ザ・チーフタンズ結成から現在までの歴史【後編】

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洋楽コラム

前回の記事では、The Chieftains(ザ・チーフタンズ)結成から1970年代の大ヒットまでの歴史を紹介させていただきました。

今回の記事では1980年代以降に起こった出来事や現在の活動を追っていきます。

ザ・チーフタンズ結成から現在までの歴史

1980年代【伝説的なアルバム】

The Chieftains – “Full of Joy” – YouTube

1983年にヨーロッパのバンドで初の万里の長城ライブを開催しました。ライブはテレビで放送され、多くの人が視聴すると同時にアイルランドの認知度を高め、中国とアイルランドの外交関係を高めたと言われています。

1985年には中国ライブで演奏した楽曲を集めたアルバム「チーフタンズ・イン・チャイナ」を発売。チーフタンズ唯一の中国の民族楽器や中国語の入るアルバムとなっており、アイルランド音楽と中国音楽の親和性を感じるアルバムとなっています。

1988年には歴史的名盤と呼ばれたアルバム「アイリッシュ・ハートビート」を発売しました。シンガーソングライターのヴァン・モリソンと共同で制作されたアルバムであり、廃盤となった現在も多くの人に指示されるアルバムです。

ソウルミュージックやR&Bのイメージが強いヴァン・モリソンが真っ向からアイルランド音楽に挑んだ意欲的なアルバムであり、理解度の高いアイルランド民謡的な歌い方やソウルミュージック感を一切封印して作曲された楽曲は多くの批評家からは高評価を得ました。アメリカの評論家を集めた世論調査「Pazz&Jop」と、イギリスの音楽新聞「ロックインキー」ではベストアルバムに選ばれ、世界中で大ヒットとなります。

また、翌年1989年にはその功績を認められアイルランド音楽大使の称号をアイルランドより与えられました。

1990年代【多くの賞を受賞】

Irish traditional music :”The Chieftains” & James Galway play “The Butterfly” – YouTube

チーフタンズは1990年代以降もライブやレコーディングをしながら世界中を周りました。その間にもクリスマスソングオンリーのアルバムやラテンアメリカ音楽のアルバムなど様々なコンセプトのアルバムを発売し、グラミー賞など多くの賞を受賞しています。

2000年代~現在【現役活動】

WGBH Music: The Chieftains “Opening Medley” Live from WGBH – YouTube

2012年には結成50周年イベントを開催し、ボン・イヴェールやパオロ・ヌティーニなどさまざまなミュージシャンが参加したアルバムを制作しました。イベントには宇宙飛行士のキャスリン・コールマンが地球を周回しながらチーフタンズの楽曲をフルートで演奏する企画などがあり、大きな盛り上がりを見せました。

まとめ

チーフタンズの歴史を1990年から現代まで紹介させていただきました。楽曲はもちろんステージングにも力を入れており、タップダンサーやライブを開催する国の有名人がゲスト出演する事も多い魅力的なバンドです。来日公演も現在までに11回開催していますので、機会がありましたらライブに行ってみてはいかがでしょうか。

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WRITER

ライターの神田川です。バリ島まで本場のケチャを観に行きたい。

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