あなたは何曲知ってる?2025年海外のTikTokでブレイクした洋楽10選!

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洋楽コラム

今年も洋楽アーティストの楽曲の中でもTikTokからブレイクする曲が多くありました。

そこで今回は2025年に海外のTikTokでブレイクした洋楽10選を紹介していきたいと思います。

2025年を振り返りながら、もし気になる曲やアーティストがいたら、ぜひプレイリストなどの参考にしてみてください!

あなたは何曲知ってる?2025年TikTokでブレイクした洋楽10選!

Ravyn Lenae「Love Me Not」

YouTubeRavyn Lenae - Love Me Not - YouTube

Ravyn Lenae(レイヴン・レネー)が2024年にリリースしたシングル「Love Me Not」は、2025年のTikTokヒットを語るうえで象徴的な楽曲のひとつです。

2024年にリリースされた当初は、R&Bリスナーの間で静かに評価される存在にとどまっていましたが、TikTok上で音源が“使われ続ける”ことで状況が一変しました。特定のダンスやチャレンジが生まれたわけではなく、日常Vlogや感情を吐露する動画のBGMとして自然に浸透していった点が特徴です。

その結果、ストリーミング数が持続的に伸び、2025年に入ってから米国の主要チャートへ初ランクインを果たしました。

TikTokが「一瞬のバズ」ではなく、「定着によるヒット」を生み出した好例と言えます。

Doechii「Anxiety」

YouTubeDoechii - Anxiety - YouTube

Doechii(ドーチー)の「Anxiety」は、TikTokが楽曲の運命そのものを変えた稀有なケースです。

この曲はもともと2019年に制作され、YouTubeで公開されるのみで長らく正式に流通していませんでしたが、TikTokで断片的に使われ始めたことで注目が集まりました。

ユーザーの間で「なぜこの曲が配信されていないのか」という声が広がり、結果として2025年に公式リリースが実現。そのままチャートに初登場するという、従来の音楽業界では考えにくい流れを生みました。

EsDeeKid & Rico Ace「Phantom」

YouTubeEsDeeKid & Rico Ace - Phantom - YouTube

「Phantom」は、2025年のUKラップ・シーンにおけるTikTok主導型ヒットの代表例です。

リリース後、リリックの一節が切り抜かれ、TikTokで急速に拡散。楽曲への注目が高まるにつれ、常に覆面姿で活動してきたEsDeeKid(エスディーキッド)の正体をめぐり、「実は俳優のティモシー・シャラメなのではないか」という噂まで飛び交うようになりました。

しかしこの憶測は、ティモシー・シャラメ本人がエスディーキッドと実際にコラボレーションを果たしたことで否定されます。話題性と音楽性が同時に拡散され、最終的にはUKの公式チャートでも存在感を示す結果となりました。

Charli XCX「Party 4 U」

YouTubeCharli xcx - party 4 u - YouTube

Charli XCX(チャーリーXCX)「Party 4 U」は、2020年のアルバム『How I'm Feeling Now』収録曲でありながら、2025年にTikTokをきっかけに再評価。

感情を前面に出した歌唱動画や共感系投稿で使用され始めたことをきっかけに、楽曲は再び現在形として扱われるようになりました。

バイラル化を受けて公式にシングル展開が行われた点も重要で、TikTok発の需要がレーベルの判断を後押しした形です。カタログ曲が再び市場に呼び戻される流れを象徴しています。

The Black Eyed Peas「Rock That Body」

YouTubeThe Black Eyed Peas - Rock That Body - YouTube

The Black Eyed Peas(ブラック・アイド・ピーズ)2009年のヒット曲「Rock That Body」は、2025年にTikTokを通じて再び脚光を浴びました。

ダンス動画やパーティー系コンテンツで使われるうちに若年層にも再認知され、ストリーミング数が急増。

その結果、チャートへのリエントリーを果たします。この曲の場合、TikTokは新たなヒットを生む場というより、過去の大ヒットを“再起動”させる装置として機能しました。

