t.A.T.u.(タトゥー)の現在は?ふたりの美少女の、対象的なその後の人生が衝撃的すぎる【シリーズ:あの人は今?時代を走り抜けたグループの現在Vol.6】

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洋楽コラム

t.A.T.u.(タトゥー)の現在は?ふたりの美少女の、対象的なその後の人生が衝撃的すぎる【シリーズ:あの人は今?時代を走り抜けたグループの現在Vol.6】
IMAGE VIA:Amazon

2000年代初頭に世界的な人気を誇ったロシアのガールズ・グループ、t.A.T.u(タトゥー)。当時は日本でも一大ブームが巻きおこりました。「Not Gonna Get Us(ノット・ゴナ・ゲット・アス)」や「All The Things She Said(オール・ザ・シングス・シー・セッド)」 などの大ヒット曲を、一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?あれから早20年、一世を風靡したミステリアスな美少女ふたりはいま、何をしているのでしょうか?

t.A.T.u. – Not Gonna Get Us – YouTube

「ノット・ゴナ・ゲット・アス」のMV

t.A.T.u. – All The Things She Said – YouTube

「オール・ザ・シング・シー・セッド」のMV

炎上商法で大成功をおさめたタトゥー

タトゥーといえば楽曲の素晴らしさもさることながら、その激しいパフォーマンスが大ブレイクのきっかけになったことは有名です。タトゥーの生みの親でありマネージャーでもあったイワン・シャポワロフが当初考えたグループのコンセプトは、「女子高生のレズビアン・カップル」。彼の思惑は大当たりします。赤毛のカーリー・ヘアで、妖精のような佇まいのリェーナと、黒髪のショート・ヘアでファンキーな見た目のユーリャ。タイプの違うふたりの美少女がステージ上でキスを交わすパフォーマンスは、当時世界中を熱狂させました。

t.A.T.u kisses – YouTube

ステージ上で「キス」のパフォーマンス

しかし、そのうちシャポワロフの過激な演出についていけないスタッフが続出するように。彼は話題性を獲得するため、ボーカルのふたりにわざとメディアの前で反抗的な態度をとるように指示。さらにはタトゥーが世界各地のコンサートやメディアで「ドタキャン」をくり返したのも、彼のアイデアだったことが後に暴露されます。2003年に日本で、テレビ朝日系の「ミュージック・ステーション」への出演した彼女たちが、番組の途中で退席してしまい、結局パフォーマンスをせずに帰国してしまった事件を覚えている方も多いのではないでしょうか。そのようなことをくり返すうちにタトゥーの人気は徐々に失速。2004年にはシャポワロフが解任されてしまいます。その後も地道に活動を続けていたタトゥーですが、2011年に活動休止を発表、2014年には正式に解散しています。

リェーナ・カーチナの現在

息子のアレクサンドルと一緒に

赤毛のロングヘアでグラマラスな美少女だったリェーナ。2011年のグループ活動休止からこれまでコンスタントに楽曲を発表し、3枚のスタジオ・アルバムをリリースしています。ソロ活動をはじめると、タトゥー時代のワイルドでセクシーなイメージから一転、上品でクラッシーな雰囲気に。これが彼女の本当にやりたかった音楽だったのかもしれません。

Lena Katina – Never Forget – YouTube

アルバム「This Is Who I Am」から「Never Forget(ネバー・フォーゲット)」のMV

Lena Katina – Who I Am – YouTube

アルバム「This Is Who I Am」から「Who I Am(フー・アイ・アム)」のMV

Lena Katina – Stay The Same – YouTube

最新リリース曲の「Stay The Same」(2021年)

私生活では、2013年に音楽家の男性と結婚し2015年には長男を出産。残念なことに2019年に夫と離婚しています。2021年のインタビューでは、現在つき合っている男性がいることを明かしましたが、まだ6歳の息子には紹介していないそう。息子の気持ちを考えてかなり慎重になっている、と語っています。

ユーリャ・ボルコワの現在

2021年のユーリャ

スレンダーな黒髪の美少女だったユーリャも、活動休止後にソロ活動を始めます。

「All Because Of You(オール・ビコウズ・オブ・ユー)」や、「Didn’t Wanna Do It(ディドント・ワナ・ドゥー・イット)」などのヒット曲をリリース。

Julia Volkova – All Because of You – YouTube

「オール・ビコウズ・オブ・ユー」のMV

Julia Volkova – Didn’t Wanna Do It (Explicit/Uncensored) – YouTube

「ディドント・ワナ・ドゥー・イット」のMV

タトゥー路線を引き継いだ、ともいえるようなセクシーな過激な演出が多かったユーリャのソロ曲たち。彼女のその後の人生も、なかなかに波乱万丈なものとなりました。グループとしての活動していたころに、すでに別々の男性とのあいだに一人づつ、二人の子供を授かっていた彼女。そのうち一人の男性は妻子持ちだったため、当時は大変なスキャンダルとなりました。

活動休止後の2012年には、甲状腺がんにかかっていることが発覚。手術をして、腫瘍を取り除くことはできたものの、そのせいでノドの神経を痛めてしまいます。痛めた声帯を元に戻すためにさらに数回の手術をした彼女。その影響もあり彼女のソロ・シンガーとしての活動は、思うようにはいかなかったのかもしれません。さらには、2010年頃から顔の過剰な“お直し”を指摘されてきたユーリャ。全盛期とあまりにも違う雰囲気になってしまったことに、衝撃をうける人も多いんだとか…。

ユーリャ・ボルコワの現在

美少女ふたりの対象的なその後の人生

伝説的なガールズ・デュオ・グループであったタトゥー。ふたりの美少女のその後の人生は、対象的なものとなりました。アーティストとして曲を作り続けて、比較的地に足のついた人生を送っていたリェーナ。それにたいしてユーリャは、“タトゥー魂”をそのまま受け継ぎ、なかなかに“お騒がせ”な人生を歩みました。

2014年には、自身がバイセクシャルであることをしながらも、男性の同性愛者を非難するような発言をしたユーリャ。それに対してリェーナはLGBTQを支持する声明を出し、ここでも両者の対象的な考え方が浮き彫りになります。もしかしたら、何から何まで正反対だったふたりの化学反応が、世界を熱狂させたタトゥーというグループの真髄だった、ともいえるのかもしれません。

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WRITER

さとうあつこ

1984年長崎県生まれ。十代の頃から海外セレブが大好きで趣味はハリウッドセレブ情報収集。2011年バブルに沸くシンガポールに移住し、昼は会社員、夜と週末は動画ブロガー及びパーティーガールとして活動。2021年リトアニアに移住し、日夜ハリウッドセレブ情報の収集にいそしむ。

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