星の数ほどある洋楽アーティストの楽曲の中でも、まだまだ知られていない“エモい曲”というものが多数存在します。
今回紹介するエモい洋楽はXXXTENTACION(エックスエックスエックステンタシオン)の『MOONLIGHT(ムーンライト)』。
このシリーズでは、そんなエモい洋楽を一曲ずつ紹介していこうと思います。
もし気になる曲やアーティストがいたら、ぜひプレイリストなどの参考にしてみてください。
亡くなるにはあまりにも早すぎた天才。サウンドクラウドラップの名曲XXXTENTACION『MOONLIGHT』
マック・ミラーがオーバードーズによって亡くなるという悲しい事件が起きた同年の2018年に20歳の若き天才ラッパーXXXTENTACIONはこの世を去りました。彼は、2017年11月に亡くなったリル・ピープと同じくサウンドクラウドラップという新世代のHIPHOPカルチャーを創り上げた第一人者でした。
この世代の中でもXXXTENTACIONは特に、SNS上での過激な発言や性犯罪にも関わるなどを様々な問題を抱えている身でもありました。しかしながら、彼は自分の幼少期の粗悪な環境を乗り越え、地元の現状をなんとかしようと立ち上がろうとしていました。そんなタイミングでの死は無念と言わざるを得ません。
そんな彼が亡くなった年にリリースされたのがこの「MOONLIGHT(ムーン・ライト)」という曲です。
『MOONLIGHT』のここがエモい。
XXXTENTACION - MOONLIGHT - YouTube
最後にこの曲のエモさをずばり言います。それは、
“リバースする上物シンセのシンプルながらに悲壮感のあるメロディと彼のやさしさの中にある苦しさを表すラップ”にあると思います。
彼のミュージシャンとしての華やかしい成功の光と、彼自身の過去の孤独な日々が照らしていた月の明かりを表すかのように、美しさと苦しさが混ざり合っている表現は聴く人の心を大きく揺さぶります。また、トラックが単純であることの対比がより一層エモさを増し、感傷に浸ってしまうのかもしれません。
彼の曲はメッセージ性と音楽性どちらも魅力で溢れているので興味があれば他の曲もチェックしてみると面白いかもしれません。