世代を超えて楽曲が循環する現象を象徴する事例です。

Kali Uchis「Muévelo」

YouTubeKali Uchis - Muévelo - YouTube

Kali Uchis(カリ・ウチス)「Muévelo」は、TikTok単独ではなく、リークやSNS拡散を含めた“横断型バイラル”によって注目を集めた楽曲です。

断片的に出回った音源がTikTokでも使用されるようになり、関心が拡大。その流れを受けて2025年に正式リリースされ、グローバルに認知されていきました。

純粋なTikTok発ヒットとは言い切れませんが、拡散を加速させる重要なハブとしてTikTokが機能した例と言えます。

WizTheMc, bees & honey「Show Me Love」

YouTubeWizTheMc, bees & honey - Show Me Love - YouTube

WizTheMc(ウィズザエムシー)「Show Me Love」は、2025年型TikTokヒットの完成形とも言える楽曲かもしれません。

最初にリリースされたのがSoundOnと呼ばれるTikTokによって設立された音楽マーケティングおよび配信プラットフォームで、TikTok上での使用数が爆発的に増え、その勢いがストリーミング、さらにはグローバルチャートへと直結しました。

バイラル化を受けて、同年にはTyla(タイラ)が参加したリミックスもリリースされ、楽曲の寿命はさらに延びていきます。偶発的なヒットではなく、構造的に拡大したTikTok発ヒットの代表例です。

Disco Lines & Tinashe「No Broke Boys」

YouTubeDisco Lines & Tinashe - No Broke Boys - YouTube

「No Broke Boys」は、TikTokとクラブカルチャーが交差したヒットでした。

そもそもTinashe(ティナーシェ)が2024年にリリースしたシングルですが、バイラルとなったのはDisco Lines(ディスコ・ラインズ)によるリミックスの方です。

リミックスやDJプレイの切り抜きがTikTokで先行して拡散され、需要が可視化された後に正式リリースされるという流れを辿ります。

クラブやフェス、ラジオを経由してチャートへ到達し、ティナーシェにとってはデビュー曲「2 On」に次ぐ規模のヒットとして位置づけられることになりました。

Lola Young「Messy」

YouTubeLola Young - Messy - YouTube

「Messy」も2025年におけるTikTokバイラルの代表格です。派手な演出や振り付けではなく、Lola Young(ローラ・ヤング)の歌詞と声のリアリティが共感を呼び、独白系や字幕系の動画で広く使われました。

その結果、UKを中心にチャート上位へと押し上げられ、ローラ・ヤングにとって決定的なブレイク曲となります。TikTokが“感情を共有する場”へと変化していることを端的に示しています。

Connie Francis「Pretty Little Baby」

YouTubeConnie Francis - Pretty Little Baby - YouTube

「Pretty Little Baby」は、もともとアルバム収録曲に過ぎない楽曲でしたが、Connie Francis(コニー・フランシス)の代表曲のひとつとして日本でも広く知られていいます。

そんな曲が2025年にTikTokでバイラル化したことで状況が一変しました。ペット動画や家族系コンテンツのBGMとして大量に使用され、世代を超えて再発見された結果、今年になって初めてデジタル・シングルとして正式リリースされました。

しかしそのわずか数か月後、コニー・フランシスはこの世を去りました。結果として本作は、彼女のキャリアにおいて“最後にヒットチャートへと戻ってきた楽曲”として記憶されることになります。

バイラルヒットの変化

ここ数年に比べTikTokでのバイラルをきっかけにヒットした曲が減少しているように感じます。それは明らかに手法の多様化にありそうです。

TikTokでのバイラルと言えば、基本的には一つの音源が爆発的に拡散され、そのままチャートを駆け上がるという単線的な構造になっていましたが、徐々に拡散される事を狙うだけはなく、自身のフォロワーを増やすことで再生させることや、インスタグラムのリールなど他のSNSへの拡散につなげるなど、複数の小さな波が連動してヒットを形成するケースが明らかに増えています。

結果として、最終的にブレイクへとつながるかどうかを分けるのは、アルゴリズムでも戦略でもなく、楽曲そのものがリスナーの生活に残るかどうかという、極めてシンプルな要素へと回帰しているようにも感じており、「TikTokでのバイラル」という商業的戦略は明らかに新たな局面を迎えていると言ってもよさそうです。

以上、「2025年海外のTikTokでブレイクした洋楽10選」でした。

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洋楽まっぷ編集部

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