週末に発表された最新の全英シングルチャート、久しぶりに大きく動く展開となりましたが、Harry Styles(ハリー・スタイルズ)の「As It Was(アズ・イット・ワズ)」が7週目の首位を獲得しました。
Harry Styles - As It Was - YouTube
2位には『ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト2022』で準優勝を果たしたマルドン出身のTikTokスター、Sam Ryder(サム・ライダー)が2月にリリースしたシングル「Space Man(スペース・マン)」が急上昇。ランキングが確定するまではハリー・スタイルズを抜き一時的に1位を保つほど接戦となっていましたが、最終的に今週はハリーが7週目の首位を獲得。この勢いが継続すれば来週は入れ替わるかもしれません。
Sam Ryder - SPACE MAN - LIVE - United Kingdom 🇬🇧 - Grand Final - Eurovision 2022 - YouTube
3位と4位は変わらずロンドン出身のシンガーソングライター、Cat Burns(キャット・バーンズ)の「Go(ゴー)」、Lizzo(リゾ)の「About Damn Time(アバウト・ダム・タイム)」がランクイン。先週2位だったJack Harlow(ジャック・ハーロウ)の「First Class(ファースト・クラス)」は5位に後退となりました。
Lizzo - About Damn Time - YouTube
Jack Harlow - First Class - YouTube
そして6位、7位にはKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)の5年ぶりとなる待望のスタジオ・アルバム『Mr. Morale & the Big Steppers(ミスター・モラル&ザ・ビック・ステッパーズ)』からランクイン。6位には「N95」、7位には「Die Hard」が初登場。「Die Hard」にゲスト参加したロサンゼルスのラッパー、Blxst(ブラスト)にとっては初のトップ10入り、2018年に解散したバンド、Cover Drive(カヴァー・ドライヴ)のボーカルだったAmanda Reifer(アマンダ・ライファー)にとってもソロでは初のトップ10入りとなりました。全英オフィシャル・チャートのルールで同時にランクインできるのが3曲までとなっており、14位には「United In Grief」がランクインしています。
Kendrick Lamar - N95 - YouTube
Kendrick Lamar - Die Hard ft. Blxst & Amanda Reifer - YouTube
Kendrick Lamar - United In Grief - YouTube
8位にはFireboy DML(ファイヤーボーイDML)とEd Sheeran(エド・シーラン)の「Peru(ペルー)」リミックス盤がランクイン。トップ10滞在週が20週に到達。エド・シーランにとっては4曲目の記録となりました。
9位にはDave(デイヴ)の「Starlight(スターライト)」、10位にはAitch(エイチ)とAshanti(アシャンティ)とのコラボ曲「Baby(ベイビー)」と、それぞれ大きくランクダウンする結果となりました。
Fireboy DML & Ed Sheeran - Peru - YouTube
Aitch, Ashanti - Baby - YouTube
今週はトップ10以下でも初登場が多く、16位にはTion Wayne(ティオン・ウェイン)の新曲「IFTK」がランクイン。とLa Roux(ラ・ルー)の2009年の曲「In For The Kill」をサンプリングし共同クレジットによる曲となっています。全英チャートで見る傾向として、ヒップホップアーティストが過去のヒット曲をサンプリングして共同クレジット名義でリリースするのがひとつの主流になっているようです。
Tion Wayne - IFTK (Feat. La Roux) - YouTube
その他25位にはPost Malone(ポスト・マローン)がRoddy Ricch(ロディ・リッチ)を迎えた「Cooped Up(クープド・アップ)」、37位にはMy Chemical Romance(マイ・ケミカル・ロマンス)の8年ぶりのシングル「The Foundations of Decay(ザ・ファンデーションズ・オブ・ディケイ)」が初登場でランクインしています。
Post Malone - Cooped Up with Roddy Ricch - YouTube