1990年代後半に突如現れたロック界の革命児Radiohead(レディオヘッド)。
彼らがブレイクし始めた当時は「ブリットポップ」と呼ばれる耳障りの良いロックが好まれていた時代です。
どちらかと言うと明るいロックが流行っていた90年末において、レディオヘッドは陰鬱で悲痛を叫ぶような音楽スタイルを貫きました。
・Radiohead - Airbag
Radiohead - Airbag (Remastered) - YouTube
およそ大衆性からかけ離れている存在にも関わらず、彼らの芸術性と独創性は高い評価を受け、多くのフォロワーも生み出したのです。
本コラムでは私が選んだ“レディオヘッド感”を感じる曲を紹介します。
中毒性が高い曲をどうぞお楽しみください。
【洋楽】Radioheadに影響を受けた曲4選
Esben and the Witch - Marching Song
Esben and the Witch - Marching Song - YouTube
2008年にイギリスで結成されたスリーピースバンド「Esben and the Witch」が放つ静かで美しいロックソングです。
バックで流れる不穏なギター音はレディオヘッドを彷彿とさせます。
まるで悪い夢にうなされているような感覚に陥りながらも、ほんの安らぎも感じさせてくれるサウンドは芸術性を感じざるを得ません。
何か満たされない想いを持っているときに聞けば、この曲の中毒性にどっぷり浸かれるでしょう。
Coldplay - Shiver
今や世界的なポップバンドとなったコールドプレイですが、デビューアルバムはレディオヘッドの影響をモロに感じさせる内容でした。
ちなみに本人たちも「当時はレディオヘッドの影響を受けていた」と公言しています。
紹介した曲はキレイなギターとミニマムな世界観が見事にマッチした人気曲です。
初期の彼らは静かなロックが多いながらも暗い雰囲気を一切感じさせません。
暗い部屋から外へ飛び出していくような解放感と見惚れてしまう美しさが両立されているのです。
「この時代のコールドプレイが好き」と言うリスナーが多いのも頷けます。
alt-J - Hunger Of The Pine
alt-J - Hunger Of The Pine - YouTube
2012年のデビュー以降様々な音楽賞を受賞しているスリーピースバンド『アルト・ジェイ』
スリーピースながらも幾重にもなった楽器と独創的な世界観はオリジナリティを感じさせます。
彼らを「レディオヘッドのフォロワー」という人も多く、曲を聴いてもどこか似ている感覚を覚える方も多いでしょう。
掴みどころのない浮遊感は現代のオルタナティブロックを凝縮させた貫禄すら感じます。
眠くなりそうな曲と思わせておいて覚醒を誘ってくる不思議なロックです。
The xx – Islands
イギリスで結成され、内省的で繊細な曲を特徴としているバンド『ジ・エックス・エックス』の中でも聞きやすく寄り添ってくれる曲です。
真実の愛を歌った内容なのですが、どこか諦めと後悔も感じさせるような不思議な曲となっています。
ハウスサウンドも取り入れた曲調も優しくてクセになりそうです。
この静かで独特な世界観にレディオヘッドの風味を感じる人は多いでしょう。
大々的に取り上げられることはなくとも、永遠にそっと寄り添ってくれるであろう暖かい名曲です。
まとめ
レディオヘッドがブレイクしてから音楽シーンはガラッと変わりました。
そして今回紹介したように、彼らの影響を感じる曲も沢山出ています。
紹介した曲はどれも綺麗で繊細さを感じます。
どこか寂しさを感じる夜なんかの相棒にしてみてはいかがでしょうか。