2000年代の洋楽パンクロックおすすめの名盤4選からその歴史を振り返る

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洋楽コラム

2000年代のパンクロックは、1990年代に大人気となったバンドが再び成功したり、パンクの中でもポップ・パンク、ポスト・パンク、そして派生したオルタナティヴ・ロックなどの人気によって商業的な面ではブームのピークを迎えます。

この時期に活躍したバンドはかなり多く、さらに日本では1997年から始まった「フジロックフェスティバル」、2000年から始まった「サマソニ」などのロックフェスティバルが人気となり定番化。多くのバンドが来日し人気に拍車をかけました。

2000年代に活躍した洋楽パンクロックバンド

Wikipedeiaには、代表的なポップパンクバンドが一覧で掲載されています。2000年代として挙げられているのが以下。

・The Academy Is…(ジ・アカデミー・イズ)
・The All-American Rejects(オール・アメリカン・リジェクツ)
・A Change of Pace(ア・チェンジ・オブ・ペース)
・A Day To Remember(ア・デイ・トゥ・リメンバー)
・All Time Low(オール・タイム・ロウ)
・Aloha From Hell(アロハ・フロム・ヘル)
・Amber Pacific(アンバー・パシフィック)
・Better Luck Next Time(ベター・ラック・ネクスト・タイム)
・Boys Like Girls(ボーイズ・ライク・ガールズ)
・The Cab(ザ・キャブ)
・Cash Cash(キャッシュ・キャッシュ)
・Cobra Starship(コブラ・スターシップ)
・Cute Is What We Aim For(キュート・イズ・ワット・ウィ・エイム・フォー)
・Every Avenue(エブリ・アベニュー)
・Faber Drive(フェイバー・ドライヴ)
・Fall Out Boy(フォール・アウト・ボーイ)
・Forever The Sickest Kids(フォーエヴァー・ザ・シッケスト・キッズ)
・Four Year Strong(フォー・イヤー・ストロング)
・Hawk Nelson(ホーク・ネルソン)
・Hedley(ヘドリー)
・Hey Monday(ヘイ・マンデー)
・The Higher(ザ・ハイヤー)
・Hit The Lights(ヒット・ザ・ライツ)
・Koopa(クーパ)
・The Maine(ザ・メイン)
・Mayday Parade(メイデー・パレード)
・Melody Fall(メロディー・フォール)
・Metro Station(メトロ・ステーション)
・Neverstore(ネヴァーストア)
・Powerspace (パワースペース)
・Quietdrive(クワイエット・ドライブ)
・The Red Jumpsuit Appratus(ザ・レッド・ジャンプスーツ・アパラタス)
・Runner Runner(ランナー・ランナー)
・The White Tie Affair(ザ・ホワイト・タイ・アフェアー)
・Run Kid Run(ラン・キッド・ラン)
・Set Your Goals(セット・ユア・ゴールズ)
・Sing It Loud(シング・イット・ラウド)
・Stellar Kart(ステラー・カート)
・The Summer Set(ザ・サマー・セット)
・Vanilla Sky(バニラスカイ)
・We The Kings(ウィー・ザ・キングス)

日本では一括してポップパンクとしてまとめられている印象も受けますが、ここは日本と海外で解釈は分かれるバンドがあるかもしれません。

そして1990年から活躍しているバンドとしては、

・Alkaline Trio(アルカライン・トリオ)
・Allister(アリスター)
・The Ataris(アタリス)
・Blink-182(ブリンク 182)
・Bowling For Soup(ボウリング・フォー・スープ)
・Donots(ドゥノッツ)
・Everyday Sunday(エヴリデイ・サンデー)
・Face to Face(フェイス・トゥ・フェイス)
・Fenix TX(フェニックス・ティーエックス)
・Gob(ゴブ)
・GoldFinger(ゴールド・フィンガー)
・Good Charlotte(グッド・シャーロット)
・Green Day(グリーン・デイ)
・Lagwagon(ラグワゴン)
・Less Than Jake(レス・ザン・ジェイク)
・Mest(メスト)
・Midtown(ミッドタウン)
・Millencolin(ミレンコリン)
・Motion City Soundtrack(モーション・シティ・サウンドトラック)
・MxPx(エムエックスピーエックス) 
・New Found Glory(ニュー・ファウンド・グローリー)
・No Use For A Name(ノー・ユース・フォー・ア・ネイム)
・The Offspring(オフスプリング)
・Over It(オーヴァー・イット)
・PLAIN WHITE T’S(プレイン・ホワイト・ティーズ)
・Relient K(リライアントK)
・Simple Plan(シンプル・プラン)
・The Starting Line(ザ・スターティング・ライン)
・Sugarcult(シュガーカルト)
・Sum 41(サム・フォーティーワン)
・Useless ID(ユースレス・アイディー)
・Yellowcard(イエローカード)

彼らが挙げられていました。

ただ厳密には多くのバンドは海外ではポストパンクにあたるケースが多く、ここでも日本と海外の解釈の違いを感じますが、ここではあくまでパンクバンドとしてご紹介しています。

商業的な面で考えると間違いなく成功したのはGreen Day(グリーン・デイ)。

後述しますが「American Idiot」は全世界1400万枚と、90年代のヒット作「Dookie」に次ぐセールスを記録しました。

Green Day – American Idiot – YouTube

単に2000年に活躍したバンド、とした場合もっといるのは当然ですが、どちらかといえばオルタナティヴ・ロックに分類されるバンドが多いかもしれません。

そしてポップ・パンクの中でも未だにポップ・パンクなのか?と意見が割れる大成功したアーティストとして挙げられるのがAvril Lavigne(アヴリル・ラヴィーン)。

