イギリスを代表するロックバンドとして長年愛されているバンド『Blur(ブラー)』
彼らの特徴と言えば、知的さを感じさせる歌詞と捻くれたポップサウンドです。
また、ブリットポップと呼ばれるイギリスロックの礎を築いたバンドとしても有名な彼らですが、名盤も数多くリリースしています。
本記事では、私がセレクトした“ブラーの入門編としてピッタリなアルバム”を紹介していきます。
これからブラーの音に触れてみたいと思っている方はぜひとも参考にしてください。
Blurを聞き始めるならこれ!おすすめのアルバム3選
Parklife
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ブラーがイギリス国内でブレイクするきっかけとなった代表作です。
そのサウンドは、はっきり言って“ダサい”と感じる人が多いでしょう。
特に多くのスタイリッシュな曲が流行っている現代に聞けば、そのダサさは更に目立ちます。
とりあえずアルバム冒頭を飾る「Girls and Boys」を聞いてください。
・Girls And Boys
Blur - Girls And Boys - YouTube
“THE・90年代”なサウンド。そう、とてつもなくチープなんです。
しかし、このチープさこそがブラーの魅力。
聴いていると、だんだん癖になり耳から離れなくなってくるはずです。
・To The End
この曲のように、甘美で美しいバラードも作れちゃうのが彼らのずるいところ。
しっかりと決めるところを熟知しているからこそ、長年人気があると言えるでしょう。
Blur
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ブラーがリリースした一番有名なアルバムこそが、セルフタイトルがつけられた「Blur」です。
本アルバムがリリースされたのは1997年。
この時期は世界的に世紀末感が漂いはじめ、なんだか暗いムードに包まれていた時代です。
それを象徴するかのように1曲目の『Beetlebum』では、ヘビーで憂鬱なサウンドを鳴らしています。
・Beetlebum
アルバムの1曲目は、その作品を印象付ける大切な要素です。
この作品も、1曲目を聞いて、「本作品は暗い内容なのかな…」と思うことでしょう。
しかし『Song2』でいきなり我々の予想を裏切ってきます。
・Song2
濃密なスピード感で走り去るこの曲のおかげで緩急がきいているんです。
このBlurというアルバムはロックアルバムとして完成度が非常に高いと言えます。
それまでは「ポップサウンドよりのバンド」として見られていた彼らの評価を一気に覆した名盤です。
13
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最後におすすめするのは、6枚目のアルバム『13(サーティーン)』です。
ブラーリスナーの間でも人気な「Coffe And TV」も収録されています。
・Coffee And TV
Blur - Coffee And TV - YouTube
とにかくPVが可愛い。
この曲は、普段ギターを務めるグレアム・コクソンがボーカルを務めています。
いつもメインボーカルのデーモンはコーラスでの参加です。
本作がリリースされた当時のブラーは、とにかく音楽に多様性を持たせていました。
その流れを受け、グレアムがボーカルを務める曲がメイン曲として抜擢されたというわけです。
13は全体的に暗いアルバムと言えます。
しかし決して「鬱なアルバム」というわけではありません。内省的に感じる曲の中にもしっかりとした暖かさ・優しさを感じることのできる名盤です。
・Tender
まとめ
ブラーのおすすめアルバムを3つ紹介しました。
彼らは、いい意味で「ブラーらしさ」を表現しにくいバンドです。
多様性が叫ばれるずっと前から、ブラーは音楽で多様性を表現し続けています。
ポップさと芸術性が高いレベルで混在するブラーの世界観を、ぜひともお楽しみください!