『GNX』はケンドリック・ラマーの6枚目のスタジオ・アルバム。2024年11月22日、PGLangとインタースコープ・レコードよりサプライズリリースされた。プロデュースは主にサウンウェーヴとジャック・アントノフが担当し、マスタード、ショーン・モンバーガー、カマシ・ワシントンらが参加。SZA、Dody6、Lefty Gunplay、Wallie the Sensei、Siete7x、Roddy Ricch、AzChike、Hitta J3、YoungThreat、Peysohといったアーティストが多数ゲスト参加している。タイトルはビュイック・リーガルが1987年に発表した限定生産モデルの車からつけられており、前アルバムのツアー『The Big Steppers Tour』を終えた後、その車を実際に購入したことをあかしている。これは、彼が生まれた後、父親が病院から帰宅する際に使用したのと同じモデルのハイスペック版だった。『GNX』は自身のレーベルPGlangと共同で制作した最初のアルバムでもある。『GNX』は12曲で構成され、収録時間は44分20秒と、ラマーのキャリアの中で最も短いスタジオアルバムとなっている。
OVERVIEW
『GNX』はSpotifyのグローバルチャートで初日に4,420万回以上のストリーミング再生回数を記録し、発売からわずか7時間しか経っていないにもかかわらず、1曲あたり平均360万回以上のストリーミング再生回数を記録した。また、アメリカのSpotifyチャートでは上位2位を同時に占め、「Squabble Up」は327万2,000回ストリーミング再生で1位を獲得した。『GNX』は、ラマーにとって2015年の『To Pimp a Butterfly』以来、イギリスのアルバムチャートで1位を獲得した初のアルバムとなった。アメリカでは、『GNX』はストリーミングと通常のデジタルダウンロードのみで配信されていたにもかかわらず、31万9,000枚のアルバム換算ユニット(公式オンデマンドストリーミング3億7,972万回、純売上3万2,000枚を含む)でビルボード200チャートに初登場1位を獲得。2週目にはアルバム換算ユニットが50万枚を超えた。このアルバムは、ラマーにとって全米で5枚連続のナンバーワンアルバムとなった。また『GNX』に収録されている12曲すべてがビルボードホット100チャートに初登場し、トップ5をすべて同占。アリアナ・グランデ、テイラー・スウィフト、ドレイク、ビートルズに続き、主要チャートを独占した史上5人目のアーティストとなった。
TRACKLIST
1. Wacced Out Murals
2. Squabble Up
3. Luther (with SZA)
4. Man at the Garden
5. Hey Now (ft. Dody6)
6. Reincarnated
7. TV Off (ft. Lefty Gunplay)
8. Dodger Blue (ft. Wallie the Sensei, Siete7x, INK & Roddy Ricch)
9. Peekaboo (ft. AzChike)
10. Heart Pt. 6
11. GNX (ft. Hitta J3, YoungThreat & Peysoh)
12. Gloria (with SZA)