すばらしい歌声で世界中のファンを魅了する洋楽アーティストたち。じつは歌と同じくらい演技がうまい「天から二物を与えられた」歌手も多いんです。今回はそんな才能をガッツリ発揮して映画に主演した歌姫たちをご紹介します!
洋楽アーティストが主演した大ヒット映画5選
Lady GaGa(レディー・ガガ)「A Star Is Born(アリー/ スター誕生)」
「A Star Is Born (アリー/ スター誕生)」の予告編
1937年公開の映画「A Star Is Born(スタア誕生)」の、3度目のリメイクということで話題になったこの映画。主人公のアリー(レディー•ガガ)は才能があるものの、“見た目”に自信がもてずくすぶっている歌手の卵。
そんな彼女がひょんなことから出会い恋に落ちるのが、酒びたりのカントリー歌手ジャクソン(Bradley Cooper/ブラッドリー・クーパー)。やがてふたりは公私ともにパートナーとなり、アリーはジャクソンのおかげで“スター”への階段をかけあがることになります。
映画の中で歌われた主題歌「Shallow(シャロウ)」は世界中で大ヒット。2019年のアカデミー賞歌曲賞を受賞し、グラミー賞でも多くの賞に輝きました。
Lady Gaga, Bradley Cooper - Shallow (from A Star Is Born) - YouTube
「Shallow(シャロウ)」のMV
同年のアカデミー賞でこの曲をデュエットしたレディー・ガガとブラッドリー・クーパー。あまりにも息のあったパフォーマンスをしたため「じつはホントにつきあってるんじゃないか?」とメディアに騒ぎたてられることに‥。
Lady Gaga, Bradley Cooper - Shallow (From A Star Is Born/Live From The Oscars) - YouTube
2019年のアカデミー賞授賞式でシャロウを歌うレディー・ガガとブラッドリー・クーパー。ふたりの距離のちかさが話題に
Christina Aguilera(クリスティーナ・アギレラ)「Burlesque(バーレスク)」
「Burlesque(バーレスク)」の予告編
少女が夢をかなえていく物語といえばこんな映画も。歌手になることを夢みて田舎からLAにひっこしてきたアリ(クリスティーナ・アギレラ)。ひょんなことから、とあるバーレスク・ラウンジに入った彼女はそこで観たショーに心を奪われてしまいます。あのバーレスクのステージに立ちたい!そう心に決めたアリが、さまざまな障害にぶつかりながらも夢をつかんでいくサクセス・ストーリーは、みる人を爽快な気分にさせてくれます。
みどころは、なんといってもクリスティーナ・アギレラの圧倒的な歌唱力とパフォーマンス。とくに「Express(エクスプレス)」や「Show Me How You Burlesque (ショー・ミー・ハウ・ユー・バーレスク)」などのパフォーマンスは圧巻!
Christina Aguilera - Express - YouTube
2012年のアメリカン・ミュージック・アワードで主題歌の「「Express(エクスプレス)」をパフォーマンスしたアギレラ
そしてこの映画の“影の主人公”といえばバーレスク・ラウンジのオーナー、テス( Cher/シェール)でしょう。彼女が映画の中で歌った、 「You Haven't Seen the Last of Me(ユー・ハブント・シーン・ザ・ラスト・オブ・ミー)」は、ゴールデン・グローブ賞を受賞したほか、グラミー賞にもノミネートされています。
Cher - You Haven't Seen the Last of Me - YouTube
「You Haven't Seen the Last of Me(ユー・ハブント・シーン・ザ・ラスト・オブ・ミー)」のMV
Beyoncé(ビヨンセ)「Dreamgirls(ドリームガールズ)」
「Dreamgirls(ドリームガールズ)」の予告編
こちらも「歌手になる」という夢をかなえていく女性たちのストーリー。上記二作とちがうのは、黒人女性たちが主人公であるということ。 じつはこれ1960年代に活躍した「The Supremes(スプリームス)」というポップ・ソウル・グループの実話をもとにした映画なんです。
Dreamgirls - We're Your Dreamgirls - YouTube
映画内で主題歌「Dreamgirls(ドリームガールズ)」が歌われるシーン。映画をみていなくてもこの歌をきいたことがある人は多いのでは?
