ラスト・ダイナソーズが新作EP『KYO』をリリース!収録曲から新たに「PARANOIA PARADISE」のミュージック・ビデオも公開

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洋楽ニュース

オーストラリアのインディーロックバンド、Last Dinosaurs(ラスト・ダイナソーズ)がEP『KYO』をリリース。収録曲から新たに「PARANOIA PARADISE」のミュージック・ビデオも公開となった。

YouTubeLast Dinosaurs – PARANOIA PARADISE – YouTube

『KYO』は、前作『RYU』で描かれた “1000年後の人工知能の台頭と衰退によって文明が荒廃した未来” を舞台にした物語の続きを描いている。日本のシティポップから影響を受け、新しくもどこか懐かしさを感じさせるロックチューンが代表的なラスト・ダイナソーズだが、今作では90s’感あふれるギターロックを軸に爽やかな疾走感と、EPのストーリーともリンクした個性豊かなサウンドが加わり、ラスト・ダイナソーズの新境地を切り開いている。

先行リリースされた1曲目の「Keys To Your Civic」は“なんとなく生きてるんじゃないですか?”というドキッとする日本語のスピーチの一節を大胆にサンプリングしたイントロから物語が始まる。斬新かつ思い切った演出が意表を突く、スピード感溢れるノンストップ・ロック・チューンは、資本主義に囚われてしまった世の中を風刺する。

同じく、先行シングルである「N.P.D」は人間のいやらしさや陰謀をラスト・ダイナソーズ独特の視点で描き、過去と未来が交差する、音楽という枠を超えた《オーディオ・シネマ》とも言える5分31秒の大作となった。

続く「Self-Serving Human Being」、「Paranoia Paradise (feat GLAZE)」は、舞台となっているディストピアの都市で住民が絶え間ない混乱に巻き込まれている様子を描く。テキサス出身のポストパンクバンドGLAZEをフィーチャーしたリード曲でもある「Paranoia Paradise (feat GLAZE)」の曲中では、ラスト・ダイナソーズらしいアップテンポな前半と打って変わって、後半にはイージーリスニングなインストビートの後ろでラジオから本EPのメインテーマである“自己中心主義”を議題にした「他人のことなんて気にせず自己中心的にならないとこの世界では生き残れない」「少数の頭の良い人が操るこのディストピアの世界では、自己中心主義やエゴセントリズムの問題は大きな課題だ」という内容の会話が聞こえてくる。

最後の収録曲「14 Occasions」では、ディストピアの混乱の中に響き渡る男性の不明瞭な叫び声を歌詞として反映。ラスト・ダイナソーズの音楽は、人々が抱える不満や不安に共鳴するようにシンフォニーを奏でる。

EPのタイトルは日本にルーツをもつキャスキー兄弟のミドルネーム“Ryuhei”と“Kyohei”から名付けられ、タイトルを合わせるとバンド名「ラスト・ダイナソーズ」 の象徴でもある“KYO-RYU”(恐竜)になるという、壮大な物語の裏側にあるラスト・ダイナソーズの遊び心も楽しめる。

Last DinosaursLast Dinosaurs

■商品情報

Last Dinosaurs『KYO』

アーティスト名:Last Dinosaurs(ラスト・ダイナソーズ)
EP名:KYO(キョウ)
レーベル:ASTERI ENTERTAINMENT
形態:ストリーミング&ダウンロード
URL

■『KYO』トラックリスト
1. Keys To Your Civic
2. NPD
3. Self-serving human being
4. Paranoia Paradise (feat GLAZE)
5. 14 Occasions

■プロフィール
オーストラリアと日本の血を引くLachlan Caskey(ロクラン・キャスキー)(Gt.)、Sean Caskey(ショーン・キャスキー)(Vo.)兄弟、そしてMichael Sloane(マイケル・スローン)(Ba.)の3人からなる、オーストラリアのインディーロックバンド “Last Dinosaurs(ラストダイナソーズ)”
2012年にリリースされたファースト・アルバム『In A Million Years』は、オーストラリアのARIAチャートで初登場8位を記録し、大きな注目を集めた。このアルバムの成功によりオーストラリア全土のライブをソールドアウトにし、イギリス、ヨーロッパ、東南アジア、南アフリカで大規模なヘッドラインツアーとフェスへの出演を果たした。
2015年には『Wellness』、そして待望の3rdアルバム『Yumeno Garden』をリリースし、再び人々の心を掴みにする。
2018年12月、初のUSツアーを発表し、LAの第1弾公演はチケット販売開始1分以内にソールドアウト!その後すぐに全米で17公演がソールドアウトに。
Webster Hall、Fonda Theatre、The Fillmoreなどの有名な会場で21日間のヘッドラインツアーを含むアメリカとカナダの2つのソールドアウトツアーも行った。その後、バンドはイギリスとEUに渡り、パリ、ベルリン、アムステルダム、ロンドンでの2日間のツアーをソールドアウトにし、東南アジアでの公演も大成功を収めた。
また、Last Dinosaursは、Foals、Matt & Kim、Lost Valentin、Foster the Peopleなどといった国際的なアーティストをサポート。対バンやフェスでの共演も数多く、グローバルに活躍している。
2020~21年はパンデミックの制約でツアーができなくなり、バンドはメキシコとオーストラリアのスタジオに入り作曲とレコーディングを行い、4thアルバムとなる『From Mexico With Love』を2022年11/4(金)にリリース。
またルーツだけでなく、日本の音楽シーンとも関わりが深い。
2014年にはThe fin.の日本国内リリースツアーへゲスト参加。2021年にはオカモトショウ(OKAMOTO’S)のソロアルバムにフィーチャリングで参加。そして2022年9月〜10月に開催されたOKAMOTO’Sとの日本国内対バンツアーは大成功のうちに幕を閉じた。
2022年から23年にかけて世界各地でツアーとフェスでの公演を行い、
さらに同郷出身のインディーポップバンド Vacations との全米対バンツアーを成功させた。
Last Dinosaursの今後の動向から目が離せない!

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洋楽まっぷ編集部

洋楽まっぷ編集部が70年代から最新の洋楽までヒット曲、また幅広いジャンルから厳選した情報をお届け致します。

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