『X (Expanded Edition)（エックス（エクスパンデッド・エディション））』は、クリス・ブラウンの6枚目のスタジオ・アルバムの拡張版。2014年9月16日にCBEエンターテインメントとRCAレコードからリリースされた。ブラウンはこのアルバムで、RoccStar、Danja、Nic Nac、Diploなど、数々のプロデューサーとコラボレーションした。また、ケンドリック・ラマー、R・ケリー、エイコン、ニッキー・ミナージュ、アッシャー、トレイ・ソングス、タイガ、リック・ロス、ブランディ、リル・ウェイン、ジェネイ・アイコ、アリーヤなど、様々なアーバン・アーティストがゲスト参加している。拡張版にはデラックス盤収録の4曲とストリーミング限定のボーナストラックを含む計5曲が追加収録されている。
OVERVIEW
アルバムの発売日は、RCA側の判断や、2013年後半から2014年前半にかけてのブラウンの法的問題により、幾度となく延期された。当初は2013年7月16日に発売予定だったが、その後2013年8月20日、2014年5月5日、そして最終的に2014年9月16日に発売された。『X』に先駆けて「Fine China」「Don't Think They Know」「Love More」「Loyal」「New Flame」の5枚のシングルがリリースされた。アルバムからの4枚目のシングル「Loyal」は、ビルボードホット100で9位、イギリスでは10位を記録し、アルバムの中で最も成功を収めた。アルバムのプロモーションをさらに推し進めるため、ブラウンは全米各地で行われた数々のテレビ音楽イベントや音楽フェスティバルに出演した。アルバムの制作は2012年に始まり、2014年8月に終了しました。アルバムの美学は白黒のイメージを特徴としており、ブラウン自身とアートディレクターのコートニー・ウォルターが手掛けた。『X』はR＆Bアルバムで、ディスコ、ソウル、ポップ、ヒップホップの要素も取り入れている。歌詞は主に恋に落ちること、内面の葛藤、そして性欲といったテーマを探求している。批評家からは概ね好評を得ており、ブラウンのパフォーマンスとアルバムの多様なサウンドは称賛されましたが、歌詞の内容については賛否両論でした。しかし、批評家から酷評された前作『Fortune』と比べて、アルバムは大きく進歩したと評価された。2015年のグラミー賞では、アルバムが最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバムにノミネートされ、「New Flame」は最優秀R＆Bパフォーマンス賞と最優秀R＆Bソング賞にノミネートされた。商業的には、このアルバムは米ビルボード200で初登場2位を記録し、初週で14万6千枚を売り上げた。これは、2009年の『Graffiti』以来、チャート首位を逃した初めてのアルバムとなり、2007年の『Exclusive』に続いて、総合チャートで2位を獲得した3枚目のアルバムとなった。また、米国では6作連続のトップ10デビューとなった。2015年末までに、このアルバムは米国で40万4千枚を売り上げた。また、米国レコード協会（RIAA）からダブル・プラチナ認定を受けている。
TRACKLIST
1. X
2. Add Me In
3. Loyal (ft. Lil Wayne & Tyga)
4. New Flame (ft. Usher & Rick Ross)
5. Songs on 12 Play (ft. Trey Songz)
6. 101 (Interlude)
7. Drown in It (ft. R. Kelly)
8. Came to Do (ft. Akon)
9. Stereotype
10. Time for Love
11. Lady in a Glass Dress (Interlude)
12. Autumn Leaves (ft. Kendrick Lamar)
13. Do Better (ft. Brandy)
14. See You Around
15. Don't Be Gone Too Long
16. Body Shots
17. Drunk Texting (ft. Jhené Aiko)
18. Lost in Ya Love
19. Love More (ft. Nicki Minaj)
20. Don't Think They Know (ft. Aaliyah)
21. Fine China
22. No Lights
