『Lana（ラナ）』は、SZA（シザ）の2枚目のスタジオ・アルバム『SOS』の再発盤。2024年12月20日にトップ・ドッグ・エンターテインメントとRCAレコードを通じてリリースされた。このアルバムには、ドン・トリヴァー、フィービー・ブリジャーズ、トラヴィス・スコット、故オール・ダーティ・バスタードがゲスト出演している。シザは、ベイビーフェイス、ジェフ・バスカー、ロブ・ビセル、ベニー・ブランコ、ダークチャイルド、DJ・ダヒ、アント・クレモンズ、リゾなど、さまざまなレコードプロデューサーやソングライターと協力した。再発盤にはケンドリック・ラマーとドン・トリヴァーがゲスト参加。シングル「Saturn」、「BMF」、「30 for 30」を含む全19曲が収録されている。
OVERVIEW
『Lana』の美学は自然、特に昆虫を軸にしている。シザは2024年5月31日、インスタグラムで昆虫の全身コスプレ姿を公開し、再発盤のビジュアルを初めて予告した。6月に開催されたBSTハイドパーク公演では、大きなアリの像など、様々な昆虫の舞台小道具がいくつか設置された。彼女は「Crybaby」が演奏されている最中に、別の昆虫のコスチュームを着た自身の動画を公開した。この動画は公演後にソーシャルメディアで再び共有された。シザが、スパイシーなチキンウィングをゲストが数本食べるYouTubeシリーズ「Hot Ones」に出演した際、顔には昆虫の仮装を装着した。このエピソードの中で、シザはアルバムのビジュアルに昆虫を取り入れた理由について、「人間であることは気が重くなる」からだと語っている。『Lana』の曲は、決着をつけること、過去の過ちを思い返して許すこと、充実した自己概念を育むことといったテーマを探求している。シザは5年間でSOSのために100曲以上を書き、レコーディングした。彼女と共同制作者であるアルバムプロデューサーのカーター・ラングは、リリース後も創作意欲が散発的に湧き上がるのに合わせて、ラナのために音楽を作り続けた。アメリカでは、『Lana』の初週のストリーミングとダウンロードがアルバム換算で17万8千ユニットを獲得し、『SOS』はビルボード200で再び1位を獲得した。ビルボードは、アルバム単体でリリースされていたとしても、『Lana』はアルバム単体でチャートに初登場1位を獲得していただろうと指摘している。15曲の新曲がアルバム換算で10万5千ユニットを生み出しているからだ。この再発により、『SOS』は11週連続で1位を獲得したことになる。これは2023年3月4日付のチャートで10週目を記録してから22か月後のことだ。これにより、チャート史上、1位獲得週間の最長記録を更新した。
TRACKLIST
1. No More Hiding
2. What Do I Do
3. 30 for 30 (with Kendrick Lamar)
4. Diamond Boy (DTM)
5. BMF
6. Scorsese Baby Daddy
7. Love Me 4 Me
8. Chill Baby
9. My Turn
10. Crybaby
11. Kitchen
12. Get Behind Me (Interlude)
13. Drive
14. Another Life
15. Saturn
16. Joni (ft. Don Toliver)
17. Take You Down
18. Open Arms (solo version)
19. PSA
