21サヴェージ

プロフィール

21 Savage
Photo Credit Sue Kwon
  • BORN
    ジョージア州アトランタ
  • SNS
  • BIRTHDAY
    1992/10/22 (32歳)

  • OCCUPATION
    ラッパー、ソングライター、音楽プロデューサー

21 Savage(21サヴェージ)は、イングランド、ロンドンのプレイストウ地区生まれ、ジョージア州アトランタ出身のラッパー、ソングライター、音楽プロデューサー。本名はShéyaa Bin Abraham-Joseph(シェイヤ・ビン・エイブラハム・ジョセフ)。

生い立ち

ロンドンのプレイストウにあるニューハム大学病院で生まれ、両親は彼が幼い頃に離婚し、7歳のときに母親と一緒にジョージア州アトランタに引っ越した。彼の双子の姉妹、ダンス振付家のキーラとジェイダデイビス、そして父親はロンドンに住み続け、エモンズはウェストミンスター市議会で働いている。兄弟がいたが、麻薬取引未遂の後に銃撃で亡くなっている。

ストーンマウンテン中学校7年生のとき、銃所持のためにディカルブ郡学区のすべての学校から永久に禁止されたため、青年拘置所に送られる前に、アトランタ首都圏周辺の学校に通うようになる。青年拘置所から解放された後、彼は高校の学期を終える前に、代替プログラムを通じて8年生を修了。その後ブラッドストリートギャングに所属する地元のストリートギャングに加わり、主に大麻を販売するフルタイムの麻薬の売人になった。

強盗や車の盗難を含む他の犯罪活動にも定期的に参加したが、彼が運転していた車で密輸品が見つかった後に一度だけ逮捕される。19歳のときには銃撃戦で右手と言われた男性、21歳のときにはライバルのギャングのメンバーによって親友を亡くしている。

音楽キャリアの始まり

親友の死後、ラップを始めるようになる。彼の音楽キャリアは、亡くなった友人の叔父が2013年にスタジオ代を援助してくれたことがきっかけで始まった。2014年11月12日、デビュー・シングル「Picky」がDJ Pluggプロデュースでリリース。翌2015年にデビューミックステープ『The Slaughter Tape』をリリースすると話題となり、アメリカのヒップホップ誌「XXL」にて「Freshman Class」に選出された。

同年デビューEP『Free Guwop』をリリースし、2016年にはEPからシングルリリースされた「Red Opps」でビルボードホット100に初めてランクインし、最終的にはプラチナ認定を受けるヒットを記録する。同年アトランタに拠点を置くレコードプロデューサーのMetro Boomin(メトロ・ブーミン)との共同EP『Savage Mode』をリリースしこちらもヒット。「Red Opps」がヒットし始めていたころにリリースしたシングル「X」もヒットし、この曲が初めてプラチナ認定を受けた。

メジャーデビュー

2017年1月にエピック・レコードに署名したことを発表。デビュー・スタジオ・アルバム『Issa Album』をリリース。ビルボード200(アルバムチャート)で初登場2位を記録し、同年Post Malone(ポスト・マローン)のシングル「Rockstar」にゲスト参加。ビルボードホット100で初の1位を獲得し世界的な知名度を得る。また同年、Offset(オフセット)、メトロ・ブーミンによるコラボレーション・スタジオ・アルバム『Without Warning』がリリースされた。『Without Warning』は全米ビルボード200で初登場4位を獲得し、批評家からも概ね好評を得た。

デビュー後のキャリア

2018年には2枚目のスタジオ・アルバム『I Am > I Was』でアルバムチャートでも1位を獲得し、こちらは前作を上回るヒットを記録した。

アルバムからJ. Cole(J.コール)を迎えたシングル「a lot」がヒット。しかしリリースから1か月後、米国の移民税関執行局(ICE)によって逮捕される。これは2006年7月に失効したビザを不法に長期滞在した英国の市民であるため、とされるも、強制送還の公聴会の結果は保留され、無期限に延期された。その間もミュージック・ビデオを公開するなどヒットし、第62回グラミー賞で最優秀ラップ楽曲賞を受賞した。

2019年はシングル「Immortal」をリリースするのみに留まり、2020年に入るとメトロ・ブーミンとのコラボレーション・アルバム『Savage Mode II』をリリース。アルバムから「Runnin」、「Mr. Right Now」の2枚のシングルとビルボードホット100でトップ10に送り、アルバムも全米1位を獲得する。

2021年には映画『スパイラル:ソウ オールリセット』のサウンドトラックとなるEP『Spiral』をリリース。同じ日に、J.コールの6枚目のスタジオ・アルバム『The Off-Season』のトラック「My Life」にゲスト参加。この曲はビルボードホット100で最高2位を記録。同年秋にはドレイクの6枚目のスタジオ・アルバム『Certified Lover Boy』収録曲「Knife Talk」に参加。この曲はビルボードホット100で最高4位を記録し、後にRIAAによって5×プラチナ認定を受ける大ヒットとなる。

2022年、シカゴのラッパー、King Von(キング・ヴォン)の遺作となったスタジオ・アルバム『What It Means to Be King』の最初のシングルとしてシングル「Don't Play That」に参加。ドレイクの7枚目のスタジオ・アルバム『Honestly, Nevermind』収録曲「Jimmy Cooks」に参加。この曲はビルボード・ホット100で初登場1位を獲得し、21サヴェージにとって2曲目の首位獲得となった。

同年11月にはドレイクとのコラボレーション・アルバム『Her Loss』をリリース。このアルバムはビルボード200で404,000ユニットを獲得して初登場1位となり、21サヴェージにとって5作目のトップ10入りを果たし、アルバムとしては3作連続の首位獲得となった。アルバムの全16曲はビルボードホット100に初登場し、そのうち8曲はトップ10入りを果たしている。

その翌月リリースされたメトロ・ブーミンの2枚目のスタジオ・アルバム『Heroes & Villains』には4曲にゲスト参加しており、The Weeknd(ザ・ウィークエンド)との「Creepin」はビルボードホット100で最高3位を記録した。

2023年もYoung Thug(ヤング・サグ)やTravis Scott(トラヴィス・スコット)、Rod Wave(ロッド・ウェイヴ)などのスタジオ・アルバムに参加。特にBurna Boy(バーナ・ボーイ)の「Sittin' on Top of the World」のリミックスは第66回グラミー賞で最優秀メロディック・ラップ・パフォーマンス賞にノミネートされた。

2024年1月8日、伝記映画『American Dream: The 21 Savage Story』が近日公開され、Donald Glover(ドナルド・グローバー)、Caleb McLaughlin(ケイレブ・マクラフリン)と共に主演を務める予定であると発表。しかし1月24日、Shannon Sharpe(シャノン・シャープ)のポッドキャストで、この映画は存在せず、その「予告編」はパロディであることを認めた。後に3枚目のスタジオ・アルバム『American Dream』をリリース。ビルボード200で133,000ユニットを獲得して初登場1位となり、6作目のトップ10入りを果たし、アルバムとしては4作連続の首位獲得を記録した。