ブラストがデビュー・アルバム『I'll Always Come Find You』をリリース!タイ・ダラー・サインを迎えたリード曲「I Need Your Love」のミュージック・ビデオも公開

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洋楽ニュース

西海岸の象徴となり、グラミー賞にもノミネートされたヒップホップ・アーティスト、Blxst(ブラスト)が待望のデビュー・アルバム『I'll Always Come Find You』をリリース。収録曲からTy Dolla $ign(タイ・ダラー・サイン)を迎えたリード曲「I Need Your Love」のミュージック・ビデオも公開となった。

YouTubeBlxst & Ty Dolla $ign - I Need Your Love - YouTube

グラミー賞受賞プロデューサーのSounwave(サウンウェーヴ)がエグゼクティブ・プロデュースを手がけたこのプロジェクトは、4つの章からなるストーリーを紡いだ20曲で、1時間に及ぶコンセプト・アルバム。

今作では、父親の突然の逝去に伴い、運転手付きのカー・サービスを受け継いだ青年Birdie(バーディー)というキャラクターを中心に、映画のような世界を構築。Birdieは目的地に集中する一方で、後部座席で繰り広げられる物語の中で、父親から教えられた人生の教訓を常に思い出すことになる。『I'll Always Come Find You』は、ブラストとバーディーの内省的な旅のサウンドトラックであり、愛と人間関係の紆余曲折、個人的なアイデンティティ、人生をドライブするうえでの自己分析をしている。

アルバムについてブラストはこう語る。
「自分は幼い頃から『Get Rich or Die Trying』(50セント)、『The Carter』(リル・ウェイン)、『Graduation』(カニエ・ウェスト)といったコンセプト・アルバムが好きで、中でも特に 「hero's journey(ヒーローの旅路)」という筋書きが気に入ってた。『I'll Always Come Find You』において、Birdieと俺は、同じような経験をしながらも、別の世界で生きている。これは、自分のプライバシーを守りながら、親しみやすいストーリーを語る自分なりの方法なんだ。結果的に、このアルバムは誰の物語にもなるから、ぜひみんなにも後部座席に座って一緒に旅をして欲しいんだ。」

クルマとドライバーをモチーフにしたアートワーク/ヴィジュアルは、クリエイティヴ・ディレクターのAmber Park(アンバー・パーク)が担当。車のドアが閉まる音、エンジンの回転数、偽ラジオ DJなど、細部にこだわりがうかがえる。

また、シカゴ警察でも働く俳優のLaRoyce Hawkins(ラロイス・ホーキンズ)が父親役を担当、ラジオDJ役はラップ界のパイオニアであるE-40が演じる。 また、Fatman Scoop(ファットマン・スクープ)も「Too Many Friday Nights」でアイコニックな声を披露。Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)も楽曲「To The Moon」で<dedication hour>を紹介している。細かいディテールにこだわったことにより、リスナーはアルバムを聴いている間、バーディーとの旅を経験している気分を味わえるはずだ。

ブラストは、自身の多様性を駆使して、特徴であるLAに根ざしたR&B、リズミカルなレゲトンからハウスビートまで、多様なジャンル、スタイル、楽器をバランスよく取り入れている。ずっと夢見ていたアルバムを作ろうと決意した彼は、自身が影響を受けたさまざまなものから厳選し、表現した。

また、本作にフィーチャリングされている多彩なミュージシャンもアルバムに華をそえる。Offset(オフセット)は「Risk Taker」にてバーディーの若さゆえの冒険心を描き、Anderson .Paak(アンダーソン・パーク)はグルーブ感たっぷりの 「Dance With The Devil」で主人公の早すぎる転落を嘆く。Feid(フェイド)とBecky G(ベッキー・G)参加のクロスカルチャー・ナンバー 「Rewind」で夜は朝へと変わり、Birdieがようやく家に帰る準備ができたときにタイ・ダラー・サインが「I Need Your Love」が華麗に登場するのだ。

「I Need Your Love」のミュージック・ビデオについてブラストは「僕はTy$を音楽における師匠だと思っている。LA出身の彼は、音のリスクを冒す数少ない人物で、自分も同じようにしようと刺激を受けていた。そしてこの楽曲のような、視野を押し広げ、1つの領域にとらわれないレコードを作ることは、私の野望の1つだったことは確かである」と語っている。

ブラストは、Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)が6月19日の米奴隷解放記念日を記念してロサンゼルスのフォーラムで開催した一夜限りのライヴ「ザ・ポップ・アウト:ケン&フレンズ」に登場。また、先日ニューヨークで開催された第1回Red Bull On The Recordで、ファンのために『I'll Always Come Find You』の収録曲を披露した。また、彼は運転手付きの車列を率いてLA市内を横断し、西海岸のファンにアルバムを持ち帰り、リリース・パーティを開催する。今後はライヴやインタラクティヴな活動を精力的におこなう予定で、要注目だ。

