【洋楽】ジャンルの垣根を超え異色の融合を遂げた世界的ヒット曲8選

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洋楽コラム

ジャンルの垣根を超え異色の融合を遂げた世界的ヒット曲をご紹介。

ジャンルにこだわらない曲作りから融合することで進化を遂げたり、異なるジャンルのアーティスト同士がコラボレーションを果たし大ヒットするなど、フォーマットに縛られない手法で生まれる名曲は昔から存在します。

それらを紐解き、新たなジャンルへの進化を振り返っていきたいと思います。

【洋楽】ジャンルの垣根を超え異色の融合を遂げた世界的ヒット曲8選

① ヒップホップとロックの融合:RUN DMC – Walk This Way ft. Aerosmith

RUN DMC – Walk This Way ft. Aerosmith – YouTube

1986年リリース。ヒップホップ・グループのRun-DMC(ラン・ディーエムシー)がAerosmith(エアロスミス)の名曲をカバーし実現したコラボ。

サンプリングという形を取らず、スティーヴン・タイラーとジョー・ペリーがレコーディングに参加し、ゲストとして共演することで、両者にとって驚くべき効果を生み出しました。

結果、当時低迷状態にあったエアロスミスが再起を図るきっかけとなり、Run-DMCにとっても最大のヒットシングルとなりました。

② ロックとオペラの融合:Queen – Bohemian Rhapsody

Queen – Bohemian Rhapsody – YouTube

1975年リリース。Queen(クイーン)の代表作のひとつ。

大胆過ぎる構成のインパクトはジャンルを超越すらしている今作。その完成度は正直、今後このような曲が誕生するのかどうかすらわからないほどです。

ロックとオペラの融合と言えば間違いなく今作が浮かぶと思います。

ただクイーンとしては、特にフレディ・マーキュリーにとっては自然なことだったのかもしれません。

それが聴き手からすれば正に「融合のプロ」なのかなと思いますが、もう1曲融合を実現した曲と言えばこちら。

③ ロックとゴスペルの融合:Queen – Somebody to Love

Queen – Somebody To Love – YouTube

1976年リリース。Aretha Franklin(アレサ・フランクリン)の影響を受けて作られた今作。

今作もフレディ・マーキュリーが作詞作曲をしており、ファンを飽きさせない、またファンの層を広げた1曲だと思います。

④ ヒップホップとカントリーの融合:Lil Nas X – Old Town Road ft. Billy Ray Cyrus

Lil Nas X – Old Town Road ft. Billy Ray Cyrus – YouTube

2018年リリース。ヒップホップとカントリーの融合が話題となり、デビュー曲ながら世界中で大ヒットを記録しました。

ヒットを後押しするかのようにBilly Ray Cyrus(ビリー・レイ・サイラス)とのコラボが実現したことで「カントリー・ラップ」というジャンルの知名度も上がりました。

「カントリー・ラップ」そのものは1960年代から存在していたものですが、今作の認知によって影響を与えています。

④ EDMとカントリーの融合:Zedd, Maren Morris, Grey – The Middle

Zedd, Maren Morris, Grey – The Middle – YouTube

2018年リリース。こちらは融合と言いにくい部分もありますが、EDMをベースとしたポップスのメインボーカルにカントリーミュージシャンであるMaren Morris(マレン・モリス)が起用されたという点で、融合のひとつと言えます。

何人も候補がいた中で、マレン・モリスの歌唱力は圧巻です。

他にもカントリーミュージシャンがコラボするケースはありましたが今作がきっかけになってるのではないでしょうか。

⑤ EDMとロックの融合:Linkin Park X Steve Aoki – A Light That Never Comes

Linkin Park X Steve Aoki – A Light That Never Comes – YouTube

2013年リリース。Linkin Park(リンキン・パーク)とSteve Aoki(スティーヴ・アオキ)のコラボで、EDMとロックの融合と言えば今作と言えるほど人気の高い曲です。

⑥ ユーロダンスとスキャットの融合:Scatman John – Scatman (ski-ba-bop-ba-dop-bop)

Scatman John – Scatman (ski-ba-bop-ba-dop-bop) – YouTube

1994年リリース。もともとジャズピアニストだったジョン・ポール・ラーキンがScatman John(スキャットマン・ジョン)として世界中で大ヒットさせた曲です。

本人もこのような形で世界的成功を収めるとは思っていなかったのではないでしょうか。

解釈のわかれるジャンルの融合

異なるジャンルが融合した場合、新たなジャンルとして名称がつけられる場合があります。

例えば「クラシック×ロック」。「プログレッシブ・ロック」に分類される場合が多く、日本では「プログレ」の略称でも知られています。ただ、ここからの派生でシンフォニック・ロックなどの表現もあり、また時代によっては「バロック・ポップ」と呼ばれているものもあります。

事態を複雑化しているのは日本と海外で解釈が違うケースがあるという点からも、ここは決め打ちしてしまうと多くの意見を頂戴しそうな部分でもありますね。

これはどこまでをポップスの範囲として定義するかという部分にも似ている気がします。

そんなクラシックの要素をロック・ミュージックに持ち込んだという点で欠かせない曲と言えばこちら。

⑦ Procol Harum – A Whiter Shade of Pale

Procol Harum – A Whiter Shade of Pale – YouTube

1967年リリース。Procol Harum(プロコル・ハルム)の「A Whiter Shade of Pale(邦題:青い影)」。

バッハから派生したインストルメンタルのメロディーが印象的で、歴史に残る名曲のひとつです。1960年代頃からバロック・ポップというジャンルがひとつの主流になっていき、今作はそれらに比べると割と後期に出た曲ではありますが、今では具体的にひとつのジャンルで表現されるケースは少なくなってきています。

例えばポップ・ロックバンドという位置づけのMaroon 5(マルーン5)がヨハン・パッヘルベルの「カノン」に基づいたサウンドで作られた名バラード「Memories(メモリーズ)」はもはやポップスといってもよさそうです。

Maroon 5 – Memories – YouTube

これらのように明確にわかれておらず、幅広いジャンルを取り入れるバンド・アーティストにとってはジャンルの垣根にとらわれていないのがよくわかりますね。

また「プログレッシブ・ロック」というジャンルが確立したという意味では既存クラシックとの融合というより、クラシックの創作性を取り入れたという点でこちらも融合と言えるかもしれません。

⑧ King Crimson – The Court Of The Crimson King

King Crimson – The Court Of The Crimson King – YouTube

1969年(アメリカでは1970年)リリース。

まとめ:細分化される中でどこまでが融合と言えるかは難しい

全8曲+1曲をご紹介しましたが、特にロックについては非常に細分化されているため、どこまでが別ジャンルと定義できるのかも難しいところです。

フューチャリングという形でラッパーがゲスト参加する曲などもありますし、そう考えたらかなりあると思いますが、それらがポップスに分類されるのか、ポップアップに分類されるのかは非常に難しい所ですよね。

ジャンルの垣根を超えた曲というのはかなり多く存在すると思うので、「あ、あの曲もそうかな?」と考えるきっかけの一つにでもなればと思います。

WRITER

洋楽まっぷ管理者。米・英の音楽チャートなどのデータを好み、70年代から最新の洋楽までヒット曲なら幅広い知識を持つ。時代毎の良さがある洋楽の魅力を少しでもわかりやすくご紹介できればと思います。

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