エイス・オブ・ベイスの現在は?90年代に活躍したスウェーデン発男女4人のダンスポップグループ

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洋楽コラム

エイス・オブ・ベイスの現在は?90年代に活躍したスウェーデン発男女4人のダンスポップグループ
IMAGE VIA:Ace of Base | iHeart

90年代に日本でも人気を博したAce of Base(エイス・オブ・ベイス)。男女4人のグループでスウェーデン出身のグループの中でもヒット曲を連発し世界的に有名になりました。

90年代に活躍したイメージが強いため、解散してる?と思われがちですが、メンバーの入れ替わりは合ったものの一度も解散はしておらず、その後の経緯から現在の活動までをまとめてみました。

エイス・オブ・ベイスの代表曲

エイス・オブ・ベイスのシングルで初めてヒットしたのは1992年の「All That She Wants」。

Ace of Base – All That She Wants – YouTube

Denniz Pop(デニズ・ポップ)のプロデュースでいきなり世界中のチャートを駆け上がり、大ヒットとなりました。

翌1993年、「The Sign」で全米1位を獲得。1995年には「Lucky Love」が地元スウェーデンで初の1位を獲得しました。

Ace of Base – The Sign – YouTube

Ace of Base – Lucky Love – YouTube

エイス・オブ・ベイスの現在

まずメンバーをおさらいしておくと、エイス・オブ・ベイスはジョナス、リン、ジェニーのバーグレン兄姉妹、そしてウルフ・エクバーグの4人で構成されていました。

リン・バーグレン

リンが1997年頃よりソロプロジェクトを始動し始めると発表。しかし実際はリリースされませんでした。

自身の歌声に問題があると思い込んでいた彼女はストレスを抱えるようになり、次第にフェイドアウトするようになります。その後2006年に正式に脱退したことが初めて公表されました。しかし実質はほとんど活動に参加していなかったためしばらくは3人で活動していました。

2015年の時点で、ジョナスはリンに定期的に会い、名声や音楽に戻ることに関心がなく、平和な生活を楽しんでいることを明かしています。つまり事実上の引退ということでしょうか。SNSも一切やっておらずジョナスからの情報が最新のものになっています。

クララ・ハグマンとジュリア・ウィリアムソン

リンに変わって2009年に加入したジュリア・ウィリアムソン。これは女性のボーカリストは2人必要だと考えていた男性陣が決めたことでしたが、これにジェニーがいい反応を起こさず脱退。

全盛期のボーカル2人を失ったジョナスとウルフはグループ名を「Ace.of.Base」とかなり絶妙な表記変更を行い、新たな2人とともに活動し始めます。

クララとジュリアは2014年に脱退。ジュリアは脱退というよりもジョナスとウルフからの連絡が途絶えたことによってこのような結果となるも、離れる必要はなかったとコメントを残しました。

クララはClara Mae(クララ・メイ)名義で現在もスウェーデンで活動しており、今月EP「Learning Experience」をリリースしています。

ジェニー・バーグレン

同じく2009年頃の問題からソロ活動を始めたジェニー。2010年に唯一のスタジオ・アルバム「My Story」をリリースしスウェーデンでヒットさせるも、2015年以降楽曲のリリースは行っていません。しかしライブ活動は行っており、今年もツアーが開催されます。

ジェニーの立場としては彼ら男性陣が家族であることには変わりはないが、音楽活動を共にするつもりはないと話しており、現在のところ復帰の可能性はゼロのようです。

ジョナス・バーグレン

ジョナスについても2015年以降の情報はありませんが、ABC Newsではテクノロジースタートアップと仕事をしていると報じられており、クリエイティブな分野に力を入れている一方で他のメンバーとも連絡は取り合っているそう。つまりこの時点で解散はしていないものの活動休止状態にあることがわかりますね。

ウルフ・エクバーグ

ウルフは2018年以降更新されていないツイッターアカウントがありました。

その肩書が、「エイス・オブ・ベイスの創設者/ソングライター、ノービックベンチャーズ社長、グローバルヘッドセレンディピティイノベーションズ。 ノキア、SEB、GMFシンクタンクの顧問」とビジネスマンのような立ち振る舞いに変わっていました。
ウルフ・エクバーグのツイッター

結局活動休止状態だった

元を辿れば90年代の成功を帳消ししてしまうほど、2009年の男性陣による決断は大きな過ちのように思えてなりません。このせいでジェニーは戻らないという決断を選びました。

しかし少なくとも90年代、名曲を量産してきたグループであることなのは間違いなく、ABBA(アバ)のような復活劇も起こり得ると考えると、今後リンの復帰も決してゼロではないのかもしれません。

WRITER

酒井裕紀

洋楽まっぷ管理者。米・英の音楽チャートなどのデータを好み、70年代から最新の洋楽までヒット曲なら幅広い知識を持つ。時代毎の良さがある洋楽の魅力を少しでもわかりやすくご紹介できればと思います。

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