昨年のサマーソニックでは遂に初のヘッドライナーへと昇りつめ、その勢いのまま10月には5枚目となるアルバム『Being Funny In A Foreign Language(外国語での言葉遊び)』をリリースしたThe 1975。同作は、本国イギリスでは5作連続となる1位を獲得。ここ数年はフェスティヴァルでの来日が多かったため、単独公演はなんと2016年のEX THEATER以来となり、東京、横浜、名古屋、大阪とまわるツアーは全公演ソールドアウト(一部追加席の販売あり)し、バンド過去最大規模のジャパン・ツアーとなります。
Photo by Jordan Curtis Hughes
そんなジャパン・ツアー初日は、4月24日(月)に東京ガーデンシアターで開催。
開演時間とほぼ同時に暗転し、エルヴィス・プレスリーの「ラヴ・ミー・テンダー」が流れる中、ステージ背後の巨大なスクリーンに遠目に映るのはマシュー・ヒーリー(vo&g)。
画面には“Atpoaim”の文字が大映しに。これは“A Theatrical Performance Of An Intimate Moment(=親密な瞬間の劇場的なパフォーマンス)”の頭文字を取ったもので、これは最近バンドが公開しているショート・フィルムの名前でもあります。
その映像からマシューが消えてしばらくすると、マシューがふらりとステージ袖から姿を現し、そのあまりに自然な姿にどよめく会場に向かってキーボードだけをバックに「オー・キャロライン」を歌い始めるところからショウはスタート。そして「ビー・マイ・ミステイク」の弾き語りを披露してなんとも自然な流れでステージ袖に向かってメンバーを呼びこむと他メンバー3人とサポート・メンバーが入ってバンドでのパフォーマンスが始まります。椅子とギター・スタンドしかなかったマシューの周りにもラグやソファー、テーブル、ライトなどが持ち込まれ、彼のリヴィング・ルームができあがるという素晴らしいオープニングの演出も見どころでした。
バンドがステージに上がってからはサポート4人とバンド4人のアンサンブルが有機的に絡み合い、各アルバムから名曲が披露されていき、序盤で披露された「ルッキング・フォー・サムバディ(トゥ・ラヴ)」や「ミー・アンド・ユー・トゥギャザー・ソング」の軽快さや解放感は、会場に幸福感をもたらしていました。
マシューは数曲毎にファンとコミュニケーションを取り、日本に来られたことや日本の大きな会場でプレイできることへの感謝を伝え、ライヴ終盤には、マシューがギター一本でアルバム『Notes On A Conditional Form(仮定形に関する注釈)』の最後に収録された「ガイズ」の一節を歌いました。この曲はマシューが3人の他のメンバーへの感謝と愛情を綴った曲で、ここで披露されたのは同曲の“初めて僕らが日本に行った時/人生で起きた最高の出来事だった”という部分で、会場のファンたちは歓喜に沸きました。
最新作『外国語での言葉遊び』の収録曲11曲から5曲もの曲が披露され、それ以外はこれまでのキャリア総括的な選曲となったセットリストとなりました。バンド史上最大規模のジャパン・ツアーはこの後も、4月26日と27日に神奈川、4月29日に名古屋、4月30日に大阪と続きます。
また、本日4月25日より東京・原宿にオープンしたオフィシャル・ポップアップショップは5月2日(火)まで開催中。
Photo by Jordan Curtis Hughes
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■アルバム情報
『外国語での言葉遊び / Being Funny In A Foreign Language』来日記念盤 発売中
■商品形態
『外国語での言葉遊び / Being Funny In A Foreign Language』CD(通常盤/日本盤ボーナス・トラック収録)+ジン(雑誌/2022年来日時の写真多数掲載)+ポスター+カバー
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■The 1975 POP-UP SHOP in TOKYO
開催期間:2023年4月25日(火)~2023年5月2日(火)
開催場所:ゼンモール原宿
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-6-5
営業時間:平日・土日祝11:00-20:00 ※5/2(火)最終日は19:00閉店
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