プロフィール

Justin Timberlake(ジャスティン・ティンバーレイク)のプロフィール、歌詞一覧、アルバム・シングルを網羅したディスコグラフィーをご紹介。最新の洋楽はここからチェック。
Justin Timberlake(ジャスティン・ティンバーレイク)は、テネシー州メンフィス出身のシンガー、ソングライター、俳優、レコードプロデューサー、ダンサー。本名はJustin Randall Timberlake(ジャスティン・ランドール・ティンバーレイク)。
元NSYNC(イン・シンク)のメンバーだったジャスティン・ティンバーレイクは「プリンス・オブ・ポップ」の異名を持ち、史上最も売れている音楽アーティストの1人であり、全世界で推定8,800万枚以上のレコード売上を記録している。
父はバプテスト教会の聖歌隊長で、異母兄弟として2人の弟がおり、異母妹は誕生直後に亡くなっている。祖父の影響でJohnny Cash(ジョニー・キャッシュ)やWillie Nelson(ウィリー・ネルソン)らカントリー音楽を聴き始め、幼少期から音楽に親しんだ。11歳のときテレビ番組「スター・サーチ」に出演し、カントリーやゴスペルを歌った。その後、R&Bやソウルに傾倒し、父と共にThe Eagles(イーグルス)やBob Seger(ボブ・シーガー)のアルバムも聴いていた。
1993年から1995年にかけて「ミッキー・マウス・クラブ」に出演し、Britney Spears(ブリトニー・スピアーズ)やChristina Aguilera(クリスティーナ・アギレラ)、Ryan Gosling(ライアン・ゴズリング)らと共演した。1995年にはJC Chasez(JC・シャゼイ)を誘い、Chris Kirkpatrick(クリス・カークパトリック)主導、Lou Pearlman(ルー・パールマン)資金による男性グループに参加。これが後のイン・シンクとなった。
イン・シンクは1995年に結成され、1996年からヨーロッパで活動を開始した。ティンバーレイクとシャゼイがリードボーカルを務めた。1998年にデビューアルバム『*NSYNC』をアメリカで発表し、1,100万枚を売り上げ「Tearin' Up My Heart」などがヒットした。その後マネージャーのルー・パールマンとの法的トラブルを経てジャイヴ・レコードと契約。2000年の3rdアルバム『No Strings Attached』は初週240万枚を売り上げ、当時史上最速の売上記録を樹立し、「It's Gonna Be Me」「Bye Bye Bye」などの大ヒット曲を含んでいた。2001年の4thアルバム『Celebrity』も初週180万枚を売り上げ、シングル「Girlfriend」が成功した。2002年のツアー終了後、グループは無期限活動休止となった。イン・シンクは全世界で7,000万枚以上を売り上げ、史上5番目に売れたボーイズグループとなった。
ティンバーレイクは2000年にディズニー映画『Model Behavior』に出演し、モデル役を演じた。
ボーイズグループ人気の低下とティンバーレイクの個人の人気上昇によりイン・シンクは解散に至った。メンバーのLance Bass(ランス・バス)は自伝でティンバーレイクの行動を批判している。2001年にはMichael Jackson(マイケル・ジャクソン)のために書いた「Gone」がイン・シンクに録音されるが、ジャクソンからの連絡がきっかけでティンバーレイクはソロへの自信を持つようになった。
2002年にはThe Neptunes(ザ・ネプチューンズ)のPharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)やティンバランドと組み、ソロ活動の準備を開始。同年8月にソロ・デビュー・シングル「Like I Love You」をMTVビデオ・ミュージック・アワードで初披露した。翌月リリースすると、ビルボードホット100で最高11位、イギリスでは2位を記録した。同年11月にソロ・デビュー・アルバム『Justified』を発表し、全米2位初登場、全世界で1,000万枚以上を売り上げた。ネプチューンズやTimbaland(ティンバランド)が制作に参加し、R&B色の強い作品となり「Cry Me a River」「Rock Your Body」などのヒット曲を生んだ。
2003年にはクリスティーナ・アギレラと「Justified & Stripped Tour」を行い、マクドナルドの「I'm Lovin' It」キャンペーン曲も提供し約600万ドルを得た。Nelly(ネリー)の楽曲参加などコラボも増えた。また『Punk'd』や『SNL』出演を通じてコメディの才能も注目され、Jimmy Fallon(ジミー・ファロン)との交流も始まった。
2004年のスーパーボウルでJanet Jackson(ジャネット・ジャクソン)と共演し、衣装の一部がはだける「ワードローブ・マルファンクション」事件が発生。全米で物議を醸し、謝罪のうえグラミー授賞式に参加した。この年『Justified』で最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞、さらに「Cry Me a River」で最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞した。
