【洋楽ビルボード年間チャート】2021年を制したのはデュア・リパとモーガン・ウォーレン!

BY

※本ページにはアフィリエイト広告(PR)が含まれます

洋楽コラム

ビルボード誌が2021年の洋楽年間ランキング、ビルボードホット100、ビルボード200それぞれの結果を発表。ホット100ではDua Lipa(デュア・リパ)が、アルバムチャートではMorgan Wallen(モーガン・ウォーレン)が1位を獲得しました。

2021年の洋楽年間ランキングはこちら
洋楽ビルボード年間シングルランキング【2021年】全米チャートトップ100総まとめ
洋楽ビルボード年間アルバムランキング【2021年】全米チャートトップ200総まとめ

Dua Lipa – Levitating – YouTube

Morgan Wallen – More Than My Hometown – YouTube

Levitating(レヴィテイティング)はアルバム「Future Nostalgia(フューチャー・ノスタルジア)」の収録曲として初公開され、2番目のリミックス盤としてDaBaby(ダベイビー)を迎えたシングルがリリースされると2020/10/17付で73位に初登場。TikTokでのダンスチャレンジで人気化し、今年に入り1/9付でトップ10入りを果たしました。その後トップ10に40週も滞在するロングヒットとなり堂々の1位を獲得しました。

ダベイビーが参加したリミックス盤ではなくソロでの獲得となったのは、7月25日にマイアミで開催されたRolling Loudフェスティバルでダベイビーが物議を醸したコメントを受けて、ラジオで大幅に削除されたことを受けた結果によるものと公表されています。

続く2位、3位にはThe Weekend(ザ・ウィークエンド)が2曲を送り込みました。2位はAriana Grande(アリアナ・グランデ)とのコラボが話題となった「Save Your Tears」。3位には昨年1位の「Blinding Lights」がランクインしました。シングルチャートで2年連続トップ3入りを果たしたのは史上初。トップ10滞在週は2020年から数え歴代最長記録となる57週というロングヒットとなり、ビルボードが選ぶ歴代史上最高の曲ランキングで1位を獲得しています。

同じくトップ10に2曲送り込んだのが今年大活躍の1年だったOlivia Rodrigo(オリヴィア・ロドリゴ)。8週連続首位を獲得したデビュー曲「drivers license」が8位、1位獲得後9週連続で2位をキープした「good 4 u」が5位にランクインしています。

4位にはTikTokによるバイラルヒットとなった24kGoldn(24Kゴールデン)とiann dior(イアン・ディオール)「Mood」。こちらも昨年から合わせてトータルで31週トップ10入りを果たしており、昨今のストリーミング普及によるロングヒットがより明確化している印象を受ける結果となりました。

意外な結果となったのがBTS「Butter」。ホット100では今年最多の通算10週で1位を獲得していましたが年間チャートではトップ10入りならず惜しくも11位という結果に。共通して見られる「ロングヒット」という意味で長期的なヒットとはならず、トータルユニット数を伸ばすことができなかったようです。

9週連続で首位を獲得し、初めて4位にランクダウンして以降、7位、8位、7位、1位、17位、14位、24位、36位、58位、そして圏外と他の曲に比べランクダウンが早かった事が要因になっているようです。先週末新たにホリデー・リミックスがリリースされていますが1ヶ月はやくリリースされていればこの結果、変わっていたかもしれません。

続いてアルバムチャート、年間1位を制したモーガン・ウォーレン「Dangerous: The Double Album」は1/23付で初登場1位をマークし、その後10週連続首位をキープ。カントリー・アルバムが初登場からの連続首位記録は歴代最多で10週連続首位は34年ぶりの記録を打ち立て、その後現在もトップ10滞在し続けているロングヒット作品となりました。12/4付で46週目のトップ10入りとなっています。

続く2位にはオリヴィア・ロドリゴのデビュー・アルバム「Sour」。トータルで5週に渡って首位を獲得し、発売初週のストリーミング数としては女性アーティストによるデビュー・アルバムとしては史上最大の記録となりました。

3位はPop Smoke(ポップ・スモーク)のデビュー作「Shoot for the Stars, Aim for the Moon」。2021年に入っても約半年間トップ10をキープし続け、昨年7位からランクアップする形となりました。

その他ではThe Kid LAROI(ザ・キッド・ラロイ)のデビューミックステープ「F*ck Love」。2020年7月リリースで昨年のチャートでは190位をマークしていましたが、今年は大活躍な1年となり5位にランクインしました。ザ・キッド・ラロイは他のアーティストがあまりとらない手法でセールスを伸ばしており、今作ではデラックス盤「F*ck Love (Savage)」、「F*ck Love 3: Over You」そして「F*ck Love 3+: Over You Deluxe edition」と新曲を追加収録する形で再リリースし続け、最終的に35曲も収録された超大作にしました。その間、シングル「Without You」、「Stay」をヒットさせ、多くの人気を獲得しました。

またアリアナ・グランデは「Positions」が8位にランクインしており、年間チャートでは前作「Thank You, Next」に続き2作目のトップ10入りを果たしました。

2021年の洋楽年間ランキングはこちら
洋楽ビルボード年間シングルランキング【2021年】全米チャートトップ100総まとめ
洋楽ビルボード年間アルバムランキング【2021年】全米チャートトップ200総まとめ

WRITER

酒井裕紀

洋楽まっぷ管理者。米・英の音楽チャートなどのデータを好み、70年代から最新の洋楽までヒット曲なら幅広い知識を持つ。時代毎の良さがある洋楽の魅力を少しでもわかりやすくご紹介できればと思います。

人気記事