アナログとデジタルが混合しきっていた時代である90年代
時代に合わせるように、ロックの多様性もグングン増していった時代でした。
00年代への希望を持ちながら、世界全体で熱い熱量を持ったロックバンドやアーティストが多く輩出されたこの年代。
当然多くの名盤が生まれております。
本コラムでは、私が厳選する90年代の洋楽ロック名盤をいくつか紹介します!
それでは最高に仕上がった名盤たちをご拝聴ください!
【洋楽】90年代ロックの名盤4選
Nirvana - Nevermind
出典:Amazon
音楽という存在が身近になるにつれ、様々な批評も出てきます。
90年代はまさにその過度期でした。
「尖っていた存在」であるはずのロックが商業的とみなされるようになり、もはやロックという単語でジャンルを分けるのは不可能なほど多様になっていきます。
社会情勢も相まって暗い気持ちを持たざるを得なかった世界において、ニルヴァーナは人々の気持ちを代弁するかのように叫び、音をならしました。
・Smells Like Teen Spirit
Nirvana - Smells Like Teen Spirit - YouTube
『ネヴァーマインド』はロックのみならず、音楽界に衝撃を起こし流れを変えた重要な存在です。
本作を通らないでロックを語ることは不可能でしょう。
Oasis - (What's The Story) Morning Glory?
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95年にリリースされ、全世界で2500万枚以上売り上げたモンスターアルバムです。
音楽の多様化が進む中で薄れていくものもありました。
それは“その人らしい音楽性”という部分です。
そんな混沌とし停滞しかけた90年代中盤において、本アルバムはまざまざとオアシスらしい音楽性を示し一気に国民的バンドへとのし上がりました。
・Morning Glory
Oasis - Morning Glory - YouTube
美しい旋律と突き抜けたポップ性、そして軸に据えるロックサウンドの融合は奇跡としか言いようがありません。
「ブリットポップ」と呼ばれるイギリスロックを象徴する言葉を推進するきっかけともなった本作は、まさに歴史に残る名盤と言えるでしょう。
My Bloody Valentine - Loveless
出典:Amazon
爆音のギターにかき消されそうなヴォーカル。
一歩間違えればただのノイズになり得そうな危ういラインをスレスレで駆け抜けていくのが本作です。
シューゲイザーと呼ばれるジャンルの基礎を作り、永遠にトップとして君臨し続けるであろう彼女らの音は、時に悲痛で時に優しく甘いものに感じます。
・Only Shallow
My Bloody Valentine - Only Shallow - YouTube
ニルヴァーナに代表される「グランジ」は人生の憂鬱感をストレートに表現しました。
しかし、人は時に夢を見て現実逃避をしたい生き物です。
そんな人々の心の隙間に堂々と且つ静かに入り込んでくるのが本作の特徴でしょう。
Red Hot Chili Peppers - Californication
出典:Amazon
全世界で圧倒的人気を誇るレッチリ史上でも最大のセールスを記録したのが本作です。
当時、レッチリのバンド内環境は最悪でした。
定まらないメンバーにドラッグ中毒…。
人気の陰でボロボロになってしまった彼らが真摯に音楽と向き合った結果誕生したのは稀にみる傑作だったのです。
・Californication
Red Hot Chili Peppers - Californication - YouTube
勢いに任せた迫力あるサウンドで人気を博した彼らからは想像できないほど、メロディアスで乾いた音と無常な世界観は他を寄せ付けない魅力に満ち溢れています。
世紀末に相応しい終焉感が溢れ出る本作。
本作のおかげでレッチリは一歩次のステージへと上がったと言えるかもしれません。
まとめ
カオスに溢れた90年代のロックシーンですが数えきれないほどの名盤が誕生しました。
100選を作ってもまだ紹介しきれないほどかもしれません。
また機会があれば名盤を紹介したいと思いますので宜しくお願い致します!