その後は音楽活動を一時休止し、映画に進出。『Edison Force』(2006)、『Alpha Dog』『Black Snake Moan』『サウスランド・テイルズ』などに出演し、『シュレック3』(2007)では声優も担当した。またElton John(エルトン・ジョン)のミュージック・ビデオにも出演した。並行して音楽活動も継続し、The Black Eyed Peas(ブラック・アイド・ピーズ)の「My Style」やSnoop Dogg(スヌープ・ドッグ)の「Signs」に参加。しかし2005年に喉の結節を発症し手術を受けた。同年、自身のレーベル「JayTee Records」を設立した。
2006年9月12日に2枚目のスタジオ・アルバム『FutureSex/LoveSounds』をリリースした。この作品は初週に68.4万枚を売り上げ全米1位を獲得し、iTunesで史上最大の予約数とColdplay(コールドプレイ)の記録を超えるデジタルアルバム販売を記録した。テーマは「セクシーさ」で「大人向け」の作風とされた。
リードシングル「SexyBack」はビルボードホット100で7週連続1位を獲得。「My Love」(feat. T.I.)、「What Goes Around... Comes Around」も1位となった。その後のシングル「LoveStoned/I Think She Knows」「Until the End of Time」はトップ20入り、「Summer Love」はトップ10入りを果たした。また、Nelly Furtado(ネリー・ファータド)と共に参加したティンバランドのシングル「Give It to Me」でも1位を獲得した。
2006年のMTV VMAやヴィクトリアズ・シークレット・ファッションショーでのパフォーマンスに加え、同年12月には『サタデー・ナイト・ライブ』でホストと音楽ゲストを兼任し、Andy Samberg(アンディ・サムバーグ)と披露した「Dick in a Box」は大ヒットのバイラル動画となり、エミー賞を受賞した。2007年にはワールド・ツアー『FutureSex/LoveShow』を開始し、アルバムは最終的にロックの殿堂の音楽アーカイブに収蔵されるなど高い評価を受けた。
2007年12月、ティンバランドが披露した楽曲「4 Minutes」は、2008年3月に正式リリースされ、Madonna(マドンナ)とジャスティン・ティンバーレイクのデュエットであることが明らかになった。マドンナのアルバム『Hard Candy』のリードシングルで、世界21か国以上で1位を獲得する国際的ヒットとなった。ティンバーレイクは楽曲制作やプロデュースにも深く関わり、マドンナのライブでも共演した。
2007年にはDuran Duran(デュラン・デュラン)のアルバム『Red Carpet Massacre』収録曲を共同制作し、50 Cent(50セント)の「Ayo Technology」にも参加した。さらに、2008年以降は映画出演も増加し、『The Love Guru』(2008)、『The Open Road』(2009)に出演。また、NBCのコメディ番組のエグゼクティブプロデューサーを務めるなど活動の幅を広げた。
2008年のグラミー賞では「What Goes Around...Comes Around」で最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞、「LoveStoned/I Think She Knows」で最優秀ダンス・レコーディング賞を受賞した。翌年にはT.I.との「Dead and Gone」、Ciara(シアラ)との「Love Sex Magic」でヒットを飛ばし、後者は世界的成功を収めた。Rihanna(リアーナ)のアルバム『Rated R』(2009)にも制作参加している。
俳優としても成功し、『ソーシャル・ネットワーク』(2010)ではNapster創業者Sean Parker(ショーン・パーカー)を演じ高い評価を受けた。さらに『バッド・ティーチャー』(2011)、『ステイ・フレンズ』(2011)、『TIME/タイム』(2011)など主演作が続いた。『サタデー・ナイト・ライブ』や『ジミー・ファロンのレイトナイト』でも人気を博し、コメディスケッチ「History of Rap」や「Motherlover」で話題を呼んだ。
2012年6月から3枚目のスタジオ・アルバム『The 20/20 Experience』の制作を開始し、2013年1月に音楽活動への復帰を正式発表した。Jay-Z(ジェイ・Z)を迎えたリードシングル「Suit & Tie」は全米3位、続く「Mirrors」は全米2位・全英1位を記録した。アルバムは2013年3月にRCAレコードから発売され、初週で約97万枚を売り上げ、同年全米最大のセールスを記録した。
同年、オバマ大統領主催のホワイトハウス公演「Memphis Soul」に出演し、ジェイ・Zとの『Legends of the Summer Tour』に続いて『The 20/20 Experience World Tour』を開始した。また、MTVビデオ・ミュージック・アワードではマイケル・ジャクソン・ビデオ・ヴァンガード賞を受賞し、元イン・シンクのメンバーと一時的に再結成した。
4枚目のスタジオ・アルバム『The 20/20 Experience - 2 of 2』は2013年9月に発売され、全米1位を獲得。シングル「Take Back the Night」「TKO」「Not a Bad Thing」がヒットし、後者は全米トップ10入りした。2014年にはBeyoncé(ビヨンセ)のセルフタイトルアルバムに楽曲提供し、マイケル・ジャクソンの死後リリース作『Xscape』収録曲「Love Never Felt So Good」に参加した。2015年には『サタデー・ナイト・ライブ』40周年記念特番でジミー・ファロンと共演し、「History of Rap」を再演。また、カントリー歌手Chris Stapleton(クリス・ステイプルトン)と共演して話題を呼んだ。