Photo by Amy LeePhoto by Amy Lee

■商品情報

BLXST『I’ll Always Come Find You』

BLXST(ブラスト)
デビュー・アルバム『I’ll Always Come Find You』配信中
配信リンク
レーベル:Red Bull Records/EVGLE

■『I’ll Always Come Find You』トラックリスト
Act 1/Side A
1. Paper Route (feat. 2 Chainz)
2. “Engle & Son”
3. Long Way (feat. Amanda Reifer)
4. Want You To Know
5. Selfish Ways
Act 2/Side B
1. Too Many Friday Nights (feat. Fatman Scoop)
2. Reason
3. Risk Taker (feat. Offset)
4. Private Show
5. How Many
Act 3/Side C
1. Bad Idea
2. Thousand Hours (feat. Joony)
3. Dance With The Devil (feat. Anderson .Paak)
4. I Had To
5. Rewind (feat. Feid & Becky G)
Act 4/Side D
1. Better Off Friends
2. Always Something
3. I Need Your Love (feat. Ty Dolla $ign)
4. To The Moon
5. Ten Summers Or Better (feat. Kamasi Washington)

■Blxst(ブラスト)について
ラッパー、シンガー、ソングライター、プロデューサーとしてだけでなく、自身のビデオやアートワークをミックス、マスタリング、セルフ編集するクリエイティブな先見者として、西海岸ヒップホップとカルチャーの新時代を築き上げてきた。
サウス・セントラルLA出身の彼は、高校時代に独学でプロデュースとレコーディングを学び、やがてYG、Mozzy、Snoop Dogg、Nasらとコラボレーション。2019年、ラッパーBino Rideauxと鉄壁のクリエイティブ・パートナーシップを築き、アルバム『Sixtape』を発表。2020年にレッドブル・レコードと提携し、ソロ・デビューEP『No Love Lost』を発表、テイストメイカーによる満場一致の賞賛を得る。 同EPは米ビルボード・ヒートシーカーズ・アルバム・チャートで3位、米ローリング・ストーン・ブレイクスルー25チャートで6位、トレンド25チャートで11位を記録し、ゴールド認定シングル「Overrated」はアーバンラジオで15位まで急上昇した。『No Love Lost』のデラックス・エディションは13億回を越えるストリーミング数を記録し、プラチナ認定を受けた収録曲「Chosen」(feat. Ty Dolla $ign, Tyga)はわずか1年で3億回を越えるストリーミング数を記録、ビルボード・ホット100チャートにランクインの他、リズミック・ラジオとアーバン・ラジオで1位に君臨した。
2021年、Blxstは自身のEP『Just For Clarity』と再びBino Rideauxとのアルバム『Sixtape 2』をリリース、米ヒップホップメディアXXLの2021年「フレッシュマン・クラス」入りを果たす。2021年のビルボードR&B/ヒップホップ・サミットでは、ライジング・スター賞を受賞した。興奮が沸騰する中、2021年秋の「No Love Lostツアー」はわずか10秒で全公演が完売。
累計28億回以上のストリーミング数を記録しているBlxstは、XXL Awardsの「Best New Artist of The Year」受賞で2022年をスタートさせ、2nd ソロ・アルバム『Before You Go』をリリース。収録曲「About You」は2022年のBETアワードで「最優秀男性R&B/ポップ・アーティスト」にノミネート。インディペンデントレーベルに所属する新人アーティストを中心にスポットライトを当てるAIMアワードでは「International Breakthrough 賞」を受賞、また米ビルボードのR&B & Hip-Hop Power Players 2022で「Rookie of the Year 賞」を受賞、勢いが止まらない。
そして、アマンダ・ライファーと共に参加したケンドリック・ラマーの2022年アルバム『Mr. Morale & the Big Steppers』収録の「Die Hard」ではグラミー賞 Best Melodic Rap Performance と、『Mr. Morale & the Big Steppers』の Album of the Year により2部門にノミネートされ、Blxstは新たなキャリア最高記録を更新。AP通信をはじめローリングストーン、LAタイムズなど主要オピニオンリーダーから「Best of 2022」タイトルを複数獲得することに。
2023年、自分を育ててくれた街に敬意を表し、Blxstは尊敬するRoddy Ricch、Mustard、Terrace Martin、そして Larry Juneといったシーンを形成してきたアーティストを迎えた4曲入りEP『Just For Clarity 2 』をリリース。幅広く多くのオーディエンスにアピールする一口サイズのプロジェクトで、Blxstは自信に満ちながらも自覚を持ちながら、そのすべてを地元LAに負っている。そして2023年を締めくくるのはBino Rideauxとのシリーズ第3弾『Sixtape 3』。
これまでBillboard、Complex、Pigeons & Planes、UPROXXなどから「注目すべきアーティスト」と評されたBlxstは、これかも独自の路線を走り続け、ゲームを牽引していく。

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洋楽まっぷ編集部

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