ザ・チーフタンズ結成から現在までの歴史【前編】

BY

※本ページにはアフィリエイト広告(PR)が含まれます

洋楽コラム

アイルランド音楽を聴きやすい大衆向けのアレンジにすることによってヒットしたThe Chieftains(ザ・チーフタンズ)は現在も精力的に活動を続け、アイルランドから「アイルランド音楽大使」の称号を与えられました。この記事では、結成からアイルランドを象徴するバンドになるまでの歴史を追っていきます。

ザ・チーフタンズ結成から現在までの歴史

1962年【チーフタンズ結成】

1995 The Chieftains – The long black veil – YouTube

チーフタンズはアイルランドの首都ダブリンでパディ・モリーニ、ショーン・ポッツ、マイケル・ダブリディの3人のミュージシャンによって結成されました。

1963年には最初のアルバム「チーフタンズ」をリリース。チーフタンズの数少ない伝統的なアイルランド楽曲のみで構成されたアルバムとなっており、伝統的なアイルランド音楽好きのファンの間で現在も人気のアルバムです。

口頭伝承がメインで現存する楽曲が少ないアイルランド音楽は、奏者によって作曲されることが多く、チーフタンズのほぼ全ての楽曲はイリアンパイプ兼作曲担当のパディ・モリーニが担当しており、現代までアイルランド音楽を残した功労者とも言われています。

1970年代【世界的なヒット】

The Chieftains – The morning dew – YouTube

1973年には3枚目のアルバム「チーフタンズ3」をアメリカでリリース。2年後の1975年にはチーフタンズが楽曲提供したスタンリー・キューブリックの映画「バリー・リンドン」がアカデミー賞を受賞したことによりアメリカ全土で有名なバンドとなりました。

その後はロックやクラシック、映画音楽など様々なミュージシャンと共演し、様々な音楽の音色やコードなどの要素を取り入れていきました。サポートメンバーも増え、より多様性に富んだ音楽性になった結果、バグパイプ、フィドルなどの単音楽器がメインだった昔ながらのアイルランド音楽好きの間では批判を受けることもありましたが、チーフタンズが世界中で受け入れられるにつれて同じ方向性のアイルランド音楽のバンドが増えていきました。

6年後の1979年にはダブリンで行われた、教皇ヨハネパウロ2世のアイルランド訪問記念コンサートを100万人の聴衆が見守る中成功させ、アイルランドを代表するバンドの1つとなりました。

まとめ

チーフタンズの歴史を1970年代まで紹介させていただきました。クラシカルなアイルランド音楽のアルバムやアメリカの西海岸風のアルバムなど、聴くアルバムによって雰囲気が大きく変わり、バリエーション豊かな演奏が聴ける魅力的なバンドです。後編では1980年代から現在までの歴史を追っていきます。

関連記事
ザ・チーフタンズ結成から現在までの歴史【後編】

WRITER

神田川響

ライターの神田川です。バリ島まで本場のケチャを観に行きたい。

人気記事