中世ヨーロッパの世界観とメタルを融合させた異色のジャンルであるメディエヴァルメタル。バンドの衣装として中世の甲冑や当時の服装が採用されることも多く、コンセプト性の高さから世界観を反映した美しいMVが制作されるようになりました。今回の記事ではメディエヴァルメタルのおすすめMVを3つ紹介していきます。
【洋楽】中世と現代の融合!おすすめメディエヴァルメタルMV3選
おすすめメディエヴァルメタルMV1・Memento Mori(FEUERSCHWANZ)
FEUERSCHWANZ - Memento Mori - YouTube
FEUERSCHWANZ(フォイヤシュヴァンツ)はテクニカルなメディエヴァルメタルバンド。「メディエヴァルメタルのコンセプト自体は個性的なものの曲調など音楽性は没個性的になりやすい」という問題を感じたボーカルのペーター・ヘリンチの思いが作曲に反映され、より個性を追求した音楽性となっています。アルバム1枚通して聴いてもあえて曲調が固定されておらず、ヴァイキングメタル風やシンフォニックメタル風の楽曲などまるで1枚のアルバムの中に複数のミュージシャンの楽曲が混ざっているような引き出しの多さが魅力のバンドです。
おすすめメディエヴァルメタルMV2・Schreib Es Mit Blut(Tanzwut)
TANZWUT - Schreib Es Mit Blut - YouTube
Tanzwut(タンズヴュート)はダークなメディエヴァルメタルバンド。Corvus Coraxというメディエヴァルフォークバンドから派生したバンドであり、安定感の強いフォークサウンドが特徴。ダウンチューニングのギターとインダストリアルメタル風のリフを採用することによってダークさが強調された音楽性となっています。Rammsteinのようなアングラなボーカルとダークサウンドが合わさることで生まれる中世の闇を体現するような音楽性はデビュー当初から評判が高く、多くの国で評価されるバンドとなっています。
おすすめメディエヴァルメタルMV3・Sternhagelvoll(In Extremo)
In Extremo - Sternhagelvoll - YouTube
In Extremo(イン・エクストレモ)はケルト音楽感の強いメディエヴァルメタルバンド。バグパイプ、ハープ、ハーディガーディ、ショームなどの伝統的な楽器を多く取り入れた牧歌的なサウンドが特徴。シンプルなヘヴィメタルをベースにケルト音楽風の間奏やフレーズを取り入れたような音楽性となっており、ヘヴィになりすぎずフォークにも寄り過ぎない人を選ばないバランス感覚のあるバンドと言えます。シンバルに火を付けて演奏する、花火を使用するといった派手なライブ演出も評判があり、ヨーロッパを中心に支持されるバンドとなっています。
まとめ
おすすめのメディエヴァルメタルバンドを紹介させていただきました。中世ヨーロッパの伝統とヘヴィメタルの異色の文化が合わさったにも関わらず高いシナジーが生まれたメタルの懐の深さを感じるジャンルだと私は感じます。この機会に中世と現代が融合したメディエヴァルメタルを聞いてみてはいかがでしょうか。