主人公のディーナを演じたのはビヨンセ。圧倒的な歌唱力とその美貌で、ストーリーに安定の存在感をあたえています。
グラミー賞で「Listen(リッスン)」を歌うビヨンセ。この曲は「Dreamgirls(ドリームガールズ)」のサウンドトラックに収録されている
そして、主演のビヨンセを「食った」といわれているのが、エフィ役の Jennifer Hudson(ジェニファー・ハドソン)。当時ほぼ無名だった彼女は、この映画でアカデミー賞助演女優賞をゲット。一夜にして大スターになりました。
Dreamgirls - I'm Not Going - YouTube
映画内で、「I'm Not Going(アイム・ノット・ゴーイング)」を歌うジェニファー・ハドソン。表現力がスゴい!
Madonna(マドンナ)「Evita(エビータ)」
「Evita(エビータ)」の予告編
歴史的に有名な人物を描いたミュージカルとして大ヒットしたこの映画。1946年にアルゼンチン大統領となったホアン・ペロンの妻エビータ(マドンナ)の一生を描いています。私生児として貧しい家庭にうまれた彼女は、不幸から脱出するために手段を選びません。次々と実力者の恋人や愛人になることで成りあがり、ついに大統領夫人に。
その後、慈善事業などにとりくみ民衆から愛されたエヴィータ。母国ではいまでも「聖母」とあがめられているんだとか。そんな彼女を演じたマドンナが劇中で歌う「Don't Cry for Me Argentina(アルゼンチンよ、泣かないで )」は、この映画の中でもっとも有名な曲です。
Madonna - Don't Cry For Me Argentina - YouTube
「Don't Cry for Me Argentina(アルゼンチンよ、泣かないで)」のMV
そしてもう一つの名曲はエビータが病にたおれ、夫に抱かれて首相官邸にもどってくるシーンで流れる「You Must Love Me(ユー・マスト・ラブ・ミー)」。アカデミー賞歌曲賞をゲットしたこの曲も見のがせません!
Madonna - You Must Love Me - YouTube
「You Must Love Me(ユー・マスト・ラブ・ミー)」のMV
Whitney Houston(ホイットニー・ヒューストン)「The Bodyguard(ボディーガード)」
The Bodyguard (1992) Official Trailer - YouTube
「The Bodyguard(ボディーガード)」の予告編
ミュージカル的な要素もありつつ、“ラブ・サスペンス” のイメージが強い本作。世界的に大ヒットを記録した伝説的な映画です。何者かに命をねらわわれる人気歌手レイチェル(ホイットニー・ヒューストン)と、彼女のボディーガードのフランク(Kevin Costner/ケビン・コスナー)の禁断の恋がていねいに描かれるストーリー。雇用関係にあるふたりがすこしづつ惹かれあっていく姿がたまりません。
ホイットニーが歌う、この映画の主題歌「I will always love you(オールウェイズ・ラブ・ユー)」は、世界でもっとも有名な洋楽といっても過言ではないでしょう。この曲が収録された映画のサウンドトラックはなんと4400万もの売り上げを記録したんだとか。
Whitney Houston - I Will Always Love You - YouTube
「I will always love you(オールウェイズ・ラブ・ユー)」のMV
主題歌以外にも、複数の曲が大ヒットを記録。「I Have Nothing(アイ・ハブ・ナッシング)」や「I'm Every Woman(アイム・エブリ・ウーマン)」など、だれもが一度は聴いたことのある名曲が生まれた映画。いちどは観ておきたい名作です。
Whitney Houston - I Have Nothing - YouTube
「I Have Nothing(アイ・ハブ・ナッシング)」のMV
Whitney Houston - I'm Every Woman - YouTube
「I'm Every Woman(アイム・エブリ・ウーマン)」のMV
以上、洋楽アーティストが主演した大ヒット映画5選でした!