1982年にリリースされたSteve Miller Band(スティーヴ・ミラー・バンド)のアルバム『Abracadabra』収録曲で、5月31日にリリースされたEminem(エミネム)の最新シングル「Houdini」でサンプリングされたことで話題となっている「Abracadabra」の和訳付きミュージック・ビデオが公開された。
【和訳】スティーヴ・ミラー・バンド - アブラカダブラ / Steve Miller Band - Abracadabra - YouTube
「Abracadabra」はグループ最大のヒット曲のひとつで、アイダホ州のスキーリゾート、サン・ヴァレーでダイアナ・ロスと偶然出会ったことにインスパイアされて制作された。同曲は、1973年にブレイクした「The Joker」、1976年の「Rock’n Me」と並んで、バンドが達成した3曲目にして最新の全米No.1ヒットで、アメリカだけでなく、オーストラリア、オーストリア、カナダ、スウェーデン、そしてスイスでも1位を獲得している。
リリースから40年以上が経った5月31日、エミネムが同曲をサンプリングした新曲「Houdini」をリリースし、1982年の全米1位シングルが再び注目されることとなる。
【和訳】エミネム - Houdini / Eminem - YouTube
これを受けて、スティーヴ・ミラーは以下のようにエミネムを称えるコメントを発表している。
「文化や世代を超えて全世界に感動を与えてきた物語、詩、歌詞、そして音楽のルーツを辿ると、何百年もの長い連鎖があり、そこにある思想、音楽、リズムなどを取り入れて、自分の感情や経験からオリジナリティのあるアイデアを生み出す特別なアーティストがいる。君は、先人達の音楽から新たな価値を生み出す時代を超越したオリジネーターの一人だよ。私にとっては、レス・ポール、Tボーン・ウォーカー、ビル・ドゲット、ジョニー・ギター・ワトソン、ハウリン・ウルフ、ジミー・リード、ザ・ビートルズ、チャック・ベリー、ウィリー・ディクソン、ライバー&ストーラー、キャノンボール・アダレイ、ジョン・コルトレーン、マイルス・デイヴィスがそれにあたる。私は常に、自分の人生に大きな影響を与えた人達の功績を称え、敬意・尊敬を表し、自分の作品を通して彼らが残した功績を共有しようと努めてきた。音楽を演奏し、レコードを作って生計を立てようとしていた若い頃は、こんな風になるとは思ってもみなかったよ。ただ、先人が生み出した芸術をリスペクトして、詐欺師、泥棒、偽者達と戦わなければならないことだけは知っていた。
自分の信念を貫きながら、同時に影響を受けた人たちをリスペクトすることに時間を割いたり、尽力したりするアーティストは多くない。 マーシャル・マザーズ(エミネム)は例外で、僕がアートをリスペクトしていると感じる数少ないアーティストの1人なんだ。私がまだ大好きな音楽を歌ったり演奏している間に、君の作品に加わることができてとても嬉しいし光栄だよ。ありがとう。」
Photo by Gijsbert Hanekroot
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スティーヴ・ミラー・バンド
アルバム『Abracadabra』
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エミネム
ニュー・シングル「Houdini」配信中
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