー州レキシントン出身のカントリーシンガー。

カーリー・ピアースがほかのソングライター全員と過去の人間関係の経験をもとに書いた曲で、初めてカーリー・ピアース自身がプロデュースにも参加。

インスタグラムでクリス・ステイプルトンの妻にDMしコラボを依頼し実現したコラボ曲です。昨年リリースでご紹介しましたが、今年にかけてもヒットしたので引き続き掲載しました。

13. Marshmello, Kane Brown - Miles On It

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Marshmello(マシュメロ)がKane Brown(ケイン・ブラウン)を迎えてリリースしたカントリーとEDMを掛け合わせた新ジャンルの1曲。

2019年にリリースしたシングル「One Thing Right」以来の2度目のコラボレーションとなりました。

米ビルボードホット100で15位を記録し、マシュメロにとっては3年ぶりのトップ20入りとなりました。またカントリー・エアプレイ・チャートでは1位を獲得しています。

14. ERNEST - Would If I Could (feat. Lainey Wilson)

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ERNEST(アーネスト)はテネシー州ナッシュビル出身のカントリーシンガー。

今作は今年リリースした2年ぶりのアルバム『Nashville, Tennessee』からの唯一のシングルで、Lainey Wilson(レイニー・ウィルソン)がゲスト参加しています。

Dean Dillon(ディーン・ディロン)とSkip Ewing(スキップ・ユーイング)によって1996年に書かれた曲で、当時この曲はどのメジャーアーティストにも取り上げられることなく、30年近く忘れ去られていましたが、2023年にレイニー・ウィルソンがライヴで披露したことをきっかけに陽の目を見る事に。

アーネストはレイニー・ウィルソンと共演しながら、ソロでもリリースしています。

15. Lainey Wilson – Hang Tight Honey

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レイニー・ウィルソンは今年2年ぶりのアルバム『Whirlwind』をリリースしており、「Hang Tight Honey」はリードシングル。

故郷を懐かしみ、ボーイフレンドと過ごすツアーパフォーマーとしてのレイニー・ウィルソンの旅生活にインスピレーションを得た曲になっています。

米ビルボードのカントリー・チャートでは19位とデビュー以来初めてトップ10入りを逃したものの、ロングヒットとなりました。

16. Koe Wetzel, Jessie Murph - High Road

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Koe Wetzel(クーイ・ヴェッツェル)はテキサス州ピッツバーグ出身のシンガーでロックとカントリー、またカントリーとラウンジの融合などジャンルをつなぎ合わせた楽曲をリリースすることで知られています。

Jessie Murph(ジェシー・マーフ)はアラバマ州ハンツビル出身のシンガー。

R&Bの要素を彼のカントリーロックスタイルに融合した今作はクーイ・ヴェッツェルが落ち着きを取り戻し、ドラッグを使って不安定な関係に対処している様子が描いています。

米彫りボードホット100で22位とクーイ・ヴェッツェルにとって2曲目のエントリーで最高位を記録。カントリー・チャートでも5位と健闘し、クーイ・ヴェッツェルにとって最大のヒットとなりました。

17. Zach Bryan - Pink Skies

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Zach Bryan(ザック・ブライアン)はオクラホマ州ウーロガ出身のカントリーシンガー。

家族の一員の葬儀を行うために集まる家族について歌われており、愛する人を失った悲しみや喪失感に触れた1曲となっています。ただこれは本人の経験からではなく、ファミリーダイナミクスに対する彼の関心から生まれたものだとあかしています。この言葉は聴き馴染みのないものだと思いますが、日本語にするなら「家族の絆」や「家庭内の役割」のようなニュアンスですが、厳密にはもう少し異なるようです。

18. Kelsea Ballerini, Noah Kahan - Cowboys Cry Too

YouTubeKelsea Ballerini, Noah Kahan - Cowboys Cry Too - YouTube

Kelsea Ballerini(ケルシー・バレリーニ)がNoah Kahan(ノア・カーン)を迎え共演を果たした1曲。

ケルシー・バレリーニが自身のアルバム制作時に「Cowboys Cry Too」を書いたとき、次のレベルに引き上げるには男性の視点が必要だという結論に達したことでデュエットにすることを考えていた中、第66回グラミー賞でノア・カーンと知り合ったことをきっかけにコラボレーションが実現しました。

第67回グラミー賞では最優秀カントリー・デュオ/グループ・パフォーマンス賞にノミネートされています。

19. Ella Langley - you look like you love me (feat. Riley Green)

YouTubeElla Langley (feat. Riley Green) - you look like you love me - YouTube

Ella Langley(エラ・ラングレー)はアラバマ州ホープ・ハル出身のカントリーシンガー。

「you look like you love me」は同じくカントリーシンガーのRiley Green(ライリー・グリーン)を迎えたメジャー・デビュー・シングル。デビュー・アルバム『Hungover』発売の3日後にシングル化されました。

2019年にナッシュビルに移住するまで地元のバーやフェスティバルで演奏しながら着実に知名度を上げていき、メジャー契約となった2023年にEPをリリースしていますが、シングルはこれが初めて。レトロな印象を受ける感じが高い評判を得て米ビルボードのカントリー・エアプレイで1位を獲得。ビルボードホット100にもデビュー曲ながら30位とトップ40入りを果たしました。現在もヒット中で来年にかけても人気は継続しそうです。

20. Zach Top - Sounds Like The Radio

YouTubeZach Top - Sounds Like The Radio - YouTube

最後はこちらも今年デビューを果たしたワシントン州サニーサイド出身のカントリーシンガー、Zach Top(ザック・トップ)の1曲。

ブルーグラスの演奏者として活動していましたが、カントリーに転向し、2023年に設立されたばかりのレーベルLeo33と契約。代表するアーティストとして売り出されることになったのが2020年。メジャー・ボブ・ミュージックとの出版契約を獲得しますが、実際にレコーディングされたのは2021年でした。そこから今年に入りようやくカントリーラジオでデビューシングルとしてリリースとなった作品です。

デビュー曲ながら好評で、米ビルボードのエアプレイで15位、ホット・カントリー・チャートでも29位とデビュー曲ながら初エントリー。さらにカナダやオーストラリアのカントリーチャートにもランクインするなど人気を得ました。

まとめ

まだまだたくさんのヒット曲、おすすめ曲がありますが、今回は特におすすめしたい20曲に厳選してご紹介させて頂きました。

カントリー・チャートにはランクインするアーティストはまだまだたくさんいたんですが、ビヨンセやポスト・マローンなどのヒットが目立つ1年でもありました。

カントリー・ミュージックをあまり聴かない方にも是非この機会に聴いて頂けると幸いです。

以上、2024年カントリーミュージックの名曲おすすめ20選でした。

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洋楽まっぷ編集部

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