『Artpop（アートポップ）』は、レディー・ガガの4枚目のスタジオ・アルバム。2013年11月6日にストリームライン・レコーズとインタースコープ・レコードよりリリースされた。ガガは2011年、『Born This Way』のリリース直後からこのプロジェクトの計画を始めた。作業は、ガガが『Born This Way Ball』ツアーの旅に出ている間、そしてツアー中に負った怪我の手術から回復する間も、2013年まで続いた。ガガは『Artpop』を「祝祭であり、詩的な音楽の旅」と表現した。『Born This Way』のダークでアンセミックな雰囲気と比較すると、意図的に「成熟と責任の欠如」を表現している。ガガは、DJホワイト・シャドウ、ゼッド、マデオンなど、様々なプロデューサーとコラボレーションした。音楽的には、アートポップはEDMとシンセポップを組み合わせたアルバムで、R＆B、テクノ、インダストリアル、ダブステップなど、様々なジャンルから影響を受けている。このアルバムのテーマは、ガガの個人的な名声、セックス、そして自己啓発観を中心に展開され、ギリシャ神話やローマ神話などが参照されている。また、T.I.、トゥー・ショート、ツイスタ、R・ケリーといったゲストボーカルも参加している。2019年1月10日、ドキュメンタリー映画『Surviving R. Kelly』への反発として、ケリーの主題歌「Do What U Want」が、アルバムのすべてのストリーミング配信版、オンライン版、そして新規アナログ盤とCD盤から削除された。
OVERVIEW
『Artpop』のリリースに先駆けて、2日間にわたるアルバム・リリース・パーティー「ArtRave」が開催された。音楽評論家からは概ね賛否両論の評価を受けたものの、複数の年間アルバム・リストにランクインし、リリース後の批評家や出版物からも肯定的なレビューが寄せられた。初週売上25万8000枚で全米ビルボード200で1位を獲得し、ガガにとって2作連続の国内1位となった。このアルバムはオーストリア、クロアチア、日本、メキシコ、スコットランド、イギリスでもチャート1位を獲得し、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、ニュージーランド、スペイン、スイスなど多くの国でもトップ5入りを果たした。国際レコード産業連盟（IFPI）によると、『Artpop』は2013年の世界で9番目に売れたアルバムとなり、全世界で230万枚を売り上げた。しかしながら、このアルバムはガガの過去のアルバムと比較すると商業的には失敗作だったと考える者もいた。「Applause」は『Artpop』のリードシングルとして2013年8月12日にリリースされ、批評的にも商業的にも成功を収め、世界20カ国以上でトップ10入りを果たし、アメリカのビルボードホット100では最高4位を記録した。セカンドシングル「Do What U Want」は10月21日に発売され、アメリカで13位に達した。アルバム発売直前には、プロモーション・シングル「Venus」と「Dope」がリリースされた。「G.U.Y.」はアルバムからの3枚目にして最後のシングルとなった。
TRACKLIST
1. Aura
2. Venus
3. G.U.Y.
4. Sexxx Dreams
5. Jewels n' Drugs (ft. T.I., Too Short & Twista)
6. Manicure
7. Do What U Want (ft. R. Kelly)※
8. Artpop
9. Swine
10. Donatella
11. Fashion!
12. Mary Jane Holland
13. Dope
14. Gypsy
15. Applause
※現在はすべてのストリーミング配信版、オンライン版、そして新規アナログ盤とCD盤から削除
