『Black Panther: The Album(ブラックパンサー:ザ・アルバム)』は2018年2月9日にインタースコープ・レコードからリリースされた2018年のアメリカのスーパーヒーロー映画『ブラックパンサー』のサウンドトラック・アルバム。このアルバムには、ブラックパンサーやスパイダーマンなどディズニーの知的財産に基づいたファンアートでオンラインで知られているアーティスト、ニコラス・A・ドレイパー・アイビーによるアートワークがフィーチャーされている。ドレイパー・アイビーは、インタースコープ・レコードからアルバムのアートワークを提供するよう依頼されたときは驚いたが、プロジェクトに参加することに興奮し、1日以内に最初のモックアップを制作した。その後、スタジオからの意見を取り入れて作品を改良し、誇張するのではなく力をほのめかすことに重点を置き、通常の作品よりもはるかにミニマルになったと述べた。アルバムのビニール盤は2018年5月初旬にリリースされた。
OVERVIEW
プロデューサーのサウンウェーヴは、自分たちでストーリーラインを作るのではなく映画のストーリーラインに沿っているため、このアルバムは彼とラマーが通常行う作業とは異なっていると説明した。彼は、これにより「通常は行わない要素を活用する」ことができたと語った。また、映画の公開スケジュールが決まっていたため、アルバム制作に取り組める期間には厳しい時間制限があったため、2人はラマーが2017年8月にザ・ダム・ツアーに出ている間に作業を開始した。2人はパフォーマンスの合間にスタジオバスで移動しながら、アルバムの「制作、フック、アイデア」を思いついた。ツアー終了時にはアルバムの約80%が完成していたとサウンウェーヴは見積もっている。翌月から曲の仕上げ作業が始まり、個々のアーティストが特定の曲でコラボレーションした。サウンウェーヴは、この2か月がアルバム制作で最も重要な時期だったと述べている。ツアー中に計画されていた曲の中には、大物アーティストをフィーチャーする予定だった曲もいくつかあったが、アルバムの全体的なコンセプトに合わなかったか、時間内に完成できなかったため、最終的には制作されなかった。ビルボード200チャートで首位を獲得するなど大ヒットを記録した。そのアイデアと歌詞により、多くの批評家から映画サウンドトラックの金字塔として賞賛されたが、ラマーのソロ作品よりも劣ると考える者もいた。アカデミー賞とグラミー賞で最優秀オリジナル・スコア賞を受賞し、ラマーのアルバムからの曲「King's Dead」もグラミー賞を受賞した。
TRACKLIST
1. Black Panther (Performed by Kendrick Lamar)
2. All the Stars (Performed by Kendrick Lamar & SZA)
3. X (Performed by Schoolboy Q, 2 Chainz, & Saudi)
4. The Ways (Performed by Khalid & Swae Lee)
5. Opps (Performed by Vince Staples & Yugen Blakrok)
6. I Am (Performed by Jorja Smith)
7. Paramedic! (Performed by SOB X RBE, Kendrick Lamar, & Zacari)
8. Bloody Waters (Performed by Ab-Soul, Anderson Paak & James Blake)
9. King's Dead (Performed by Jay Rock, Kendrick Lamar, Future, & James Blake)
10. Redemption Interlude (Performed by Zacari)
11. Redemption (Performed by Zacari & Babes Wodumo)
12. Seasons (Performed by Mozzy, Sjava, & Reason)
13. Big Shot (Performed by Kendrick Lamar & Travis Scott)
14. Pray for Me (Performed by The Weeknd & Kendrick Lamar)