あなたは何曲知ってる?2022年海外のTikTokでブレイクした洋楽10選!

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洋楽コラム

今やブレイクのきっかけはTikTokでのバイラルが大きな要因のひとつとなってしまっている海外の音楽事情。今年も洋楽アーティストの楽曲の中でもTikTokからブレイクする曲が多くありました。

そこで今回は2022年に海外のTikTokでブレイクした洋楽10選を紹介していきたいと思います。

2022年を振り返りながら、もし気になる曲やアーティストがいたら、ぜひプレイリストなどの参考にしてみてください!

あなたは何曲知ってる?2022年TikTokでブレイクした洋楽10選!

GAYLE『abcdefu』

GAYLE – abcdefu – YouTube

今年最もTikTokバイラルのインパクトを見せつけた楽曲のうちのひとつとして挙げられるのが「abcdefu」。

ゲイルにとってのメジャー・デビュー・シングルであり、全米3位、全英1位と記録的なデビューを飾りました。

しかも楽曲制作の際にアイデアがないことをTikTokであかし、フォロワーからヒントをもらってできた曲という点においてもTikTokの影響力がわかる1曲となりました。

Carolina Gaitán, Mauro Castillo, Adassa, Rhenzy Feliz, Diane Guerrero, Stephanie Beatriz and cast of Encanto『We Don’t Talk About Bruno』

We Don’t Talk About Bruno (From “Encanto”) – YouTube

映画『ミラベルと魔法だらけの家』の劇中歌としてお馴染みの1曲。邦題は「秘密のブルーノ」。

映画公開からわずか1カ月後にディズニー・プラスで配信されるなど、異例な形での公開となった作品ですが、このミュージック・ビデオがTikTokでバイラルとなったことをきっかけに大ヒットを記録。

全米ビルボードホット100ではでぅずにー関連の楽曲としては過去最多となる5週連続1位を記録し、『アナと雪の女王』の劇中歌としてもお馴染みの「Let It Go」に続くヒットとなりました。

Meghan Trainor『Title』

Meghan Trainor – Title – YouTube

海外では2021年にバイラル化しましたが、その人気は日本を含む多くの国に広がり、今年に入っても人気が続いた、Meghan Trainor(メーガン・トレイナー)の2014年の同名デビューアルバムに収録されていた1曲。

この曲の広まり方は少し特殊で世界のみならず日本でも広まり、多くの投稿が見られました。

Steve Lacy『Bad Habit』

Steve Lacy – Bad Habit – YouTube

Steve Lacy(スティーヴ・レイシー)のバイラルはその後の流れにも影響を与えたように思います。

シンプルなギターとドラム、80年代のようなサウンドのこの曲が人気となったことで似たようなギター手動の楽曲のいくつかも人気化していたように思います。

Charlie Puth『Light Switch』

Charlie Puth – Light Switch – YouTube

自身でも積極的にTikTokを活用した活動をしていたCharlie Puth(チャーリー・プース)が復活を遂げた1曲と言ってもいいかもしれません。

アルバム制作を行いながらリリースした楽曲が商業的な成功をしなかったことでシフトチェンジを図った1曲。かつての大ヒット曲と同じ構成を採用し、TikTokでのバイラルに成功しました。

Kate Bush『Running Up That Hill』

Kate Bush – Running Up That Hill – YouTube

Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のシーズン4で使用された、Kate Bush(ケイト・ブッシュ)の1985年の曲。邦題は「神秘の丘」。

この曲のヒットはドラマで使用された過去の楽曲がドラマの映像と共にTikTokでバイラルとなることでリバイバルヒットを起こすという新たな現象を生み出しました。

TikTokでのバイラルが後押しのきっかけとなったことを知らない方も多いかもしれません。

きっかけを与えられたこの曲は、元々の人気、楽曲の力も相まって世界的なリバイバルヒットを起こし、多くの国でリリース当時のチャートアクションを更新し、全英チャートやドイツで3位と大ヒットとなりました。

Chris Brown『Under The Influence』

Chris Brown – Under The Influence – YouTube

2019年のスタジオ・アルバム『Indigo』の拡張盤に収録されていた1曲が今年TikTokで人気化。

最新アルバム『Breezy』をリリースしたばかりの中でこの状況を知ったクリス・ブラウンは急遽シングルとしてリリースし、ミュージック・ビデオも作りました。

t.A.T.u.『All The Things She Said』

t.A.T.u. – All The Things She Said – YouTube

主に日本でバイラルとなったケースではこの曲が挙げられます。また世界的なトレンドの特徴として「Sped Up」と呼ばれるいわゆる速度アップされた音源を使用することが多く見受けられ、さらに今年はアーティスト側が「Sped Up Version」として新たに楽曲をリリースするケースも見られました。ただしこれはアーティスト側の意向というよりも所属レーベルの意向を個人的には強く感じます。

All The Things She Said (Sped Up) – YouTube

LF SYSTEM『Afraid To Feel』

LF SYSTEM – Afraid To Feel – YouTube

スコットランド出身のプロダクション・デュオ、LF SYSTEMがSilk(シルク)の1979年の曲「I Can’t Stop (Turning You On)」をサンプリングして作った1曲。速度が変わるという特徴が受け、TikTokで人気化。

全英チャートで8週連続1位を獲得するという快挙にまで発展しました。当の本人たちは当時、「それは大きな悪ふざけのように感じます。」といきなりブレイクしたことに驚いていました。実際編集部でも取り上げた当初はネットにもほとんど彼らの情報がない状態で、「TikTokドリーム」とも言ってもいいほどのブレイクとなったことは間違いなさそうです。

Nicky Youre, dazy『Sunroof』

Nicky Youre, dazy – Sunroof – YouTube

元々EDMを制作していたNicky Youre(ニッキー・ヨーク)が、dazy(デイジー)に送ったボイスメモをきっかけに誕生した1曲。

とくにアメリカを中心に人気となったことでビルボードホット100にもトップ10入りを果たしました。

まだまだあるバイラルヒットとヒットの進化

かつてTikTokをきっかけにヒットした曲と言えば2019年の「Old Town Road」。ネットマーケティングを駆使したLil Nas X(リル・ナズ・X)は見事ヒットさせることに成功しました。

今ではアーティストが楽曲の一部を投稿し、反応が良くないとレーベルがリリースを許可してくれない、などといった話もお今年は大きな話題となりましたが、TikTokバイラルに依存しすぎないヒットも多かった今年はアーティスト目線では悩ましい時代になっている言えます。

一方でこれまで陽の目を見なかったほとんど一般人に近いレベルの活動でもバイラルとなればそれをきっかけにメジャー契約まで行きついてヒットを後押ししてくれる仕組みも見えるため、チャンスを掴むきっかけのひとつにもなりました。

2023年のTikTokバイラル事情は、スピードアップのようにユーザーが音源に対して積極的に手を加えることがさらに押し進んだり、映画やドラマの映像を基に全く関連のない楽曲を使用してみるなど、権利度外視の流行が進化のきっかけとなるのかもしれません。

WRITER

酒井裕紀

洋楽まっぷ管理者。米・英の音楽チャートなどのデータを好み、70年代から最新の洋楽までヒット曲なら幅広い知識を持つ。時代毎の良さがある洋楽の魅力を少しでもわかりやすくご紹介できればと思います。

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