年々レコードの需要が高まっているのはご存知でしょうか。
CDが普及してから、レコードは“コレクターアイテム”としての一面が強く、売り上げも伸び悩んでいました。
しかし最近は、レコードで聞くことに価値を見出す人が徐々に増えています。
その証拠にイギリスでは、2021年のCD売り上げが10.5%減少したにも関わらず、レコードの売り上げは10.6%増加したのです。
本コラムでは、そんな需要が高まっているレコードに注目し「レコードで聞きたい名盤」を4枚紹介します。
【洋楽】レコードで聞きたい!歴史に残る名盤4選
David Bowie - Low
出典:Amazon
ロックの芸術性を高めた人物として外せないデヴィッド・ボウイ11作目のアルバムです。
当時ドラッグ漬けになっていたボウイが、悪しき日常から脱却するために制作した実験的作品と言われています。
実際に聞いてみると後半は全てインストが占めているという攻めた内容です。
・Speed of Life
David Bowie - Speed of Life - YouTube
ボウイ自身が大きく音楽性を変化させた“きっかけのアルバム”でもあり、万人受けするようなコンセプトとは言えません。
しかし、どこか灰色で淀んだ景色を思い浮かべさせる本作は、一度聞いた者の心をつかんで離さないのです。
Bob Dylan - Blonde on Blonde
出典:Amazon
史上最も偉大なソロシンガーとも言われているボブ・ディラン7作目のアルバムです。
60年代を席巻したフォークロックの到達点的アルバムだと自信をもって言えるクオリティーです。
ボブ・ディラン自身も「とにかく金属的で黄金に輝いている。これが僕の特別なサウンドだ。」と語っており、まさに自画自賛の作品と言えるでしょう。
・Rainy Day Women #12 & 35
Bob Dylan - Rainy Day Women #12 & 35 - YouTube
もはやこの作品を「フォークだ」とか「ロックだ」とか区別することすらおこがましいです。
現代までの音楽を語るうえで外せないマスターピースと言っても過言ではありません。
The Rolling Stones - Sticky Fingers
出典:Amazon
イギリスが生んだレジェンド『ローリング・ストーンズ』が1971年にリリースした世界的ヒット作品です。
・Brown Sugar
The Rolling Stones - Brown Sugar - YouTube
ロックとはなんなのか。
ローリング・ストーンズが表現するロックンロールの答えとは。
そんな疑問を一気に解決してくれるようなパワーを秘めた傑作です。
ノリノリな曲から哀愁漂うノスタルジックなものまでてんこ盛りとなっています。
これからストーンズを知りたいという方にもおすすめの一作です。
Arctic Monkeys - AM
出典:Amazon
最後に紹介するのは、比較的近年の2013年にリリースされたArctic Monkeysの傑作アルバムです。
アクモンと言えば、作品ごとに音楽性をガラリと変えてくるのが特徴と言われています。
しかし、コロコロ変わるサウンドの中でも彼らが唯一変えなかったものがあるんです。
それが「ギターロックサウンド」であること。
・R U Mine?
Arctic Monkeys - R U Mine? - YouTube
彼らは曲の芯に絶対ギターがあるようにしてきました。
そのアクモン流ロックの完成系こそがAMというアルバムなのです。
どこまでも渋くてかっこいいロックンロールをどうぞご堪能下さい。
まとめ
レコードで聞きたい名盤ということで4枚のアルバムを紹介してきました。
今回紹介した作品はCDで聞いても、サブスクで聞いても名作であることに変わりはありません。
しかしレコードで聞くことで、音の感じ方は必ず変わるはずです。
興味ある方は是非とも聞いてみてくださいね。
ロックのおすすめ名盤シリーズ
・【洋楽】絶対に聞くべき歴史的ロックアルバムの名盤5選
・【洋楽】絶対に聞くべき歴史的ロックアルバムの名盤4選Part2
・【洋楽】絶対に聞くべき歴史的ロックアルバムの名盤3選Part3