アヴリル・ラヴィーンが世界的にヒットしたことで似たようなアーティストが続出。たまたま似たような境遇のアーティストが取り上げただけとも言えるので続出という表現は適切ではないかもしれませんが、どちらにしろポップ・パンクをベースとしたサウンドを軸に活躍したアーティストも2000年代は多かったように感じます。

Avril Lavigne – Girlfriend – YouTube

また日本で特に人気となったバンドで言えばZebrahead(ゼブラヘッド)もパンクに分類される時期があったように思います。意外かもしれませんがゼブラヘッドは日本での人気が高かったものの、アメリカのビルボードチャートではあまりランクインしたことがありません。唯一ランクインしたアルバムが2000年リリースの「Playmate of the Year」が127位。※日本のオリコンチャートでは20位でした。

zebrahead – Playmate of the Year – YouTube

2000年代のポストパンク・リバイバル

90年代後半から2000年代初頭にかけて、ポストパンクとニューウェーブの恩恵を受けたバンドが登場するようになり、インディー・ロックなどを含むアルバムがヒットするようになったのもこの時代。

海外の評論家によって名づけられたポストパンクはあらゆるジャンルを含めたパンクとして知られるようになりますが、インターポール、フランツフェルディナンド、ストロークス、ラプチャーなどが代表的なバンドとして知られています。

ここまで派生してしまうともはやキリがなくなってしまいそうなのでこのあたりで、個人的に名盤と感じる好きなアルバム4枚をご紹介したいと思います。

2000年代の洋楽パンクロック鉄板のおすすめ名盤4選

2000年代の代表的且つ好きなパンクロック・アルバムをご紹介。

前回の記事同様、あまりにも鉄板すぎて「いやいや〇〇があるでしょ」という方もいると思いますので、是非SNSで発信して頂けると嬉しいです。

Green Day – American Idiot

Green Day - American Idiot
出典:Amazon

政治的なメッセージを持ったアルバムを作ったことであきらかにアメリカでの評価が変わったグリーン・デイ。アルバム制作中に起こったイラク戦争に対するメンバーの思いがのせられ、特に5曲をひとつに合わせた「Jesus of Suburbia」はロックオペラ(日本ではパンクオペラとも呼ばれました)と評され大ヒット。ビルボードホット100では2位を記録し、唯一トップ3入りを果たした曲でもあります。

Green Day – Jesus Of Suburbia – YouTube

My Chemical Romance – The Black Parade

My Chemical Romance - The Black Parade
出典:Amazon

そして解釈がわかれそうなバンドでもあるMy Chemical Romance(マイ・ケミカル・ロマンス)。

エモであり、ポップ・パンクでもあり、オルタナティヴ・ロックでもある複雑化した時代でもコンセプトに忠実に作られたアルバム。結局ジャンルを分けるのは批評家であってアーティストではないため、今作の完成度の高さは位までに激ヤバだなと感じさせる1枚です。

My Chemical Romance – Welcome To The Black Parade – YouTube

The Academy Is… – Fast Times at Barrington High

The Academy Is... - Fast Times at Barrington High
出典:Amazon

The Academy Is…(ジ・アカデミー・イズ)は今作を最後に解散してしまいましたが、最後にとんでもない作品を持ってきたなという印象です。

パンクなのにメロディアスさも感じるという意味では一番ポップなのかもしれませんが、わかりやすさや聴きやすさから未だに聴く1枚です。

The Academy Is… – About A Girl – YouTube

The Red Jumpsuit Apparatus – Don’t You Fake It

The Red Jumpsuit Apparatus - Don't You Fake It
出典:Amazon

The Red Jumpsuit Apparatus(ザ・レッド・ジャンプスーツ・アパラタス)のデビューアルバム。これこそ個人的な好みになってしまうのですが、当時開催されていた「PUNKSPRING」というフェスでも来日してました。行けませんでしたが。。

パンクにしてはハイトーンなボーカルが特徴的で、80年代後半から90年代前半のロックを思い起こさせるどこか懐かしい感じもあるバンドのアルバムです。

The Red Jumpsuit Apparatus – Face Down – YouTube

まとめ

オルタナティヴ・ロックというジャンルの進化がありつつもパンクに軸を置いた場合、他にも好きなアルバムはたくさんありますが選ぶとなるとやはり別れる部分だと思います。

オフスプリングもいましたし、ゼブラヘッドもいましたし、初期のパニック!アット・ザ・ディスコもパンクに分類できると思いますしホントにたくさんのバンドがいます。

あくまでこの記事をご覧の方がどんなバンドを聴いてきたのかを思い出すきっかけとなれば幸いですし、もし今回取り上げた4枚の中で知らないものがあれば是非聴いてみてほしいです。

以上、「2000年代の洋楽パンクロックおすすめの名盤4選からその歴史を振り返る」でした。

WRITER

酒井裕紀

洋楽まっぷ管理者。米・英の音楽チャートなどのデータを好み、70年代から最新の洋楽までヒット曲なら幅広い知識を持つ。時代毎の良さがある洋楽の魅力を少しでもわかりやすくご紹介できればと思います。

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