『The 20/20 Experience World Tour』最終公演を収めた宇宙的テーマのコンサート映画『Justin Timberlake + The Tennessee Kids』を制作し、2016年9月13日にトロント国際映画祭でプレミア上映された。本作はJonathan Demme(ジョナサン・デミ)監督によるもので、ティンバーレイクは自身に影響を与えたPrince(プリンス)に捧げた。Netflixでは10月12日に配信が開始された。さらに、2017年の映画『The Book of Love』では音楽監督とサウンドトラック制作を担当し、妻のJessica Biel(ジェシカ・ビール)が出演と製作を務めた。
2016年11月公開のドリームワークス・アニメーション映画『トロールズ』では主演声優を務め、音楽プロデューサーとしても参加した。主題歌「Can't Stop the Feeling!」は2016年5月6日にリリースされ、ビルボードホット100で初登場1位、さらに16カ国で首位を獲得した。同曲は米国で年間最大の売上を記録し、240万ダウンロードを達成した。ティンバーレイクは同年のユーロビジョン・ソング・コンテスト決勝や、2017年のアカデミー賞授賞式でも同曲を披露した。また同年、自身のルーツであるテネシー州の影響を語り、カントリー、ブルース、ロックの要素を取り入れた音楽を目指すと述べた。ティンバランドやファレル・ウィリアムスと制作を進め、南部音楽を現代的に表現することを意図した。
また、2017年にはWoody Allen(ウディ・アレン)監督作『ワンダー・ホイール』に出演し、ロック・イン・リオやアメリカGP、さらに自身が共同プロデュースしたPilgrimage Music & Cultural Festivalなど、複数の音楽フェスティバルにも出演した。
5枚目のスタジオ・アルバム『Man of the Woods』は2018年2月2日に発売され、直後に第52回スーパーボウルのハーフタイムショーで披露された。同公演ではプリンスの映像との共演が話題となった。アルバムからは「Filthy」、「Supplies」、クリス・ステイプルトンを迎えた「Say Something」、「Man of the Woods」などがシングル化され、いずれもチャート上位に入った。『Man of the Woods』は発売初週で29万3,000ユニットを売り上げ、ビルボード200で1位を獲得。RIAAのプラチナ認定を受け、2018年の年間6位の売上を記録した。同年から翌年にかけて行われたツアーは、2018年の世界6位の興行収入を記録した。
2019年5月、バークリー音楽大学から名誉博士号を授与された。その後、映画『Trolls World Tour』関連でSZA(シザ)との「The Other Side」、Anderson .Paak(アンダーソン・パーク)との「Don't Slack」などを発表。2020年12月にはAnt Clemons(アント・クレモンズ)との「Better Days」を公開し、政治活動イベントで初披露した。
2021年1月、ジョー・バイデン大統領就任式関連イベント「Celebrating America」で地元メンフィスから「Better Days」を披露した。同年、ファレル主催の「Something in the Water」フェスにも出演し、T.I.やClipse(ザ・クリプス)と共演した。
2023年5月、ティンバランドはジャスティン・ティンバーレイクの6枚目のアルバムが完成したと明かし、『FutureSex/LoveSounds』時代のサウンドを復活させたと語った。9月にはティンバランド、ネルリー・ファータドとの「Keep Going Up」を発表し、さらにイン・シンクと再結成して映画『Trolls Band Together』のために「Better Place」をリリースした。
2024年1月19日、地元メンフィスで無料ライブを開催し、新曲「Selfish」を初披露。同曲はビルボードホット100で19位に初登場し、6年ぶりに高いデビューを記録した。あわせてアルバム『Everything I Thought It Was』を3月に発売すると発表した。アルバムからは「Selfish」と「No Angels」がシングル化され、アルバム自体はビルボード200で4位を獲得し、6作連続で全米トップ5入りを果たした。
プロモーションでは『サタデー・ナイト・ライブ』や『グラハム・ノートン・ショー』などに出演し、ニューヨークやロサンゼルスでの限定公演、NPR「Tiny Desk」でもライブを披露した。ロサンゼルス公演ではイン・シンクがサプライズ再結成し、新曲「Paradise」を含むメドレーを披露した。また、アルバム制作過程を描いたドキュメンタリーの公開も発表した。
2024年4月、iHeartRadio Music Awardsで「Selfish」と「No Angels」を披露し、4月29日には大規模ワールド・ツアー『Forget Tomorrow World Tour』をカナダ・バンクーバーから開始した。このツアーは発売直後から世界的に1億4,000万ドル以上を売り上げ、100万枚以上のチケットを販売し、彼のキャリア最大規模のツアーとなった。ヨーロッパ日程も追加され、需要の高さから公演数も拡大された。ツアーは概ね高評価を得た一方、前半では腰の故障や気管支炎、声帯の炎症、足首のけがなどにより公演をキャンセルしたり、パフォーマンス面でもファンを失望させるニュースも多くあった。
ティンバーレイクは最終公演を終えた後、ライム病にかかっていることを公表した。