「レディオヘッドの良さが分からない」という方へ。なぜレディオヘッドは評価されるのかを徹底解説

「レディオヘッドの良さが分からない」という方へ。なぜレディオヘッドは評価されるのかを徹底解説

・アルバム総売上枚数3,000万枚
・「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」への選出
・ロックの殿堂入り
など数々の記録を打ち立てているロックバンド『Radiohead(レディオヘッド)』

しかし、彼らが作る曲は決して大衆向けの分かりやすい楽曲ではありません。

ここに辿り着いた方は
「聞いてみたけど暗いし良さが分からない。」
「このバンドが世界的に評価されてる理由ってなに」
と思っているはず。

本記事では、レディオヘッドの良さ・魅力を解剖していきます。

レディオヘッドの良さは分からなくて当然?

レディオヘッドがリリースしたアルバムの中でも屈指の名盤と呼ばれている『OKコンピューター』と『キッドA』

しかし、その内容はあまりに暗くて難解です。

Radiohead - No Surprises - YouTube

・『No Surprises』(OKコンピューターより)

Radiohead - Everything In Its Right Place - YouTube

・『Everything In Its Right Place』(キッドAより)

囁き声で嘆きを歌うトム・ヨークのボーカル、ポップとはかけ離れたトリッキーな曲の展開
何と言っても曲調が陰鬱なものばかりで精神がすり減ってしまいそうになります。

日本人が好むような分かりやすいサビがあるわけでもなく、気軽に口ずさめそうな曲があるわけでもない。

初めて聞いてみて「このバンドの良さが分からない…」と感じるのも無理はありません。

レディオヘッドの良さが分からないとは言わせない。カッコいいサウンドに注目。

レディオヘッドが評価されている理由。その一つがサウンドのカッコよさです。

良さが分からないという方のために、レディオヘッドの中でも万人受けするサウンドの曲を紹介します。

Radiohead - The Bends - YouTube

・Radiohead - The Bends

Radiohead - Creep - YouTube

・Radiohead - Creep

・トリプルギター編成が織り成すシンプルなギターロック
・力強いリズム隊
・繊細なトムのボーカル
バランスが最高にマッチした曲と言えるでしょう。
盛り上がりどころもハッキリしていて受け入れやすいと思います。

ちなみにこの曲がリリースされたのは『OKコンピューター』が発売されるより前です。
つまり、若くしてレディオヘッドのギターロックは完成されていたということ。

ここから彼らはデジタルな音をふんだんに取り入れ、曲もトリッキーになっていきます。

イギリスの2010年代音楽シーン振り返り:国内の流行りにロックは乗れなかった

2010年のイギリス年間チャートを見てみると、低迷ぶりは顕著です、

シングルチャートトップ100のうち、ロックジャンルのものは僅か3枚

アルバムチャートトップ10の中だと、ロックは1枚しかありません。

チャート上位をレディー・ガガやアデルのようなポップアーティストが埋めていく。

その影で、ロックは確実に息の根を止められてしまったのです。

UKシーンで2010年代に評価されたアーティストを見ても“ジェイムス・ブレイク”や“The XX”などのクラブミュージックから派生した人が名を連ねます。

「ロックンロールリバイバル」によって、ロックというジャンルは絶対的なものになっていました。

しかし、2010年代のロックはR&Bやヒップホップと同じような並列化された存在だったのです。

これは、音楽シーン全体でストリーミングやダウンロード化が進み、ユーザーが多様な音楽を求めやすくなったとも言えます。

「良さが分からない」と言われながら、レディオヘッドが多くの支持を得る理由とは

音楽を陰と陽に分けるならレディオヘッドは間違いなく陰の音楽です。

サウンドもさることながら歌詞も暗く、日常に対する恐怖感や生きることの空虚感を歌ったものが非常に多いもの特徴と言えます。

・サウンドが分かりづらい
・曲の雰囲気も暗い
こう聞くと大衆受けなんてしなさそうに聞こえますが、その逆だったのです。

レディオヘッドがブレイクした当時、イギリスでは『ブリットポップ』と呼ばれる耳馴染みが良く、分かりやすいサウンドが全盛期でした。(例;オアシス・ブラー等)

Oasis - Morning Glory - YouTube

・Oasis - Morning Glory

Blur - Song 2 - YouTube

・Blur - Song 2

そんな中、レディオヘッドの曲は誰しもが抱える“人生の不安感”、“やり場のない怒りに極限まで寄り添ったのです。

時には大きなギターサウンドで不安をかき消してけさんと言わんばかりに。
そして時には美しい旋律で共感するように。

哀しみをかき消すのではなく、哀しみに寄り添うという表現が出来る。

そんな繊細な表現が出来るからこそ、レディオヘッドの曲は美しい・芸術的だと言われ賞賛されているのです。