ケイシー・マスグレイヴスが最新アルバムから新たに「Cardinal」のミュージック・ビデオを公開

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洋楽ニュース

グラミー賞を7度受賞したシンガー・ソングライター、Kacey Musgraves(ケイシー・マスグレイヴス)が、最新アルバム『Deeper Well』から新たに「Cardinal」のミュージック・ビデオを公開した。

YouTubeKacey Musgraves - Cardinal - YouTube

Scott Cudmore(スコット・カドモア)が監督を務めたミュージック・ビデオでは、家の中のあらゆる場所に登場するケイシー・マスグレイヴスをフィーチャーし、やがて鏡の中にいる全身黒の服を着たケイシー・マスグレイヴスの世界へ移動する。オールドスタイルによくある幻覚のような描写で神秘的な映像に切り替わると、全身黒の服を着たケイシー・マスグレイヴスは空中浮遊した状態で元の世界へ戻り、キッチンの窓から外を眺める描写を映し出している。

天国の死者を表す「Cardinal」というタイトルがつけられた今作は、亡くなった友人が天国からのサインを送っていることを表現している。海外メディアによるとコロナ関連の合併症で2020年に亡くなったJohn Prine(ジョン・プライン)のことで、ケイシーは過去ライヴでも共演している。

ニューヨークの伝説的なエレクトリック・レディ・スタジオでその大半が録音されたニュー・アルバム『Deeper Well』は、ケイシー・マスグレイヴス本人と、長年ともに仕事してきたダニエル・タシアン、イアン・フィチュックとの共同プロデュースとなっている。前作『star-crossed』では、特定の人間関係をテーマに歌っていたケイシーだが、『Deeper Well』は、人生を通して起きる様々な人間関係を彼女なりに観察したものとなっている。

アルバムには、「Too Good to be True」やファースト・シングル「Deeper Well」に加えて、宮崎駿監督作品にインスパイアされた楽曲「Anime Eyes」も収録されている。スタジオジブリ作品の大ファンであることを公言しているケイシーは、同曲で“Miyazaki sky”という歌詞も歌っており、宮崎駿監督作品から受けた影響について次のようにコメントを寄せている。

「スタジオジブリの作品には、美しさを感じさせたり、謎を残したりする余白があると感じる。全てを説明してくれるわけじゃない。でも描かれている世界が本当に美しくて、まるで絵画のようで、とても引き込まれる。宮崎駿監督の作品は、言葉では言い表し難い人間の些細な感情や情緒を絵で表現してくれていると思うから、大好きでたまらない。宮崎駿監督作品は音楽も素晴らしくて、久石譲さんが作る楽曲も大好き」

過去に何度も来日経験がある大の日本好きであるケイシーは、本アルバムのリリースに際して日本のファンに向けて次のようにメッセージを寄せている。「みんなのことを心から愛しています。日本にまた行けるのを本当に楽しみにしています。またすぐに日本に行く口実をいつも探しているの。今の私があるのもみんなの応援のおかげです。次に日本に行った時は、みんなのために特別なものを届けたいと思っているので、その時に会えるのを楽しみにしています。愛しています!」

『Deeper Well』は全米ビルボード200で初登場2位を記録。2013年のデビュー・スタジオ・アルバム『Same Trailer Different Park』で獲得した2位の記録に続き11年ぶりに最高位をマークした。また全英アルバムチャートでは初登場3位にランクインしており、ケイシー・マスグレイヴスにとって初のトップ3入りを果たしている。

アルバムをサポートするツアー『Deeper Well World Tour』は4月から5月にかけてUK・ヨーロッパを中心にまわり、9月のペンシルベニア州ステート・カレッジから再開される予定。

■『Deeper Well』トラック・リスト
1. Cardinal
2. Deeper Well
3. Too Good to be True
4. Moving Out
5. Giver/Taker
6. Sway
7. Dinner with Friends
8. Heart of the Woods
9. Jade Green
10. The Architect
11. Lonely Millionaire
12. Heaven Is
13. Anime Eyes
14. Nothing to be Scared Of

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洋楽まっぷ編集部

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