【洋楽】UKロックとUSロックの違いを解説!実はいたるところに違いが…?

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洋楽コラム

ロックというジャンルは歴史やサウンドの点からも、語るのが非常に難しいものです。
しかし、地域性によるロックの区分はよくされています。

その中でも特に語られやすいのがUS(アメリカ)ロックとUK(イギリス)ロックの違いです。

ロック好きの方も「これはアメリカっぽいね」や「このフレーズはUK感ある」というフレーズを用いてロックを語ったことがあるのではないでしょうか。

本コラムでは、UKロックとUSロックの違いを様々な観点から分析していきます。

歴史からUKロックとUSロックの違いを考える

そもそもロックが誕生したのは1950年代のアメリカと言われています。
そこから1960年代に入って、アメリカのロックがイギリスで流行し始めUKロックの礎が築かれました。

ちなみに1960年代に入り、イギリスからロックをアメリカに逆輸入した流れを『ブリティッシュ・インベイション』と呼びます。

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ロックが発祥し、UK・USで区分される流れを簡単に説明すると以下の通りです。

1.アメリカで黒人のロックやブルースが誕生し流行
2.それを聞いた子どもたちがカバーしたりバンドを組む
3.数年後イギリスでロックがブームになる
4.各地域性や国独自の思想が絡んで「UKロック」と「USロック」として区分されるようになる

明確にイギリスとアメリカで区分されるようになったのは1960年代中盤以降と言えるでしょう。

音作りやフレーズからUKロックとUSロックの違いを考える

おそらく多くの人がUKとUSの違いを“ギターのフレーズ”や“音の感触”で判断していると思います。

ここでは音に注目して、UKロックとUSロックの違いを解説していきます。

UKロックの音

UKロックは下地にビートルズの影響があるからか、クリーンで透明感のあるギターサウンドのバンドが多いです。

また、どこか浮遊感があるのも特徴と言えるでしょう。

イギリスで国民的バンドと称されるオアシスやクイーンを聞けば分かりやすいかもしれません。

・Oasis – Live Forever

Oasis – Live Forever – YouTube

・Queen – Don’t Stop Me Now

Queen – Don’t Stop Me Now – YouTube

USロックの音

USロックぽいと言われる音の特徴は、歪み主体のフレーズやパワーコードが多用されていることでしょう。

単純にパワフルで分かりやすいロックと言えば伝わるでしょうか。
ニルヴァーナに代表されるようなヘビーでドスンとくるロックサウンドが好まれる傾向があります。

・Nirvana – Come As You Are

Nirvana – Come As You Are – YouTube

・Guns N’ Roses – Sweet Child O’ Mine

Guns N’ Roses – Sweet Child O’ Mine – YouTube

暗くてジメジメしたUKロック・明るくてパワフルなUSロック

UKロックは暗い曲が多いのが特徴です。(と言われています)

内省的で陰鬱としたロック曲が「芸術的」と評され、イギリス国内でブームを起こしたことも何度かありました。

これは国民性なのかもしれませんが、どこか知的で哲学的な匂いを感じさせる曲が好まれる傾向にあるのかもしれません。

・Radiohead – Karma Police

Radiohead – Karma Police – YouTube

対してUSロックは明るくて、分かりやすく元気な曲が多いです。
落ち込んでる時間なんてもったいないぞ!と言われているような気分になるロックナンバーがUSロックの特徴とも言えるでしょう。

・Van Halen – Jump

Van Halen – Jump – YouTube

まとめ

UKロックとUSロックの違いを説明してきました。
ここまで書いておいてなんですが、結局は雰囲気の違いが主なものです。

明確に「これがあるから絶対UKロック!!」という基準があるわけでもありません。

アメリカ出身だけどUKっぽいバンドもいますし、逆もしかりです。

しかしながら国民性や歴史を踏まえてロックを聞いてみるのも、新たな趣として楽しいかもしれませんよ!

WRITER

広田昂大

UKロックが大好きな20代のライターです! 洋楽のニュースからコラムまで、様々な情報をわかりやすく伝えていけたら良いなと思っています!

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