P!nk(ピンク)が約1年ぶりとなる新曲「Irrelevant(イレレヴァント)」のミュージック・ビデオを公開しました。
今作がリリースされた背景には「ロー対ウェイド判決」を覆す判断を示し、各州が中絶を違法とすることを認めたことに対する抗議をSNSで行った際に反発のコメントを受けたもので、ピンクらしいパワフルな楽曲になっており、自分を見えなくしたり無力に感じさせようとするすべての人を引き受ける1曲となっています。楽曲の収益はミシェル・オバマ元米大統領夫人の無党派の投票イニシアチブである団体「When We All Vote」に寄付するとしています。
公開されたミュージック・ビデオはピンクと昨年Amazonプライムビデオで公開されたドキュメンタリー映画『Pink: All I Know So Far』でエディターを務めたBrad Comfort(ブラッド・コンフォート)によって制作され、主にヘッドホンをつけたアップのピンクに加えてあらゆる資料映像をベースに映像化されています。オープニングでは故ルース・ベイダー・ギンズバーグ判事やオバマ元大統領など多くの著名人の写真で構成され、資料映像には「ロー対ウェイド判決」を覆す判断を示した保守派判事5人、BLM暴動、2021年のアメリカ合衆国議会議事堂襲撃事件、障害を持つレポーターの真似をするトランプ元大統領、LGBTQ、銃規制などが含まれており、まるでアメリカにある様々な不正や疑惑に対して物申すような映像は、これまでで最も力強くインパクトのあるビデオになっています。ここまでの出来事をひとつのビデオに取り上げることはかなり異例かもしれません。
このチャリティーシングルはリリースから数時間後、アメリカ、オーストラリア、カナダのiTunesチャートで1位を獲得。ピンクが最も得意とするロックでパワフルな1曲は多くの人に受け入れられています。