Juice WRLD(ジュース・ワールド)はイリノイ州シカゴ出身のラッパー、シンガー、ソングライター。本名はJarad A. Higgins(ジャラド・アンソニー・ヒギンズ)。
生まれた翌年にイリノイ州ホームウッドに移りますが、両親は3歳のときに離婚し、母と1人の兄と一緒に暮らしました。母が非常に宗教的で保守的だったため、ヒップホップを聴く事はできませんでしたが、4歳でピアノを弾くことを学び、後にレッスンの支払いを始めた母親に触発され、その後ギターとドラムも習い始めます。音楽はビデオゲームで見つけたロックやポップミュージックを聴きながら、その後はBlink 182(ブリンク・182)やFall Out Boy(フォール・アウト・ボーイ)などを好んで聴いていたそうです。ホームウッド・フロスムーア高校に通
現在でもプロデューサーを務めるNick Mira(ニック・ミラ)は2017年に「Too Much Cash(トゥー・マッチ・キャッシュ)」を初めてプロデュースしリリース。Juice Wrld(ジュース・ワールド)はSoundCloudで楽曲リリースを繰り返しながら工場で働いていましたが、仕事に不満を感じてから2週間で解雇されてしまいます。同年EP「999」をリリースすると徐々に注目されるようになり、Grade A Productionsと契約。その後3曲入りのEP「Nothings Different(ナッシング・ディファレント)」をリリース。多数のヒップホップブログで取り上げられ、収録曲「All Girls Are the Same(オール・ガールズ・アー・ザ・セイム)」の人気が高まり、2018年にミュージック・ビデオを制作。Interscope Recordsと契約し、Lil Uzi Vert(リル・ウージー・ヴァート)をゲストに迎えたリミックスバージョンをリリース。
「All Girls Are the Same(オール・ガールズ・アー・ザ・セイム)」と「999」に収録されていた「Lucid Dreams(ルシード・ドリームス)」はビルボードホット100でそれぞれ92番と74番でデビューしました。「Lucid Dreams(ルシード・ドリームス)」は2018年にシングルとして正式にリリースされ、最終的には2位まで上昇するヒットを記録します。同年デビューアルバム「Goodbye & Good Riddance(グッバイ&グッド・リダンス)」をリリース。全米で4位を記録し、プラチナ認定を受けるヒットとなりました。またこの時期、Google Driveのハッキングで未発表曲が多く流通してしまい、その中でThe Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ)とのコラボも発覚しました。
夏にはテレビ番組「Jimmy Kimmel Live!」に出演し初めてテレビで曲を披露し、年末には映画「Spider-Man:Into the Spider-Verse」のサウンドトラックに参加するなどの活動を行います。2019年には2枚目のアルバム「Death Race for Love(デス・レース・フォー・ラヴ)」をリリースすると全米1位を獲得。シングルではBTSやEllie Goulding(エリー・ゴールディング)、Benny Blanco(ベニー・ブランコ)とのコラボレーションなどが話題となりました。